コロナ事態下の非正規職共同闘争

(雑誌『序局』第24号に掲載されたチャ・ホノ支会長の投稿文)

民主労総金属労組・旭非正規職支会長チャホノ

真っ先に非正規職が立ち上がる

 韓国のコロナウイルス拡大は、2月末から本格化した。AGCファインテクノ韓国株式会社(AFK、旧旭硝子)韓国工場で働く労働者がコロナ感染者となった。毎週水曜日に行う旭非正規職労働者の水曜文化祭も2月末から中断している。コロナウイルスは、旭闘争にも影響を及ぼしている。

 コロナ発生で零細自営業者と制度から除外された労働者が直撃弾を受けている。仁川にある航空会社非正規職労働者2000人が解雇された。放課後学校講師、代理運転、学習誌教師など、特殊雇用労働者と5人未満の事業場労働者たちは、休業手当さえ受け取ることができず、無給生活を強制されている。

 今よりコロナ事態が進展した後がより深刻だ。無給休職と解雇が積み重なっていくだろう。企業は労働者たちに危機を転嫁している。国家的災難が発生しても、結局最も被害を受けるのは労働者だ。保護を受けられない死角地帯の労働者が最悪の状況に置かれている。

 非正規職単位が集まっている「非正規職を今こそ終わらせよう共同闘争」は、4月25日に青瓦台(大統領府)行進を行うことを決定した。国家災難状況で国家も資本も、非正規職を排除することを確認した。非正規職が真っ先に集団的な力を集め立ち上がることを決意した。

国際連帯の力

 旭闘争は、満5年になろうとしている。コロナ事態で3月1ヵ月間すべてのことを中断した。4月になって初めて工場の前の宣伝戦を始めた。

 3月27日に日本で旭硝子株主総会が開かれた。遠征闘争を準備したが中止した。27日朝、とても驚いた。日本から電話が来た。日本の同志たちが株主総会場の前で宣伝戦を行う姿を後になって写真で見た。感動した。「労働者の連帯はこういうものだ!」と思った。

 労働者は団結と連帯を通して力を得る。旭闘争満5年を駆け抜けて来ることができた力は連帯だ。われわれは、日本の同志たちに学んだ連帯の精神を2019年トルゲート闘争(次ページ参照)で心底発揮した。トルゲート同志たちが高空籠城と青瓦台籠城をしている時、旭非正規職支会は、韓国道路公社本社前での集会申請を行い、われわれだけで1週間に一度出勤宣伝戦を行った。トルゲート同志たちがいなくてもわれわれだけでマイクを握り、韓国道路公社を糾弾し、宣伝戦を行った。

 その後、トルゲート同志たちは、道路公社本社を占拠した。われわれは、さらに積極的にトルゲート闘争を共に闘った。「旭闘争はやらず、トルゲート闘争だけやるのか?」と言う旭同志は誰もいなかった。わが同志たち皆がトルゲート闘争の重要性を知った。われわれは連帯を通して意識が成長した。

よく闘う方法

 旭闘争をしながら多くを学んだ。その中の一つが連帯だ。旭非正規職支会は、たくさん連帯してもらうこともあり、連帯することもある。われわれはどう連帯するのか悩んだ。日本の同志たちの献身的な国際連帯を通して、われわれの連帯を顧みながら総括し討論した。一般的な連帯は限界があることを悟った。

 闘う労働者たちの生活と苦闘を十分に理解することから始めた。当事者たちの苦闘を直接聞くことが重要だった。闘争に直接助けになることを探し、闘いを十分理解するために闘争事業場に行き、必ず懇談会を行った。連帯についての活動が深まった。

 おかげで組織的にトルゲート闘争に専念することができた。平均年齢50代のトルゲート労働者たちは、非正規職の怒りをそのまま示してくれた。トルゲート同志たちと共に闘った瞬間は一生忘れることができない。われわれはこのような労働者と共に楽しく過ごし、笑いそして泣いた。幸せだった。

 われわれは旭闘争に閉じこもらないために努力した。これからも旭闘争より重要な闘いがあれば、その闘いに集中していくつもりだ。よく闘うには自分たちの問題を超えて、団結と闘争を拡大させることだ。日本の同志たちを通して学んだ連帯をしっかり広げて行く。

 後悔せずに闘い、惜しみなく連帯し、旭闘争に必ず勝利する。