11・6国際連帯集会へのメッセージ

 2021年11月6日、千葉市文化センターにて国際連帯集会が開催され、コロナ下にあっても、揺るがない国際連帯集会として勝ち取られました。

 例年、11月全国労働者総決起集会の前段として開催されてきたのが国際連帯集会です。コロナパンデミックの前には、韓国民主労総ソウル本部からの数十人の派遣団を先頭に、アメリカ、台湾、ドイツなどからの訪日団を迎えて、貴重な国際連帯の場となってきました。コロナで海外からの派遣団を迎えることができない今年は、去年と同様に、海外からのビデオメッセージなどを中心にしながら、中止することなく国際連帯の前進のために集会を開催して成功することができました。

 とりわけ在日ビルマ市民労働組合の仲間が集会に参加して、熱烈なアピールをしてくれました。翌日の全国労働者総決起集会でも数十名の在日ビルマ市民労働組合の仲間の怒りと決意にあふれたアピールとコールが労働者の国際連帯の意志を示してくれました。

 韓国では、10月20日の民主労総のゼネストと全国での大集会がムンジェイン政権の弾圧を打ち破って闘われました。10月30日には「非正規職もうやめろ共同闘争」の第一次「ろうそくの火を再び」行動が取り組まれ、11月12日にはチョンテイル橋から光化門への行進が計画されています。

 国際連帯集会には、その先頭に立っている旭非正規職支会から、熱い連帯ビデオメッセージが届きました。旭非正規職支会支援共闘会議を代表して清水彰二事務局長から、報告と提起が行われました。

 以下、紹介・掲載します。

10・20ソウルでのゼネスト行動
10・20ソウルでのゼネスト行動

10・30非正規職もうやめろ共同闘争 ろうそく集会

旭非正規職支会と共に解雇撤回をもぎ取ろう

旭非正規職支会支援共闘会議事務局長 清水彰二

 旭非正規職支会支援共闘会議事務局長の清水です。群馬合同労働組合の委員長、合同一般労働組合全国協議会の幹事をしています。

 旭非正規職支会と民主労総の闘いについては報告と紹介がありました。ビラも資料で用意していますのでご覧ください。私からは、日本で支援共闘会議を組織して連帯闘争を闘う意味について、話をさせていただきます。

 支援共闘会議は2018年5月に結成しました。それに先立つ3年間の動労千葉を軸とした支援連帯の取組みがありました。民主労総ソウル本部を窓口として、旭支会の日本のAGC旭硝子本社に対する抗議行動の受入・サポートを打診されたところから始まりました。支援共闘会議を結成した意味は、新型コロナの状況の中であらためて明確にさせる必要があります。正規職として組合員全員の復職を勝ち取るために、日本で同じ立場と気持ちで、AGC旭硝子本社の責任を追及して闘うことが求められていると思います。

 AGCが、業界世界1の立派な会社だなどと涼しい顔でいられない状況を作るということです。解決せざるをえない状況を作り出す。そのために彼らと同じ気持ちで、考え、行動する。大したことができるわけではありません。しかし、日々彼らの闘いに心を寄せ、日常的にSNSでつながりながら、ビラを作り、ブログを作り投稿し、本社への抗議申入れ行動を繰り返す。

 そういう立場で闘いを継続することで、コロナの状況の中でもしっかりと連帯と団結を強めてきました。

 一つは、株主総会や本社に対する抗議行動を続けてきました。

 コロナで中止になってしまいましたが、前の島村社長が住む鎌倉の高級住宅街への抗議デモも計画しました。

 今年の夏には、違法派遣でAGC韓国の原納猛社長に6カ月の懲役判決が出されました。私たちは本社に解決を迫る抗議デモを行いました。この時、警視庁が東京駅丸の内にある本社へのデモのコースを、認めませんでした。おそらく皇居があるからです。2回目のデモで、ならば皇居と天皇制もいっしょに弾劾して闘う、デモコース変更には応じないという決意を固め、その立場を表明しました。そうすると警視庁は、デモコースを認めざるをえなくなり、本社へのデモを実現しました。

 コロナに乗じて、韓国で民主労組破壊を企てた日本企業が他にもあります。埼玉県新座市に本社を置くサンケン電気です。日本企業による組合つぶしを許さないと韓国で旭支会とサンケン労組が連帯を強化する闘いが始まりました。日本で全労協を中心として韓国サンケン労組を支援する会が結成され、また埼玉市民の会も結成され、毎週、本社や支店・営業所に対する抗議行動が闘われています。5月10日には本社に対して申入れを行おうとした株主でもある尾澤孝司事務局次長が不当逮捕され、起訴、いまだに勾留されています。韓国でも「食い逃げ企業」と大きな抗議がまきおこっています。旭支援共闘会議は、昨年末以来、日本でもお互いの連帯を強めなければならないと議論をして、門前行動や集会・デモへの参加を決めて取組みを開始しました。9月4日の旭支援共闘会議の結成3周年集会には韓国サンケン労組を支援する会から多数の参加と連帯の挨拶を受けることができました。

 支援共闘会議は、毎月の本社抗議行動の後に、運営委員会をもって、旭支会と連帯するために、闘いの方針について議論をしながら団結を固め、重要な前進を切り開いてきたと思います。

 なぜ私たちが、旭非正規職支会の闘いにこだわるのか。世界中の労働者を苦難に追いこんでいる新自由主義、この新自由主義攻撃の核心に非正規職化があります。これを打ち破る闘いとして旭非正規職支会の闘いが闘い抜かれているということです。

 支会の組合員たちはAGC韓国工場の請負会社に雇用された労働者でした。最低賃金ギリギリで、仕事がなくなれば簡単に整理解雇される。解雇されないために競争する。休みも取れない。休憩時間20分で昼飯を食べ、トイレに行き、一服する。粗末な弁当、粗末な作業着。管理職が目を光らせ、ミスをすれば懲罰で赤いチョッキを着せられる。奴隷のような境遇を何とかしたい。そうして2015年5月にGTSという請負会社の178名中138名を結集して旭非正規職支会ができました。

 しかしAGCは、この請負会社の労働者を、それからたった1ヶ月で、全員「整理解雇」しました。メール一本の通知でした。請負会社は解散してしまいます。

 非正規職労働者は、常にギリギリの生活で、解雇の恐怖にさらされ、正規職と分断・差別されながら、競争を強いられています。労働組合に加入することも大きなリスクだし、解雇撤回闘争を7年も闘うなど、途方もないことです。

 しかし、新自由主義のこの社会で、この壁を超えない限り、非正規職を撤廃して、労働者の階級的な団結を作り出すことはできないでしょう。これは世界中の労働者階級が直面する壁です。韓国の旭非正規職支会の闘いは、世界の労働者階級の最も先端に立って、非正規職撤廃を切り開く闘いです。

 私たち日本の支援共闘会議は、そのような闘いとして支援連帯すると同時に、支援連帯の中から、日本の労働者の中に、同じような非正規職撤廃の闘いを作り出していかなければならないと思います。

 少し群馬合同労組の話をさせていただきます。現在組合員80名ほどの個人加盟ユニオンです。コロナ禍で非正規労働者の相談は増えました。外国人の相談も多いです。

 結成から16年。地域に労働運動の拠点になるような組織と運動を作りたいと奮闘してきました。しかしまだ実現できていません。個別の闘争や相談には勝利できても、未組織や非正規の労働運動の拠点を作るのは並大抵ではありません。

 なぜかというと、国鉄の分割民営化から新自由主義が始まってもうすぐ35年です。労働者が労働組合の力を信じていません。やりがいも魅力も感じていません。そもそも労働組合に加入して職場をただす・闘うという選択肢を知りません。非正規職化も進んで、職場がひどければ転職するというのが普通の感覚になっています。

 さらに相談に来る人の職場はろくでもない職場が多いです。多くの相談は、パワハラがらみで、メンタル疾患を抱えての相談です。ハンディキャップを抱え、病気の治療という観点からは退職が最大の治療ということが多いです。悔しいけど、闘って、他の職場で再スタートするのが本人にとっては最大の勝利だということになります。

 個別の闘いが職場全体を変える、獲得するためには、ある意味、社会全体を巻き込まなければなりません。例えば群馬でも果敢に闘ったコンビニオーナーの闘いがそうでした。メディアも動かして、世論を味方にしました。しかしそれでも労働組合の拠点を作るにはいまだに力及びません。

 闘いが職場全体を獲得する段階に前進すると、資本との関係が一変します。資本は命がけで組合をつぶしに来ます。中央タクシー分会という分会の闘いがそうでした。分会長が夜陰に紛れて出勤途上で襲撃されました。これに負けずに団結を守り抜いて群馬合同労組の現在があります。地域に労働組合の拠点を作るのにあと一歩だと思います。

 そんな群馬合同労組には一つの確信があります。それは、旭非正規職支会との連帯・団結がユニオンの団結の深いところにすわっているということです。職場で闘う組合員は、孤立して苦しい思いをします。しかし、労働者・労働組合には力がある、国境や民族まで超えて団結できる、共感し励ましあうことができるのが労働者階級だということです。何よりも私自身がそのような思いで労働運動をやり、組合員がそれに共感して、いっしょに闘ってくれています。

 私たち日本の労働者は、日本の労働運動がおかれた現状を変革しなければなりません。新自由主義と闘える労働組合・労働運動を強固に発展させていかなければならない。それを抜きにしては、連帯を語ることはできないと思います。

 しかしその道は、旭非正規職支会との支援連帯闘争の中に、はっきりと示されています。

 原則的に闘うこと。昨年暮れから今年初めにかけて、AGC旭硝子本社は違法派遣訴訟の解決のために、旭非正規職支会に和解の協議を申し入れました。そこでAGCが示した解決案は、チャホノ支会長だけを外して残りの組合員全員を正社員として雇用するというものでした。旭支会は、支会長一人を外すことは許せないと、和解を拒否して、この卑劣な和解案を公表して、何年かかろうとも全員が正社員として戻るまで堂々と闘い抜くと宣言しました。組合員の総意です。非正規職撤廃の原則を裏切るような解決はできないということです。最初から彼らが原則的で強かったわけではありません。闘争と団結が、労働者を変えるということです。

 ご参加の皆さんに訴えたいと思います。ぜひとも、皆さんの地元で、旭非正規職支会支援共闘会議を組織してください。そして、日本において、新自由主義と対決できる労働運動の拠点にしていただきたいと思います。そして11月26日のAGC本社抗議行動に参加してください。最後までともに闘いましょう。

国際連帯集会の報告はこちら

9・4旭非正規職支会支援共闘集会で連帯広がる

 旭非正規職支会支援共闘会議は9月4日、文京区民センターにおいて、支援連帯集会を開催しました。日本本社から派遣されたAGC韓国社長(当時)・原納猛に対して、派遣法違反で懲役6カ月の有罪判決を勝ち取った旭非正規職支会の闘いは、解雇撤回・非正規職撤廃へ向け、大きな闘いの山場を迎えています。民主労総の10・20ゼネスト闘争の先頭で非正規職撤廃を掲げて闘っています。支援共闘会議は日本での連帯闘争を大きく作り出す決意を込めて集会を勝ち取りました。
 韓国・ソソンリでのサード配備反対集会に参加している旭非正規職支会チャ・ホノ支会長とリモートで結び、挨拶と報告をもらいました。チャ・ホノ支会長は最初はAGCを不起訴にした検察に対して、テントを張り、ロビーを占拠して、拘束されてもあきらめずに闘い、ついに起訴させて、製造業で初めて懲役刑判決を出させた、少数でも民主労総は強い力をもっている、われわれがどんな精神と決意で闘うかによって変わる、韓国サンケン労組と連帯し最後まで力強く闘うと決意表明を受けました。
 またサンケン労組を支援する会からも多数が参加、代表して大畑さんから、旭とサンケンは共通する闘い、韓国で連帯して闘っている、日本でもいっしょに闘わなければならない、と連帯の挨拶を頂きました。
 基調報告を清水事務局長(群馬合同労組)が行い、日本での支援連帯は、同じような非正規職の闘いを作り出し、労働組合と団結を取り戻す闘いにしなければならないと訴えました。外注化と闘い外注職場で非正規職労働者の組織化を前進させる動労千葉から報告と決意、最後に元在日政治犯で、再審無罪を勝ち取った金元重顧問から、小さくても韓国のろうそく革命のような闘い方をしようとまとめの提起がありました。
 さらに闘いを前進させるためにみなさんのご支援とご協力をお願いします。

9・4旭非正規職支会支援共闘集会が画期的な成功!

『22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援連帯集会』

 韓国の旭非正規職支会は今日もソソンリのサードミサイル配備阻止闘争の現場にいた。少しの間抜け出してオンラインでつながってくれた。元気な姿、元気な声が聞けてうれしかった。

 韓国サンケン労組を支援する会の仲間が多数参加して挨拶をしてくれた。本当に感動した。長い間崩落していた橋が復旧したかのようだ。とても重要な集会になった。

サンケン労組を支援する会・大畑さん
サンケン労組を支援する会・メトロコマースの後呂さん

 日本の私たちが労働者として旭支会と同じ方向を向いて、同じ闘いをやることが全てだ。これからだ。

主催者挨拶 山本弘行代表
動労千葉・幕張車両センター・CTS(千葉鉄道サービス)北村執行委員

金元重顧問からまとめ

チャホノ支会長の発言

同志の皆さん、お会いできてうれしく思います。旭非正規職支会支会長チャホノです。

今日も旭資本に立ち向かい国際連帯を全力で実践してくれている同志の皆さん有難うございます。

私は今日戦争武器サード配置に反対する集会に来ています。旭同志たちと共に参加しました。

旭闘争は6年4か月目です。22名の少数が長い時間闘っています。

先月裁判で「旭硝子ファインテクノコリア前社長に懲役6か月、下請け会社の社長に懲役4か月」の判決がありました。

例え執行猶予だが、製造業で最初の懲役刑判決としていろんな意味を含んでいます。

第一に、少数が闘っても資本を裁判にして処罰されるようにすることができるということです。

第二に、少数が今回の刑事裁判判決で旭資本は今の状況を絶対にひっくり返すことはできないということです。

第三に、不法派遣を犯した企業がものすごく多くあります。資本家たちに警鐘を鳴らすことです。

第四に、民主労総の力を示しました。

旭不法派遣裁判は、単にこのようになったわけではありません。

検察は2017年旭不法派遣事件を無嫌疑として処理しました。

私たちは検察の処分結果を認めませんでした。検察と闘いました。

労働者が労働部と闘うことはあっても、検察とたたかうことはありません。

はじめてのことです。

検察庁の前にテントを張りました。6か月間籠城しました。検察庁ロビー占拠もしました。

検察は強制連行しました。団体で警察署につかまり留置場に2日間入り出て来ました。

裁判も受けました。すべて罰金刑として処罰されました。われわれはそのように闘いました。

粘り強く闘った結果検察が旭を起訴することに変わりました。結局われわれが検察と闘って勝利しました。

旭不法派遣の懲役刑判決はこのように血と涙で成し遂げた成果です。

民主労総の力です。少数でも民主労総は強い力をもっています。

われわれがどんな精神と決意で闘うかによって変わってきます。

旭22名の同志たちの闘争の決意によって多くの同志たちが旭闘争を共にたたかっています。

特に遠く日本で旭本社を対象に継続して抗議行動をするのはとても意味あることです。

同志たちの連帯は旭同志たちに力を与え、旭闘争に連帯する同志たちに感動を与えています。

旭硝子労組の破壊と不法派遣の実質的な責任は日本の本社にあります。

今年初めに旭硝子で労組に会おうと提案した時も日本本社が許可したものだと言いました。

旭硝子を代表してその席に出た弁護士はすべての権限は旭硝子日本本社にあると言いました。

旭硝子本社の態度と弁明は卑怯です。

素直にならなければなりません。責任を取らなければなりません。罪を認めなければなりません。

旭資本は時間をこれ以上引き延ばしても変わりません。われわれは絶対あきらめません。

より大きな闘いで闘って行きます。

今日韓国サンケンに連帯する同志たちも共に参加していただきありがとうございます。

旭非正規職支会も韓国で韓国サンケンと共に連帯し、闘います。

われわれの勝利が近づいています。最後まで力強く闘います

共に勝利しましょう。トゥジェン!!

基調提起 事務局長・清水彰二(群馬合同労組委員長)

22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!

今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会 基調報告

2021年9月4日

旭非正規職支会支援共闘会議事務局長 清水彰二(群馬合同労働組合執行委員長)

 今日はご参加ありがとうございます。

 先にAGC韓国の不法派遣に関する、今年8月11日の有罪判決を報道する韓国のニュースビデオをご覧いただきました。

 6年間、解雇撤回を求めて闘ってきた旭非正規職支会の姿が映し出されました。どのように闘ってきたのか、後で、オンラインで旭支会の同志たちから語って頂きたいと思います。

 事務局長の私からは、日本の私たちにとって、旭非正規職支会との支援連帯闘争がどういう意味のある取組みなのか、私がこの間考えてきたことを提起させていただきたいと思います。

 ニュースビデオの中で、旭支会のチャホノ支会長が、今回の懲役6カ月の有罪判決は、私たちが闘わなかったらなかったんだと語っていました。

 ご覧になった通り、最初は「嫌疑不十分」だとして起訴をしなかった検察に対して、旭支会は検察庁へのろう城座り込みの闘いを展開しました。これも含めて旭支会は14件の刑事事件の被告になっています。今日の集会の表題にもなっている「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」。これはチャホノ支会長が、フェイスブックで有罪判決を報告した時の言葉ですが、まさに「血の涙」で勝ち取ったのです。

 3年余り前に日本で支援共闘会議を結成した当時、この不法派遣という問題を私はよく理解することができませんでした。

 韓国では、物の製造の労働分野ではいまだに派遣労働が禁止されています。AGC韓国は、これを請負という形を偽装して、実質的には派遣労働者として、非正規労働者を酷使してきました。合法的な「整理解雇」を繰り返すことによって、いつでもお前らクビにできるんだと実力行使しながら、「請負労働者」を奴隷に仕立て上げてきました。

 旭非正規職支会の労働者たちは、このような奴隷のくびきから解放されるために、6年前の2015年5月29日に、旭非正規職支会を結成して立ち上がりました。当初の要求は、わずかばかりの時給の賃上げ、作業着と弁当の改善でした。しかし、本質的に、この違法派遣・偽装請負という非正規労働者のあり方に対する反乱、非正規職撤廃を要求する闘いだったと思います。

 日本では、1999年に派遣法が「改正」されて、それまでは専門的な特定26業種に限定されていた派遣労働が、原則自由化されます。2004年には「物の製造の業務」にも拡大されます。派遣労働の原則自由化によって、日本では非正規労働者の割合が急増するとともに、正規職労働者の賃金・労働条件は悪化の曲線をたどります。労働組合はこれと闘うことができず弱体化が進みます。これはILOも含めた世界的な規制撤廃・民営化の中で起こります。

 私たちは、ここで、チャホノ支会長の、有罪判決は闘って勝ち取ったという意味をかみしめなければなりません。執行猶予2年が付いているとはいえ、当時の原納猛社長に対して懲役6カ月の有罪判決。製造業派遣で初めての懲役判決は、資本家階級に大きな恐怖を与えています。韓国国内や世界の非正規職化・労働者の分断という現実に対して、決してあきらめない、労働者の団結した闘いで流れを押し返したのです。

現在、民主労総は、この秋のゼネストに向けて大きな闘いの渦中にあります。保険医療労組のゼネスト予定日の9月2日早朝にムン・ジェイン政権は、警察権力を使って民主労総本部を襲撃して、ヤン・ギョンス委員長を拘束しました。怒りが爆発しようとしています。その大きな柱に、旭非正規職支会が切り開いてきた非正規職撤廃の旗がひるがえっています。

 

 私たち日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、2018年の5月に結成されました。国鉄分割民営化と闘い抜いてきた国鉄千葉動力車労働組合を中心として、民主労総との10年をこえる国際連帯の地平の上に、結成されました。その基本的な立場は、新自由主義と対決する労働運動の力を結集し、旭非正規職支会の闘いに支援・連帯するという立場です。

 日本における労働運動をめぐる状況には非常に厳しいものがあります。終身雇用と年功序列、企業内組合が戦後的な日本の労使関係の「三種の神器」と言われました。日本の高度経済成長をこれが支えたのです。しかしこの中で育った主要な大労組は、国鉄分割民営化から始まる新自由主義と対決する何らの闘いもできませんでした。「階級的労働運動」を掲げたナショナルセンター・総評が解散して、資本との「パートナーシップ」を掲げた連合ができました。資本はそれをも利用して、非正規化を推し進めました。それが34年も続いたのです。そして今、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対する大弾圧が襲いかかってきています。まっとうな労働組合活動を犯罪として、闘う労働組合を根絶やしにしようとするものです。

 しかし、この30年をこえる新自由主義は、再び労働者が労働組合と団結を復権せざるをえない現実を作り出しています。

 昨日、菅首相が退陣を表明しました。安倍・菅と続いた自公政権は、新型コロナのパンデミックに対して失政を重ね、ついには感染者を入院させることもできず、次々と自宅療養者が自宅で亡くなるという医療崩壊を招いています。オリンピック・パラリンピックの強行が最後的な菅に対する怒りの爆発を引き起こしました。

 すでにパンデミックが始まる前から、自公政権の新自由主義政策は、医療の崩壊を準備していました。そもそも新型感染症の危険性は世界的に予見されていました。にもかかわらず、儲けにならない医療・病院・施設はつぶしてしまうという政策の中で、病床はあっても働く人がいないという現実が広がっていました。

 コロナ禍の渦中で、昨年夏、船橋二和病院の医師と看護師で作る船橋二和病院労働組合の仲間たちがストライキに立ちあがりました。とんでもない重圧、四面楚歌の中で、闘う以外に希望はないと決断したのです。コロナ感染者を受入れ極限的な労働強化を強いられながら、理事会は賞与を下げたのです。このままでは絶望して退職者が続出する。患者さんの命も、自分たちの命や生活も守ることはできない。ストライキで立ち上がるしかないという決断でした。

驚いたのは、圧倒的な支持と共感が広がり、全国にこの闘いが広まったことでした。

 先日、群馬合同労組の組合員が働くある医療福祉法人の職場で労働組合が結成されました。やはり、賞与や昇給の規定が改悪されそうな状況で、これまで我慢してきた怒りが組合結成に結びついたそうです。みんな若くて、誰も労働組合なんて経験したこともない、真似をするお手本もない、不安だらけである…しかし、労働者が団結して、経営者に立ち向かう以外に希望はない。労働者はやはりここに行き着くしかないのだと思います。

 労働組合に希望をもって闘う、そういう姿を私たちは示さなければなりません。

 本日、韓国サンケン労組を支援する会の仲間が、連帯の挨拶をしてくださいました。今、旭非正規職支会とサンケン労組が日本の本社を相手に強力な解雇撤回の闘いを行っています。韓国サンケン労組は1996年に韓国労総から民主労総に移行して闘いを開始するや、会社の度重なる組合つぶしの攻撃を受けてきました。2016年にも生産部門廃止・全員解雇攻撃を受けますが、来日して日本本社に対する抗議行動を展開して、解雇を撤回させました。サンケン電気は、コロナでチャンス到来と、偽装廃業・全員解雇を強行しました。しかし、サンケンのこんな組合つぶしの解雇を絶対に許してはならないと、日本の全労協加盟の労働者、本社のある埼玉の地元市民を中心として大きな支援連帯行動が続けられてきました。毎週月曜日と木曜日の2回、毎回朝7時15分から何十人もの支援者が本社門前にかけつけて出勤時抗議行動を展開しています。そして志木駅前宣伝行動、池袋の東京事務所への抗議行動、全国の支店・営業所に対する抗議行動を展開しています。

 そんな中、支援の中心にいた尾澤孝司さんが今年5月10日に門前行動の渦中で不当逮捕、暴行と威力業務妨害をでっち上げられて起訴され、現在も勾留されています。尾澤さんはサンケンの株主です。株主総会での追及を封じ込めるための逮捕でした。

 旭非正規職支会と韓国サンケン労組。この二つの労働組合は、日本の本社の組合つぶし攻撃に対して、民主労組としての存在をかけて闘い抜いています。そこには、労働組合と団結なしには、労働者の未来はないのだという不屈の意志が貫かれています。

 連帯して日本の労働組合が大挙して闘う。そのような状況を何としても作り出さなければなりません。分断と弾圧による労働組合の破壊に対して、連帯・支援・団結をもって、労働組合をよみがえらせていくことが、私たち支援共闘会議の任務でなければなりません。

 その時に、本当に旭非正規職支会から学ばなければならないことがあります。それは、非正規職労働者が自らの解放をかけて立ち上げる中に、労働組合と団結を打ち鍛え、新しい世の中を建設する力があるということです。

 非正規職が労働組合に結集して闘うことは、大変なことです。労働者が簡単に解雇されることを身近に見ている非正規労働者は、組合に入れば解雇されるかもしれないと不安に思います。

 実際に今日司会をしている群馬合同労組の組合員ですが、新聞配達の非正規労働者でした。合理化と労働強化で利潤をあげようとする新しい経営者が、配達部数を増やして賃金は下げようとしました。彼女は群馬合同労組に加入して一人でストライキで闘いました。勝利的に闘いましたが去年、ミスが多い、能力不足だと、不当解雇されました。現在地方労働委員会で闘っています。組合つぶしの不当労働行為であることは明らかにしました。しかし非正規労働者なので、地位の確認ができるか、職場に戻ることができるか、わかりません。非正規労働者の闘いは、困難なうえに勝っても得るものは取るに足りない場合が多いのです。早く次の仕事にありつかないと生きていけません。闘うよりも辞めて次の仕事を探した方がずっと手っ取り早い。

 世界中で同じ現実があり、労働組合と団結を取り戻す中心的な課題がこの非正規職労働者の団結と闘争にあります。だから旭非正規職支会をはじめ、韓国の非正規労働者の闘いは、世界の労働者階級の宝物なのです。

 労働者は、とりわけ非正規労働者は、一度闘争に立ち上がれば、団結を固め、自らを強く打ち鍛えて、団結を拡大していく主体に成長します。決して仲間を裏切らない。次々と襲い来る苦難を乗り越えながら、そうした真実に目覚める。労働組合と団結の中に自分を変え、世界を変える力がある。組合結成の時に民主労総本部のペ・テソン同志は、集まった労働者を前に「あなたたちは運がいい。新しい世界を見ることができる」と話したそうです。それを聞いて組合に加入して、まさに新しい世界を作り出している労働者、それが旭非正規職支会なのだと思います。

 私たち日本の労働者は、旭非正規職支会を支援しなければならないと言いながら、圧倒的に精神的な支援をされています。この闘争に、主体的に関わることで、日本の現状を変える力を得ることができます。闘いを拡大しましょう。

 当面、支援共闘会議としては、AGC本社に対する闘争を圧倒的に強化したいと思います。世界一のガラスメーカー、世界30カ国に展開するグローバル企業、旧三菱財閥の戦犯企業、様々な角度からAGCの責任を暴き出していく。多くの人々に、AGCの犯罪性を知らしめ、怒りと闘いを組織していきたいと思います。

 当初違法派遣の判決予定日は7/14でした。支援共闘会議は7/16に本社に対する初めてのデモを設定しました。デモの申請に行くと、警視庁の警備担当者が東京駅の丸の内はデモはできない、東京都公安委員会が認めないと言って、デモコースを変更させられました。デモをやることを優先してコース変更に応じました。デモはAGC本社の手前で曲がって、本社にたどり着けないコースでした。

 2回目のデモは8/20に行いました。私たちは今度はコース変更には応じないと決めました。丸の内は、皇居があるからデモはさせないというのならば、戦犯企業AGC・三菱財閥は今もって天皇と一体なんだ、今もって植民地然として韓国を蹂躙しているんだと世論に大きく訴えるしかないということです。私たちは、そのように妨害や反動をものともせず、逆に力に変えてしまうような闘い、大きく世論を獲得するような闘い方をしなければならないと思います。

 そう私たちが決意をして腹を固めると、面白いことがおこりました。何と8/20のデモはAGC本社まで、警視庁も東京都公安委員会もデモを認めたのです。次はグルグルと本社を回るデモを実現したいと思います。

 そして、8/20のAGC本社抗議行動をやる中で、AGC内部から、AGC本社のグローバル展開のあり方に対する問題を指摘する声まで届けられるようになりました。

 8月11日の判決で懲役6カ月の有罪判決を受けた当時の原納猛AGC韓国社長。実はAGC経営陣は、2004年に、「経営人財育成プログラム」を創設して、グローバル展開に対応した「ハイポテンシャル人財」の育成に組織的に乗り出していたのだと情報を教えてくれたのです。島村琢哉前社長は「人財で勝つ」をスローガンに 社長自ら人材育成に注力したというのです。原納猛が懲役6カ月の有罪になったことについて、島村前社長や平井現社長の責任はないとでもいうのでしょうか?有罪判決が出た今も、支援共闘会議の申入れに対して、AGC本社は「AGC韓国が適切に対応している」「コメントする立場にはない」という回答で申入れにも応じようとしません。絶対に許すことはできません。

 私自身のことを言えば、旭支会支援共闘会議に事務局長として関わることで、私自身が大きく変わってきたと思っています。日本と朝鮮・韓国の歴史は、日本による植民地化、支配と虐殺、差別と圧政の歴史、戦後も38度線による分断を強制し、在日朝鮮人・韓国人を差別し、抑圧し続けてきた歴史でした。支援共闘会議の顧問を担っていただいている金元重さんは、韓国軍事政権によって「スパイ団事件」をでっち上げられ、投獄と拷問で辛酸をなめてこられました。私たちはこうした負の歴史を乗り越えるチャンスを与えられました。そして、それは民族をこえて、労働者階級として同じ方向で、同じ闘いをやろうということに尽きます。責任をもってやると思うようになりました。仲間を増やして、旭支会の同志たちといっしょに新しい世界を見たいと思っています。

 今日ご参加のみなさんには、ぜひとも、東京本社に対する毎月の抗議行動に結集をしていただきたいと思います。何よりも職場で、地域で、闘う労働組合、非正規労働者・未組織労働者を組織するために奮闘していただきたい。そして11月7日に開催される全国労働者総決起集会に結集してください。ともにがんばりましょう!

8/20、本社行動とデモで解決迫る!

 AGC旭硝子本社に対する抗議行動。そして宣伝カー先頭にデモへ。8月11日のAGC韓国社長に対する違法派遣での懲役6ヶ月の有罪判決。AGCは控訴した。許せない。AGC本社は判決に従え!懲役に服せ!責任を取れ!組合員全員を正規職として戻せ!と声を張り上げた。

  緊急事態宣言でAGC旭硝子本社は受付を閉鎖し、対応も拒否。しかし負けない!

動労千葉・中村仁書記次長、金元重さん、山本代表先頭にデモ出発
デモ後にあいさつする顧問の金元重さん

2021年8月17日

旭非正規職支会支援共闘会議御中

AGC株式会社総務部


本日、貴会より2021年8月14日付けの申入書を受領しました。
本件につきましては、AGCファインテクノ韓国株式会社において適切に対応しており、AGC株式会社としてコメントする立場にはありません。
従いまして、当社としましては、申入書で要求されている事項につきまして、お受けできないことを、この書面にて回答いたします。

以上

本件に関する連絡先
AGC株式会社総務部中村和彦

申入書

2021年8月14日

AGC株式会社

代表取締役 兼 社長執行役員  平井 良典 様

〒100-8405 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号

(担当者 総務部総務グループ 主席 中村和彦 様)

旭非正規職支会支援共闘会議

議長 山本 弘行

〒260-0017 千葉県千葉市中央区要町2-8DC会館

電話 043(222)7207

ファックス 043(224)7197

 2021年8月11日、韓国大邱地裁金泉支院刑事1単独裁判部(キム·ソンヨン裁判長)は、不法派遣(派遣勤労者保護等に関する法律違反)の罪で、貴社韓国子会社・AGCファインテクノコリア社長(当時)の原納猛氏に対して懲役6カ月(執行猶予2年)、AFKに対して罰金1,500万ウォンの有罪を言い渡しました。また、同じく下請会社GTSの社長(当時)に懲役4カ月(執行猶予2年)、GTSに300万ウォンの罰金の有罪を言い渡しました。

  判決は、「派遣法違反基準のすべてに該当する、不法であることを認識していた、罪は軽くない」、と断罪しています。韓国の報道では、製造業で派遣法違反で懲役刑が下された初の事例として大きく注目されています。

 判決を受けて、金属労組旭非正規職支会(支会長チャ·ホノ)、民主労総慶北地域本部(本部長キム·テヨン)、金属労組亀尾支部は8月11日、裁判所前で記者会見を開き「解雇6年目にして経営陣に不法派遣の有罪が言い渡された」「有罪が宣告されたゆえに、会社側は直ちに解雇者に謝罪し、解雇者を直接雇用して復職を履行せよ」と促しました。

 当会としても、この判決を受けて、貴社が直ちに解雇者に謝罪し、解雇者全員を直接雇用して復職を履行するように、申し入れます。

 貴社はこれまで当会の申入れに対して、「AFKが適切に対応している」「別法人なので当社がコメントする立場にはない」との立場を繰り返してきました。この期に及んでなおも同じ言葉を繰り返し、申入れから逃げる行為は許されません。誠実な対応を求めます。

 2021年8月20日15時15分頃に当会代表者が貴社本社に申入れのために訪問しますので、部屋を確保の上、対応し、話を聞く場を用意してください。

以上

AGC韓国社長(当時)懲役6カ月有罪!

不法派遣!不当解雇!解決は本社の責任!

 2021年8月11日、韓国大邱(テグ)地裁金泉(キムチョン)支院刑事1単独裁判部(キム・ソンヨン裁判長)は、派遣労働者保護などに関する法律(派遣法)違反罪で、元AGC韓国社長の原納猛(はらのたけし)被告に懲役6ヵ月執行猶予2年、元GTS(請負会社)代表のチョン·ジェユン被告の懲役4ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。 旭硝子とGTS法人にもそれぞれ罰金1,500万ウォン、300万ウォンを言い渡した。AGC韓国はAGC旭硝子の完全子会社、社長も本社の人事で派遣された社長だ。
 裁判部は、「GTSは事実上、旭硝子の一部署のように、旭硝子の指揮命令を受けて運営された」と判断した。 旭硝子とGTS側は、相互間で請負契約を結び、独立した企業組織だと主張したが通らなかった。韓国で直接生産工程で不法派遣を行った元請事業主に懲役刑が言い渡されるのは初めてであり、大きな意味がある。
 一方、今回の刑事裁判とは別に、旭硝子労働者の地位確認訴訟の控訴審も進められている。 2019年、原審裁判部(大邱地裁金泉支部第1民事部)は、旭硝子は解雇者を直接雇用すべきだと判決したが、会社側は不服を申し立てた。
 AGC旭硝子は韓国亀尾市に工場を建設した当初から、地元道・市と投資協定を結びながら、不法派遣という犯罪行為に手を染め、現在も継続している。請負労働者の労働組合結成は、その違法行為が暴かれることを意味した。
 AGCは旭非正規職支会がGTSの請負労働者138人によって結成されるや、だまし討ちで全員を工場から排除して、メール一本で解雇させて、GTSとの契約も解除して会社を解散させてしまった。
 「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」と旭非正規職支会チャ・ホノ支会長は言った。解雇から6年。しかし今回もAGCは控訴した。許せない。AGC旭硝子本社が繰り返してきた「韓国子会社は別会社」「コメントする立場にない」という居直りは通用しない。今すぐ本社の責任で解雇者全員を正社員として職場に戻せ!謝罪せよ!即時解決せよ!

翌8月21日には韓国サンケン労組を支援する集会(マダン)とデモに参加。連帯を深めた。

8・20AGC旭硝子本社デモで即時解決迫ろう!

 8/11の有罪判決を受けて、1週間の控訴期限が迫っています。決定権は本社です。控訴をやめろ!即刻謝罪し、全員を正規職として職場に戻せ!の声を8/20のデモで本社にぶつけたいと思います。ぜひとも結集をお願いします。

 2021年8月11日、韓国大邱(テグ)地裁金泉(キムチョン)支院刑事1単独裁判部(キム・ソンヨン裁判長)は、派遣労働者保護などに関する法律(派遣法)違反罪で、元AGC韓国社長の原納猛(はらのたけし)被告に懲役6ヵ月執行猶予2年、元GTS(請負会社)代表のチョン·ジェユン被告の懲役4ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。 旭硝子とGTS法人にもそれぞれ罰金1,500万ウォン、300万ウォンを言い渡した。AGC韓国はAGC旭硝子の完全子会社、社長も本社の人事で派遣された社長だ。
 裁判部は、「GTSは事実上、旭硝子の一部署のように、旭硝子の指揮命令を受けて運営された」と判断した。 旭硝子とGTS側は、相互間で請負契約を結び、独立した企業組織だと主張したが通らなかった。韓国で直接生産工程で不法派遣を行った元請事業主に懲役刑が言い渡されるのは初めてであり、大きな意味がある。
 一方、今回の刑事裁判とは別に、旭硝子労働者の地位確認訴訟の控訴審も進められている。 2019年、原審裁判部(大邱地裁金泉支部第1民事部)は、旭硝子は解雇者を直接雇用すべきだと判決したが、会社側は不服を申し立てた。
 AGC旭硝子は韓国亀尾市に工場を建設した当初から、地元道・市と投資協定を結びながら、不法派遣という犯罪行為に手を染め、現在も継続している。請負労働者の労働組合結成は、その違法行為が暴かれることを意味した。
 AGCは旭非正規職支会がGTSの請負労働者138人によって結成されるや、だまし討ちで全員を工場から排除して、メール一本で解雇させて、GTSとの契約も解除して会社を解散させてしまった。
 「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」と旭非正規職支会チャ・ホノ支会長は言った。解雇から6年。AGC旭硝子本社が繰り返してきた「韓国子会社は別会社」「コメントする立場にない」という居直りは通用しない。今すぐ本社の責任で解雇者全員を正社員として職場に戻せ!謝罪せよ!解決せよ!

8/20AGC本社への抗議行動・デモに結集を!

 2021年8月11日、韓国の裁判所はついに旭ファインテクノコリア(AGC旭硝子韓国子会社)社長(当時)原納猛に対して懲役6カ月の有罪判決を下した。あらゆる詭弁を弄しても、非正規労働者をこき使って違法に莫大な利益を上げたきたことが、不法派遣の犯罪行為であったと断を下されたのだ。

 そしてそれはまた請負会社GTSの労働者138人の労働者が旭非正規職支会を結成したことに対して、たった1ヶ月で請負契約を破棄して全員解雇したことが労働組合つぶしだったことを明らかにしている。

 AGC旭硝子本社は、世界30カ国でグローバル展開するが、このような汚いやり方で、労働者を支配し、莫大な利益を上げている。私たちは日本の労働者民衆としての責任を果たす。

 AGC旭硝子本社は、ただちに解雇者全員を正社員として職場に戻せ!不法派遣と不当解雇に謝罪せよ!本社の責任で解決せよ!

 旭非正規職支会支援共闘会議は、8月20日(金)に決意も新たにAGC旭硝子本社に対する抗議行動とデモに決起する!警視庁のデモコース変更を許さず、ついにAGC旭硝子本社(新丸の内ビルディング)へのデモを認めさせた!みなさんの結集をお願いします!

8・20AGC旭硝子本社抗議行動/デモ

日時 2021年8月20日(金)

15:00 AGC本社申入れ・抗議宣伝行動
15:45 デモ出発地点(常盤橋公園)に移動
16:00 常盤橋公園入口に集合
16:15 デモ出発
【デモコース】常盤橋公園→大手町駅前左折→新丸ビルの角左折→東京駅丸の内北口→ガード下→呉服橋→常盤橋公園前(16:50 解散)

http://worknworld.kctu.org/news/articleView.html?idxno=403857

(労働と世界 2021.8.12)

旭硝子、製造業不法派遣元請け最初の懲役刑

支会、”闘争で勝ち取った元請け処罰、直接雇用しろ”…勤労者地位確認は2審、不当労働行為は最高裁

大邱地裁金泉支院が旭硝子元請けの不法派遣犯罪に懲役刑を言い渡した。製造業不法派遣最初の元請け懲役刑だ。

刑事1単独裁判所は、元請け原納猛前旭硝子代表に懲役6か月執行猶予2年、旭硝子法人に罰金1500万ウォンを言い渡した。下請けチョンジェユンGTS前代表に懲役4か月執行猶予2年、罰金300万ウォンを言い渡した。

裁判所は、「間接雇用は労働者に不利益の大きい雇用形態であり、法律上許されない製造業直接生産工程に不法派遣を行った行為は重大な犯罪行為だ」とし、「178名の社内下請け非正規職労働者の被害者がいて、6年にわたり犯罪行為を犯したという事実を重要と判断し量刑を考慮した」と明らかにした。

検察は去る5月原納猛前代表とチョンジェユン前代表にそれぞれ懲役6か月、懲役4か月と元・下請け法人にそれぞれ罰金2千万ウォン、500万ウォンを求刑した。

金属労組亀尾支部旭硝子非正規職支会長は、「元請けの明白な犯罪行為を大邱地検金泉支庁が不起訴にした事件を支会が検察庁占拠籠城まで行い、起訴にした」とし、「告訴してから6年1か月ぶりに有罪判決が出た。闘わなかったら出なかった判決だ」と強調した。

亀尾支部旭非正規職支会の組合員たちは、旭硝子社内下請け会社で働き、2015年5月29日労組を結成し、6月30日メールで解雇の通達を受けた。支会は同年、旭硝子を不法派遣と不当労働行為で労働部に告訴・告発した。

労働部が2017年9月起訴意見で検察に送致したが、キムチョン支庁は証拠不十分で不起訴処分にした。支会が控訴し、大邱高検は再起捜査命令を下した。2019年2月最高検捜査審議委員会が起訴意見で送致したことによって金泉支庁が起訴した。

支会は現在会社側の不当労働行為・不法派遣などについて法廷闘争を展開している。不当労働行為は最高裁に、不法派遣は高裁段階にある。支会が、’労組破壊のための会社契約解除’という主張を1.2審は証拠不十分だと判断した。不法派遣(勤労者地位確認訴訟)は、2019年8月1審大邱地裁金泉支院が支会の主張を認めた。控訴審は9月29日に始まる。

해고 후 판결까지. 6년의 투쟁.(解雇後判決まで6年の闘争)

http://www.ntoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=80042&fbclid=IwAR29SO2aSAUDNFnlHs3Ofh-S1zREGYNgmadOPF3dUtzNYAygkaknVn9V0BM

旭硝子、違法派遣1審で有罪判決「控訴するかどうかを検討」

パク·ジュファン記者承認 2021.08.12 18:00

旭硝子の不法派遣や不当労働行為を糾弾してきた非正規労働者らが、1審裁判で勝訴した。

【トゥデイ新聞のパク·ジュファン記者】

下請会社の労働者を不法派遣で使用してきた旭硝子が6年ぶりに裁判所で有罪判決を受けた。 ただ、旭硝子は19年、非正規職を直接雇用せよという裁判所の決定にも関わらず、追加裁判を続けてきただけに、今回も控訴する可能性が高いものと見られる。

12日、労働界や法曹界などによると、大邱(テグ)地裁金泉(キムチョン)支院刑事1単独(金ソンヨン裁判長)裁判部は、慶尚北道亀尾(キョンサンブクド·クミ)の旭硝子派遣法違反に対して有罪判決を下した。 これによって、旭硝子の原納猛前代表は懲役6ヵ月に執行猶予2年を宣告され、法人にも罰金1500万ウォンが科された。

製造業分野で派遣法違反で懲役刑まで言い渡されたのは今回が初めてだ。 裁判所は「間接雇用は労働者に不利益が大きい雇用形態であり、派遣法は直接製造·生産工程で派遣を禁止している」とし「派遣が原則的に許されない製造業の直接生産工程に不法派遣をしたことは重大な犯罪行為だ。 社内下請非正規職労働者178人の被害者がおり、6年間にわたり犯罪行為が行われたことを重要に判断して量刑に考慮した」と判決した。

旭硝子の非正規職労働者がこのような1審の裁判結果を導き出すのに6年という時間がかかった。 彼らは2015年、旭硝子を不法派遣·不当労働行為で雇用労働部に告訴し、2017年9月に起訴意見で検察に送致されたが、金泉支庁が証拠不十分として不起訴処分を下した。

その後、労働者らは再び抗告を行い、大邱高等検察庁が再起捜査命令を下した。 結局、2019年2月、最高検察庁捜査審議委員会の審議で起訴意見で送致したことで、金泉支庁の起訴が行われた。

金属労組亀尾支部のチャ·ホンホ朝日非正規職支会長は「大邱地方検察庁金泉支庁が明白な犯罪行為を不起訴にしたにもかかわらず、労働者たちが検察庁占拠座り込みまでして起訴とした」とし「1審判決は告訴してから6年1カ月ぶりに出ており、労働者たちが争っていなければならなかった判決だ。 旭硝子は裁判結果を認め、労働者に謝罪した後、直接雇用を履行すべきだ」と主張した。

ただ、旭硝子は、今回の判決に対し、控訴する可能性が高そうだ。 2019年にも非正規職労働者が提起した労働者地位確認民事訴訟1審で裁判所は彼らを直接雇用するよう判断したが、まだ2審が進行中だ。 このため、旭硝子の事業所は、依然として一部請負いで運営されている状況だ。

実際、旭硝子側は判決文を検討した後、控訴するかどうかを決める計画だと明らかにした。

旭硝子の関係者は、「今回の刑事判決について、会社としては残念な気持ちがある。 判決文を綿密に分析した後、控訴するかどうかを決定する計画だ」と述べた。

[出典] 本記事はトゥデイ新聞で作成された記事です(www.ntoday.co.kr)

【ニュース民・写真特集】旭硝子(AGC)労働者2015年5月から2021年8月11日まで

【写真】旭硝子(AGC)労働者2015年5月から2021年8月11日まで

By チョン・ヨンギル – 2021-08-1123:47

[編集者注=11日午後1時40分、大邱(テグ)地裁金泉(キムチョン)支部刑事1単独(金ソンヨン裁判長)は、派遣労働者保護などに関する法律(派遣法)違反罪で原納猛(はらのたけし)元旭硝子(AGC)代表の懲役6ヵ月、執行猶予2年、チョン・ジェユン元ジーティーエス(GTS)代表の懲役4ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。 旭硝子とGTS法人にもそれぞれ罰金1,500万ウォン、300万ウォンを言い渡した。 旭硝子(AGC)の解雇労働者が告訴して6年ぶりのことだ。 <ニュースミン>は旭硝子(AGC)の労働者たちが2015年労組を結成した5月から報道した写真を集めた。]

http://www.newsmin.co.kr/news/61117/?fbclid=IwAR2Ynqxzh40_5ynhi4lQLmt8jlI6JgkGWTrN9JuToPmdS8i7k1Lk7INtxkw

2015年4月 旭硝子、社内下請労働者に辞職勧告

15年5月29日、労働者140人あまり、旭社内下請労働組合結成(関連記事=欧米非正規職労働者として希望されるだろうか?) 旭社内下請労組を結成)

▲2015年5月、旭硝子工場前に掲げられた垂れ幕

2015年6月15日、旭社内下請労組、下請会社ジーティーエス(GTS)と初の団体交渉(関連記事=【インタビュー】 チャ・ホノ旭グラス社内下請労組委員長)

▲2015年6月17日 チャ・ホノ旭社内下請労働組合委員長

2015年6月30日旭硝子、下請業者ジーティーエス(GTS)に7月31日付け請負契約の解約を通知

2015年7月1日、旭硝子、下請け会社GTS労働者に出勤中止通知、工場前のテント立てこもり突入

▲2015年7月2日に突入したテント座り込み現場の写真 [写真=旭硝子社内下請け労組]

2015年7月3日 希望退職受付開始

2015年7月29日 ジーティーエス整理解雇通知

2015年7~8月 旭硝子非正規職労働者、不当労働行為、派遣法違反で告訴

OECD多国籍企業ガイドライン違反で陳情

平成27年8月旭硝子大量解雇事態解決のための亀尾(クミ)市民署名3万4千人

▲2015年8月、旭社内下請労組と亀尾地域の市民社会団体が、旭硝子大量解雇事態の解決を求める全市民署名運動の記者会見を開いている。

2015年9月5日、「旭社内下請労組闘争勝利連帯ハンマダン」東洋セメント労組、現代重工業社内下請支会、現代自動車非正規職支会、韓国ジーエム群山非正規職支会など全国の社内下請非正規職労組300人余りが参加

▲2015年9月5日午後4時30分、慶尚北道亀尾市山東面(キョンサンブクド·クミシ·サンドンミョン)の旭硝子工場前で「旭社内下請労組闘争勝利連帯ハンマダン」文化祭が開かれた。

▲2015年9月5日午後4時30分、慶尚北道亀尾市山東面(キョンサンブクド·クミシ·サンドンミョン)の旭グラス工場前で「旭社内下請労組闘争勝利連帯ハンマダン」文化祭が開かれた。

2015年9月9日、緑の党、「非正規職弾圧旭硝子圧迫」を国際連帯要請

2015年9月10日 旭硝子国会産業通商資源委員会国政監査

2015年10月1日 旭硝子国会環境労働委員会国政監査

▲2015年10月1日、国会環境労働委員会の国政監査に出席したキム·ジェグン·旭硝子本部長。

2015年10月5日、旭社内下請労組が亀尾市役所前で座り込みに突入

▲旭社内下請労組は、亀尾市が事態解決に乗り出すまで、旭硝子工場前での座り込みとともに市役所前での座り込みを続ける計画だ。 [写真=旭社内下請け労組]

2015年10月13日 亀尾市労使民政実務協議会、旭硝子問題解決のための懇談会開催

▲懇談会では、旭硝子、GTS、労組がそれぞれ1人ずつ証人として出席したが、積極的な解決策よりは質疑応答の水準にとどまり、「労組をやらなくてはならないのか」という質問も出てきて残念だった。 亀尾市は「早急な解決に向けて関係機関の協議を続けていく」としているが、労組は「形式的な場で協議会を持続するのは意味がない」という立場だ。

▲2015年10月、亀尾市役所前の旭硝子労組座り込み場。

2015年10月22日、大量解雇事態の解決を促した旭硝子の解雇労働者が亀尾市役所前で南ユジン亀尾市長の車両にぶつかり病院に入院

▲旭硝子下請け会社の解雇労働者が対話を求めている途中、ナム·ユジン亀尾市場の車両にぶつかった。 [写真=旭社内下請け労組]

2015年10月30日亀尾市、旭社内下請労組に立てこもり現場撤去通知…電気も切るよ。

平成27年11月16日旭社内下請労働組合、金属労組加入。 金属労組旭非正規職支会に名称変更

▲2016年1月、旭非正規職支会組合員のアン·ジンソク。 テント立てこもりの現場で

▲2016年1月、旭硝子工場前にて

▲2016年1月、旭硝子工場前にて

▲2016年1月12日、大邱(テグ)参加連帯の姜錦洙(カン·グムス)事務処長(左)がチャ・ホノ金属労組旭非正規職支会長(右)に連帯基金を渡している。

▲2016年1月12日、大邱·亀尾市民社会団体が非正規職解雇闘争200日を控えた旭硝子の座り込み場を訪れ、労組(金属労組旭非正規職支会)に連帯基金200万ウォンを渡した。

▲2016年3月15日、旭硝子大量解雇事態解決のための総選挙実践団結成の記者会見を開いた。 [写真=金属労組旭非正規職支会]

2016年3月25日、中央労働委員会、旭硝子の不当労働行為判定

▲2016年2月12日の旭硝子工場入口写真。

2016年4月21日亀尾市、旭硝子労組の立てこもり現場を強制撤去

▲2016年4月21日午前、亀尾市が旭硝子非正規職労組の座り込み現場2カ所に行政代執行を行った。

▲2016年4月21日午前、亀尾市が旭硝子非正規職労組の座り込み現場2カ所に行政代執行を行った。

▲2016年4月21日午前、亀尾市が旭硝子非正規職労組の座り込み現場2カ所に行政代執行を行った。

▲2016年4月21日午前、亀尾市が旭硝子非正規職労組の座り込み現場2カ所に行政代執行を行った。

2016年5月1日 旭非正規職労組、工場前の座り込み場を再び設置

▲126周年世界メーデーを迎えた慶尚北道地域決議大会の参加者らが亀尾市役所によって強制撤去された金属労組旭非正規職支会の座り込み場を建て直している。

▲ホ・サンウォン金属労組旭非正規職支会組合員

▲2016年6月3日、金属労組は亀尾市庁前で集会を開き、座り込み現場の強制撤去に対する抗議書簡を渡そうとした。 しかし、警察によって進入路から塞がれた。

▲2016年6月3日、チャ・ホノ金属労組旭非正規職支会長は、立てこもり現場の強制撤去に対する抗議書簡を亀尾市に伝えようとした。

▲2016年6月22日、亀尾警察署は労組が集会を申請したことに対して場所の変更を通告したが、これを受け入れなかったため、集会禁止を通告した。 亀尾市庁は進入路の歩道に花壇を設置した。

▲2016年7月25日午前11時、大邱地方検察庁金泉支庁前で検察糾弾の記者会見を開いた。 [写真=金属労組旭非正規職支会提供]

▲2016年8月の2015年ゼネスト闘争で収監中のペ·テソン民主労総元組織争議室長が旭非正規職労組に送った手紙。

▲2016年9月11日、曹渓宗社会労働委員会が亀尾旭硝子の座り込み場を訪問した。

▲2016年9月11日、曹渓宗社会労働委員会が亀尾旭硝子の座り込み場を訪問した。

▲2016年10月6日国会環境労働委員会国政監査。 証人答弁する金在根(キム·ジェグン)旭硝子労務担当取締役(右)とこれを見守る車憲鎬(チャ・ホノ)支会長

▲ 2016年10月6日国会環境労働委員会国政監査。 旭硝子の非正規職解雇者たちが国政監査が開かれる大邱(テグ)雇用労働庁の前でピケットデモをしている。

▲2016年11月14日、金属労組旭非正規職支会組合員らが朴槿恵退陣を求めるピケットデモを行った。

▲2016年11月14日、朴槿恵(パク・クンヘ)と朴正煕氏支持者たちが’朴槿恵退陣’ピケットを奪おうとしている。

▲2016年11月19日旭非正規雇用闘争500日。

▲2016年11月19日旭非正規雇用闘争500日。

▲2016年11月19日旭非正規雇用闘争500日。

▲2017年1月10日、旭硝子の解雇労働者が不法派遣告訴17月目、黙り込んでいる検察糾弾記者会見を開いた。

▲2017年1月25日、旭硝子の解雇労働場の占拠現場の内部の様子だ。

▲▲2017年1月25日の旭硝子の解雇現場への座り込み入口。

▲2017年1月25日、慶北亀尾旭硝子テント立てこもり場で出会ったオ·スイル組合員。

▲2017年4月14日、光化門付近のビルの広告塔に上った労働者たち。 旭非正規職支会のオ·スイル組合員も含まれている。 [写真=旭非正規職支会]

▲2017年5月29日に出版した『野花、工業団地に咲く』、旭非正規職支会著、図書出版ハンティジェ

▲2017年5月29日に亀尾旭硝子立てこもり会場前でブックコンサートを行った。

▲2017年6月1日、旭非正規職支会は民主党慶尚北道党に間接雇用問題の解決を促した。

▲2017年7月21日、亀尾参加連帯など6つの市民団体は、大邱地方検察庁金泉(キムチョン)支庁前で記者会見を開き、旭硝子に対する不当労働行為捜査結果の公開を求めた。 [写真=欧米参加連帯提供]

▲2017年8月29日、亀尾旭硝子非正規職解雇労働者らが大邱地方検察庁前で座り込みを始めた。

▲2017年8月29日、亀尾旭硝子非正規職解雇労働者らが大邱地方検察庁前で座り込みを始めた。

▲2017年9月15日、旭硝子の解雇労働者らは東大邱駅前の現場労働庁に来たキム·ヨンジュ労働部長官に苦情を申し立てた。

▲2017年10月24日、旭硝子の立てこもりテントを訪れた魯会燦(ノ·フェチャン)議員(写真=魯会燦議員室)

▲2017年11月1日、旭非正規職労働者らは大邱地方雇用労働庁前で直接雇用命令の履行を促した。

▲2017年11月4日、慶尚北道慶山市(キョンサンプクト·キョンサンシ)のクルミ本屋で開かれたブックコンサートに出席したナム·ギウン氏、チャ・ホノ労組支会長、アン·ジンソク代議員、オ·スイル副会長が慶山に集まり、市民と会った。 写真はナム·ギウン組合員。

▲2017年11月4日、慶尚北道慶山市(キョンサンプクト·キョンサンシ)のクルミ本屋で開かれたブックコンサートに出席したナム·ギウン氏、チャ・ホノ労組支会長、アン·ジンソク代議員、オ·スイル副会長が慶山に集まり、市民と会った。

▲2017年11月6日午前、金属労組旭非正規職支会は労働部是正指示の履行を要求して出勤したが、会社側は「法的手続きが終わっていない」として労働者の出入りを阻止した。

▲2017年11月6日、旭硝子工場入口に労組が掲げられた横断幕。

▲2017年11月9日、金属労組旭非正規職支会が不法派遣と不当労働行為事件に対する速やかな起訴を検察に促した。

▲2017年12月28日、大邱キリスト教教会協議会人権宣教委は2旭硝子非正規職解雇労働者に9回人権賞を授与した。

▲2017年12月28日、チャ・ホノ金属労組亀尾支部旭硝子非正規職支会長が受賞の感想を伝えている。

▲2018年1月9日、チャ・ホノ金属労組旭非正規職支会長が旭硝子の不法派遣、不当労働行為に無嫌疑処分した大邱地方検察庁金泉支庁の金ドヒョン検事を職権乱用の疑いで告訴した。

▲2018年1月9日、民主労総亀尾支部などは大邱地方検察庁前で検察糾弾の記者会見を開いた。

▲2018年1月12日、寿城区役所が強制撤去を通じて大邱地方検察庁入口前の歩道に設置された旭硝子非正規職労働者の座り込み現場を強制撤去した。 [写真=金属労組旭非正規職支会提供]

▲2018年1月14日夕方、旭非正規職会が大邱地検前に再び設置した。 [写真=旭非正規職支会]

▲2018年1月31日、金属労組組合員など200人余りが旭硝子の平野武代表取締役を含む13人に対する不法派遣·不当労働行為を不起訴処分とした検察に抗議書簡を伝達するため、大邱地方検察庁前で座り込みを行った。 チャ・ホノ金属労組旭非正規職支会長が大邱(テグ)地方検察庁前で、盧承権(ノ·スングォン)地検長に抗議書簡を渡すと言っている。

▲2018年1月31日200人余りは金属労組が主催した旭無嫌疑処分検奪糾弾集会に参加した後、大邱地方検察庁前に移動した。

▲2018年1月31日午後5時20分に閉店した大邱地方検察庁舎

▲2018年1月31日シャッターが下ろされた大邱地方検察庁。 旭硝子

非正規職の解雇労働者らは地検長に抗議書簡の伝達を要求したが、検察はこれを受け入れなかった。

▲2018年1月31日、検察に抗議書簡を出しに行く金属労組の組合員たち。

▲18年3月7日、解雇問題解決のため、日本の旭硝子本社を訪問した南基雄(ナム·ギウン、中央)、張明珠(チャン·ミョンジュ、右)氏。

▲2018年3月7日、旭硝子日本本社に抗議訪問したナム·ギウンさん。

▲2018年3月7日、亀尾の旭硝子解雇労働者と日本の労組員が、日本の国会議事堂前で旭硝子解雇問題の解決を求める集会を開いた。

▲2018年3月7日 日本旭硝子本社

▲2018年3月9日、旭硝子千葉工場労働組合のオフィスを訪れたナム·ギウンさん。 事前に連絡を取ったが、ドアは閉ざされていた。

▲2018年3月 千葉県の旭硝子工場

▲2018年3月に動労千葉労組と夕食を共にする旭硝子の解雇者たち

▲2018年3月22日午前10時、亀尾市役所で旭硝子の解雇者が記者会見を開いた。

▲2018年4月20日午前11時、旭硝子の非正規職労働者が大邱高等検察庁前で記者会見を開き、不法派遣·不当労働行為に対する早い起訴を求めた。

▲2018年5月28日、労働者地位確認訴訟の現場検証のため、3年ぶりに亀尾旭硝子工場に入る非正規職解雇労働者たち。

▲2018年5月25日、旭非正規職支会が主催した労働政策懇談会に、張世龍(チャン·セヨン)民主党亀尾市長候補を含む地方選挙出馬者が出席した。

▲2018年11月5日午後2時、旭非正規職労組が大邱地方検察庁前にテントを設置している。

▲2018年12月27日午後1時ごろ、金属労組旭非正規職支会の組合員11人は、大邱地方検察庁1階ロビーに集まり、朴地検長との面談を要請し、座り込んでいる。 [写真=金属労組旭非正規職会提供]

▲2018年11月27日午後7時52分頃、警察が大邱地検1階ロビーで地検長との面談を要求し、座り込みをしていた労働者11人を退去拒否の容疑で現場から連行した。

▲2018年12月27日午後1時ごろ、金属労組旭非正規職支会の組合員11人は、大邱地方検察庁1階ロビーに集まり、朴地検長との面談を要請し、座り込んでいる。

▲2019年1月22日、金属労組旭非正規職支会は大邱地検前で座り込みに突入した。

▲2019年3月6日、張世龍亀尾市長の記者会見場には、旭硝子の非正規職解雇労働者も出席した。

▲2019年3月28日、旭硝子の非正規職解雇労働者が東京の旭硝子株主総会前で旭硝子の違法派遣起訴の事実を伝えている。 (写真提供=旭硝子支会)

▲2019年3月28日、旭硝子の非正規職解雇労働者が東京の旭硝子株主総会前で旭硝子の違法派遣起訴の事実を伝えている。 (写真提供=旭硝子支会)

▲2019年4月10日、大邱地裁金泉支院で旭硝子被告らに対する不法派遣の初公判が行われた。 解雇労働者12人を含む労組員40人余りも傍聴した。

▲2018年4月10日、大邱地裁金泉支院で旭硝子被告らに対する不法派遣の初公判が行われた。 会社代理人として出席したキム·ジェグン取締役は取材陣の質問に「原納猛元代表が退社したと聞いている」という言葉だけを残して帰った。

▲2019年6月7日、金属労組旭非正規職支会は不法派遣の疑いで起訴された旭硝子を厳重処罰してほしいという嘆願書を出した。 [写真=金属労組旭非正規職支会提供]

▲2019年6オル19日午後4時、亀尾市山東面旭硝子工場前で行われた決起大会

▲2019年6オル19日午後4時、亀尾市山東面旭硝子工場前で行われた決起大会

▲2019年6月22日、キム·ミスクさん、旭硝子解雇者、堤川ガンジー学校の学生らが22日、懇談会を開いた。

▲2019年6月19日 亀尾市山東面 旭硝子工場前

▲2019年6月19日 亀尾市山東面 旭硝子工場前

▲2019年8月20日、「非正規職はもうやめて、1100万人の非正規職共同闘争」、金属労組はソウル鍾路区の平和少女像の前で記者会見を開き、旭硝子の労働弾圧を糾弾した。

▲2019年8月23日、旭硝子非正規職の解雇労働者が労働者の地位確認訴訟で勝訴し、喜んでいる。

▲2020年1月、張世龍亀尾市長は2泊3日の日程で東京の旭硝子と東レ本社を訪問した。 張市長は日本を訪問中の16日、SNSを通じて「亀尾に投資しているAGCと東レ本社を訪問しました。 代表と役員に会って、亀尾投資にお礼を述べ、追加投資を要請しました。 しっかり仕上げて帰ります」という書き込みもした。 [写真=グミシ]

▲2020年5月13日~12日午後5時、大邱市中区の大劇場でキム·サンペ監督の映画『あなたはクモを見たことがありますか』の試写会が開かれた。 映画の主人公は、慶尚北道亀尾(キョンサンブクド·クミ)の旭硝子非正規職解雇労働者23人だ。 ●左からキム·サンペ監督、金属労組·旭非正規職支会長

▲2021年6月24日~24日午前11時、民主労総亀尾支部、金属労組亀尾支部と旭非正規職支会は、大邱地方裁判所金泉支院の前で旭硝子厳重処罰要求記者会見を開いた。 (写真提供=金属労組旭硝子支会)

▲2021年7月17日、亀尾旭硝子工場前で解雇6周年決意大会が開かれた。

▲▲2021年7月17日、亀尾旭硝子工場前で解雇6周年決意大会が開かれた。 亀尾·旭硝子工場の正門にステッカーが貼られた。

▲2021年8月11日、旭硝子派遣法違反の懲役刑判決後、抱擁した解雇者たち

▲2021年8月11日、旭硝子の解雇者が旭硝子派遣法違反の判決後に記者会見を開いた。

千容吉(チョン·ヨンギル記者

droadb@newsmin.co.kr

AGC旭硝子韓国子会社社長(当時)に懲役刑判決!

「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」(チャホノ支会長)

韓国-平和ニュースより

日本の国際企業と大宣伝してきた旭硝子(AGC)が、派遣した日本の社長原納猛に懲役刑。

裁判所「亀尾(クミ)工場の生産業務指示·労務提供·人事従属、最高裁派遣法違反基準に該当」の公訴事実をすべて認定

日本の社長は懲役6ヵ月、執行猶予2年、下請社長は懲役4ヵ月、執行猶予2年。労組「断罪、直接雇用履行せよ」

慶尚北道亀尾(キョンサンプクト·クミ)工場に労働者を不法派遣した容疑で起訴された旭硝子の経営陣が1審で有罪を言い渡された。 国内製造業で不法派遣の疑いで起訴され、懲役刑が言い渡された初の事例だ。

大邱地裁金泉支部刑事1単独(キム·ソンヨン裁判長)裁判部は9日、不法派遣(派遣勤労者保護等に関する法律違反)の疑いで在宅起訴された元請業者日本旭硝子(株·旭硝子ファインテクノ韓国)の原納猛志代表取締役、下請業者のジーティーエスのチョン某取締役ら元請経営陣に対する判決審で有罪を言い渡した。

原納猛取締役は懲役6カ月に執行猶予2年、下請け会社ジーティーエスのチョン代表取締役は懲役4カ月に執行猶予2年、旭硝子韓国株式会社とジーティーエスはそれぞれ1,500万ウォン、300万ウォンの罰金刑に仮納命令を出した。 裁判所は検察の公訴事実をすべて認めながら、求刑量をそのまま引用した。 ただし、原納猛とチョン某被告の場合、国内で同種犯罪の履歴がなく、刑事処罰を受けた前歴がないため、執行猶予となった。 元·下請法人も当初の求刑量2千万ウォン、500万ウォンの罰金刑からそれぞれ少しずつ減っている。 

同地裁は「被告人らは旭硝子とジーティーエスが請負契約を結んだだけで、労働者の認識事実がなく派遣法違反ではないと主張したが、大法院の派遣法違反基準を調べれば、5つとも該当する」と判断した。 特に「グラス(ガラス)生産の単一目的を持っており、作業量の大半が旭グラス作業量の影響を受けている」とし「ジーティーエス労働者に対する旭硝子作業指示事実が認められる」と判断した。

また「包装、出荷、支援など業務指示と業務投入がいずれも旭硝子に実質的に編入されることが認められる」とし「労務提供要件も旭硝子の指示に従って随時変更され、人事·解雇·雇用·採用も従属された」と述べた。 続いて「ジーティーエスは旭硝子以外の業者と契約した事実がなく、独自の決定権がなく、独自の技術·施設も持っていない」とし「許可なく勤労者派遣を提供されたものとみられる」と付け加えた。 それだけでなく「こうした行為が不法であることを認識したものと判断される」とし「罪は軽くない」と判決した。

国内メーカーの中で不法派遣で起訴され経営陣に懲役刑が言い渡されたのは初めてだ。 現代車社内下請不法派遣に対しては13年、罰金700万ウォンが言い渡された。 製造業ではなく、大手スーパーのセーブゾーン経営陣は19年、同じ容疑で起訴され、懲役1年、執行猶予2年を言い渡された。 派遣法に違反した場合、3年以下の懲役、3,000万ウォン以下の罰金に処することができる。 しかし、製造業関連はいずれも罰金刑に止まった。

メール1本での解雇事態から6年ぶりに経営陣に有罪判決が言い渡されると、解雇労働者は喜んだ。 金属労組旭非正規職支会(支会長チャ·ホンホ)、民主労総慶北地域本部(本部長キム·テヨン)、金属労組亀尾支部はこの日、裁判所前で記者会見を開き「解雇6年目にして経営陣に不法派遣の有罪が言い渡された」とし「有罪が宣告されただけに、会社側は直ちに解雇者に謝罪し、解雇者を直接雇用して復職を履行せよ」と促した。 

チャ·ホノ支会長は「期待していなかったのに懲役刑が言い渡され、少し驚いた。 犯罪を断罪して本当によかった」と明らかにした。 また「解雇者22人に対し、会社側は直ちに正規職として雇用せよ」と述べた。 タク·ソンホ弁護士は「最高裁の判決基準によってついに懲役刑が言い渡された」とし「犯罪に比べてやや低い量刑だが、意味が大きい」と述べた。

旭硝子は2009年から2015年までの6年間、慶尚北道亀尾の製造·生産工場に雇用労働部長官の許可なしに社内下請非正規職労働者178人を「不法派遣」して国内派遣法に違反したとして裁判にかけられていた。 旭硝子は三菱の主要系列会社で、世界にLCDガラス生産工場を置いているグローバル企業だ。 外資系企業として04年、亀尾に参入し、自治体から工場敷地50年無償提供に税金も減免された。 しかし、会社側は2015年に亀尾工場を社内で下請けに出してきた非正規労働者が、賃上げ(2015年の最低賃金5,580ウォン→8,000ウォン)と作業着の交換を要求すると、メール一本で178人全員を解雇した。

解雇者と会社側の長い訴訟が続いた。 解雇者は「不法派遣」「不当解雇」として会社側を告訴·告発した。 しかし、検察は嫌疑なしの不起訴とした。 議論が起きると、検察は捜査審議委を開き、2019年2月15日、会社側関係者らを不法派遣容疑で起訴した。 刑事裁判に先立って、2年あまり前、民事裁判ではすでに解雇者らが勝訴した。 大邱地裁金泉支院第1民事部(パク·チボン部長判事)は2019年8月23日、勤労者の地位確認訴訟1審の判決審で「正規職雇用」の判決を下した。 第2審は9月、大邱(テグ)高裁で開かれる。

一方、旭硝子の経営陣は、違法派遣1審の有罪に対して1週間内に異議申し立てをすることができる。 これに対し、控訴するかどうかを尋ねたが、いかなる答弁もせず、法廷を後にした。 以後、電話にも答えなかった。

金英和(キム·ヨンファ)平和ニュース記者

http://m.pn.or.kr/news/articleView.html?idxno=18906&fbclid=IwAR08z46GIr6PbYkB1uH34GMwU7xcDB5wvpfP-2OtL0jwR5jzey8t38eEoo8

ニュース民より

裁判所、旭硝子代表に懲役刑宣告

懲役6カ月、執行猶予2年···製造業派遣法違反の懲役刑の初事例

裁判所、「派遣法違反の程度は軽くない」

By パク·ジュンヨプ – 2021-08-11 15:49

派遣法違反で裁判にかけられた欧米の旭硝子代表に懲役刑が言い渡された。 旭硝子の解雇者が告発して6年ぶりに出た判決だ。 製造業で派遣法違反で懲役刑が下された初の事例と確認される。 旭硝子の解雇労働者たちは判決後、法廷を出る際、抱き合った。

▲旭硝子派遣法違反の懲役刑宣告後、解雇労働者が抱き合っている。

11日午後1時40分、大邱(テグ)地裁金泉支部刑事1単独(金善映裁判長)は、派遣労働者保護などに関する法律(派遣法)違反罪で、元旭硝子代表の原納猛被告に懲役6ヵ月執行猶予2年、元ジーティーエス代表の鄭在潤(チョン·ジェユン)被告の懲役4ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。 旭硝子とGTS法人にもそれぞれ罰金1,500万ウォン、300万ウォンを言い渡した。

これに先立ち、検察は元旭硝子代表に懲役6ヵ月、元ジーティーエス代表の鄭在潤(チョン·ジェユン)被告に懲役4ヵ月、旭硝子法人に罰金2,000万ウォン、下請会社GTSに罰金500万ウォンを求刑していた。

裁判部は、「GTSは事実上、旭硝子の一部署のように、旭硝子の指揮命令を受けて運営された」と判断した。 旭硝子とGTS側が相互間で請負契約を結び、独立した企業組織だと主張したことが受け入れられなかったのだ。

同地裁は、旭硝子の不法派遣の根拠として、▲GTSが作業者数をはじめとする作業者の現場配置、作業内容を独自に決定できず、▲GTSが旭硝子以外の業者と契約を結んだり、他の事業場で業務を行ったりしたこともなく、▲旭硝子とGTSがガラス生産という単一の目的で運営されており、生産工程も連動している点などを指摘した

裁判部は「AFK(旭硝子)は(GTSに)追加業務を指示する度に変更契約を締結することで請負契約の外観を整えようとした」とし「現場事務室や一部装備について賃貸借形式に変更する点などは(旭硝子が)不法派遣に該当すると認識したようだ」と説明した。

続いて「製造業には労働者の派遣を禁止するが、会社は許可なく直接生産工程業務に派遣した。 派遣法違反の程度は軽くない」と付け加えた。

判決後、旭硝子の解雇労働者たちは結果を喜びながらも残念な気持ちを見せた。 今回の判決は、法人に対する罰金を除き、検察求刑と同様の水準であり、検察がより積極的に求刑したなら、より大きな処罰も可能だったと考えるためだ。 金属労組·旭硝子支会は判決後、大邱(テグ)地方裁判所·金泉支院の前で、旭ガラスの謝罪や直接雇用を要求する記者会見を開いた。

▲11日、旭硝子の解雇者たちが旭硝子派遣法違反の判決後、記者会見を開いた。

タク·ソンホ金属労組法律院弁護士は「検察と雇用労働部が寛大に捜査し、処罰しようとしている。 検察は1回不起訴処分にし、その次に起訴した後も懲役6ヵ月、4ヵ月だけを求刑した。 不法派遣は重大な犯罪だ。 派遣労働者に深刻な苦痛を与える。 さらに重い刑が宣告されなければならない」と述べた。

タク弁護士は「直接生産工程で不法派遣を行った元請事業主に懲役刑を言い渡したことは大きな意味がある。 裁判部が不法派遣を重大な犯罪行為と見た」と付け加えた。

卓弁護士によると、派遣法違反による懲役刑判決は製造業の事業場では初めてだ。 非製造業の事業所(セーブゾーンアイアンドシー、派遣法違反の懲役10ヵ月)を含めれば、量刑は2番目に重い水準だ。

旭非正規職支会の車憲鎬(チャ·ホンホ)会長は「検察が容疑なしとし、大邱検察庁前であきらめずに戦った同志たちが結局起訴するようになった結果だ。 私たちが当時、戦わなければ今のような結果はなかったはず」とし「大変苦労された。 ありがとう。今日この結果により、旭は裁判所の判決を認め、22人全員が完全に直接雇用することを願う。 最後まで最善を尽くして戦う」と述べた。

一方、今回の刑事裁判とは別に、旭硝子労働者の地位確認訴訟の控訴審も進められている。 2019年、原審裁判部(大邱地裁金泉支院第1民事部)は、旭硝子は解雇者を直接雇用すべきだと判決したが、会社側は不服を申し立てた。

旭硝子下請け会社のGTS所属の労働者は15年5月に労働組合を結成し、6月にメールで178人全員が契約解除の通知を受けた。 その後、復職闘争を続けている。 19年8月、裁判所は解雇労働者らが起こした労働者の地位確認訴訟で、解雇労働者に軍配を上げたが、旭硝子は不服とし、控訴審が行われている。

2017年12月、検察は旭硝子派遣法違反の疑いで不起訴の決定を下したが、労組の抗告により大邱高等検察庁が再起捜査命令を下した。 この過程で、検察の要請で最高検察庁検察捜査審議委員会が開かれ、委員会は旭硝子を起訴すべきだという意見を出した。 2019年2月、検察は旭硝子を派遣法違反の容疑で起訴した。

7・16AGC本社行動&抗議デモに結集を!

2015年春、AGC韓国工場で労働組合を結成した非正規職労働者たち178人がメール1本で一斉解雇!以来6年、旭支会は解雇撤回・正規職雇用を求めて闘っている。

来る7月14日、解雇当時のAGC韓国法人・旭硝子ファインテクノ韓国(AFK)社長・原納猛が「不法派遣」で起訴された刑事事件の一審判決が下される。求刑は原納が懲役6カ月、AFKに罰金2000万ウォン(約196万円)だ。韓国では製造業への派遣業務は解禁されていない。派遣法違反は懲役3年以下、3000万ウォン以下の罰金が科せられる。

MBC放送(韓国の公共放送)が不法派遣問題を特集し、旭支会のチャホノ支会長のインタビューを放映するなど7・14判決に注目が集まっている。MBC放送のインタビューにチャボノ支会長は、「企業は数百億ウォンの利益を上げるのに不法派遣で処罰を受けても罰金数百ウォンだったら、社長の誰が法を守りますか?」「来月7月14日に裁判所が厳重な処罰を下すよう関心を持っていただきたい」と語っている。

この判決直後の16日、旭支援共闘会議はAGC本社行動&抗議デモを闘います。日韓労働者の連帯行動でAGC本社に解雇撤回・正規職雇用を迫ろう!

今回AGC本社新丸の内ビルを取り囲むデモを考えましたが、何と東京駅丸の内口(皇居周辺)は東京都がデモの道路使用許可を出さないと言って、警視庁が実質的に丸の内のデモを禁止しました!

天皇と皇居に守られる三菱財閥旭硝子AGC!

冗談じゃありません。断固として抗議の声をあげます。

社長を監獄へ!

本社は謝罪しろ!

全員を正社員として工場に戻せ!

7・16AGC本社行動&抗議デモへの結集をお願いします!

■AGC本社行動

15:00 東京駅丸の内北口集合

15:15 AGC本社前に移動。①申し入れ、②AGC本社前宣伝活動

15:40 街頭宣伝終了→デモ出発地の常盤橋公園へ移動

■AGC本社デモ

16:00 常盤橋公園集合→16:15デモ出発!

16:50 神田橋公園到着

僕たちの時が来た!

旭闘争6年、もう僕たちの時が来た!

旭硝子から6年ぶりの連絡があった。 胸がはずんだ。 元請けの使用者である旭資本が労組を立ち上げたことを理由に、集団解雇された我が社内下請け労働者らに対し、初めて対話の場を提案したのだ。 うれしかったが、緊張した。 我々は組合員たちと集団的な討論を始めた. 旭資本が提示する案は、我々が受け入れがたい案であることは火を見るよりも明らかだった。 受け入れられない案なら断固として集団的に拒否する力が必要だった。 我々は集団的討論を通じて、さまざまなケースを予想し、意見をまとめた。

2月23日、使用者側と会った。 まず会社側の案について説明を聞いた。

「全員正規職として雇用する」。 ただ支会長は雇用が難しい。 「雇用しない代わりに3億4千万ウォンの慰労金を支給する」 新規採用する組合員は1人当たり9千2百万ウォンを支給する。 そして、民主労総と金属労組に発展基金を出す」。

それらしい。3億4千もくれると言ったら、頭の中で一度も触ったことのないお金が描かれた。 そして旭労組破壊犯罪者たちは、「本当にお金がたくさんあるな」と思った。 新入社員の時も9200万ウォンくれるというから、内心「お金で済まそうと決めたんだな」と思った。

会社側の話は終わった. 私たちが話を始めた。

「旭が6年ぶりに私たちに会おうと言ったのは、労働組合を認めることだと思います。 それでは一番先に謝らなければならないですね。 謝罪からしてください」。

謝罪を要求した。 会社側は、「そのようなことは普通、合意文に作成するものではないのか」とごまかした。 再び22人全員が雇用が可能なのかを質問した。 会社側は、「それは難しい」と答えた。 それなら我々もこれ以上話すことはない」と一線を引いた。 22人の雇用が可能な時に再び連絡するように」とし、「面談は中止しよう」と話した。 会社側の慌てた表情がそのまま表われた。 会社側は、「互いに立場を交わし、対話を続けてほしい」と再び提案した。 私たちはそのような考えはない」と断言し、席を立った。

胸がすっきりした。 これまでやられた悔しさを込めて一発食らわせる痛快さを感じた。 直ちに会社側の立場を整理し、組合員と疎通を図った。 地元メディアに内容を公開し、「連帯同志」にも内容を公開した。 公開するということで胸がいっぱいになった。

●決して諦められない民主労組運動の原則

7年間長期闘争をしているが、我々は堂々としている。 我々を分裂させるために作った案を世間に公開し、旭資本の卑劣さを暴露した。 まるで勝利したかのように気持ちがよかった。 長期闘争をする労働者たちは力がないとみな考える。 長期闘争で資本が案を投じれば、労働者はそれを無条件に受け取るしかないと考える。 「資本は与える立場であり、労働者たちは受け取る立場だと考える。」 どういたしまして。 ◆いくら切迫しても、労働者の自尊心を奪われることはできない。

お金の使い方で敢えてどこへ! 旭資本は労働者を踏みにじり、労働者の自尊心に触れてはどうなるのか、経験しなければならない。 我々は受け取った分だけ返す。 二度とお金で私たちを揺さぶらないようにしたかった。 熱く一発食らわせたのだから、第1戦は我々が勝利した。 しかし、まだまだ先は遠い。 私たちは必ず謝罪を受け、民主労組を守り抜く。

旭非正規職支会は、民主労組の原則を守りながら戦うために努力する。 組合員数は22人に過ぎないが、集団的な討論を通じて決定する。 透明に運営し、すべての内容を公開する。 組合員たちが「生きている労組、連帯する労組」を作り、7年間戦っている。 私たちには自負心がある。 我々は民主労組を守り、堂々と闘争する労働者だ。

旭資本が出した案を拒否したことを、多くの同志たちが「すばらしい決定であり、難しい決定だ」と応援した。 しかし、私たちは決して困難な決断をしなかった。 簡単に決定したし、当然の決定だった。 組合員22人はみんな同じ気持ちだった。 共に戦った我々が誰も雇用し、誰も雇用しない方式には絶対同意できなかった。

旭資本は組合員たちが慰労金の数億ウォンに揺れると判断したが、それは私たちをあまりにも軽んじて浅知恵を働かせたものだ。 鋼鉄が絶え間ない金づちを使って鍛えられるように、労働者たちは闘争を通じて鍛えられる。 旭非正規職支会が歩んできた6年間の闘争は、そのようにわれわれを変化させた。 労働者が団結すれば勝利するという真実を我々は身につけてきた. 資本に向けた組合員の目は、依然として輝きながら生きている。 旭資本は、我々が生きて動く労働者、闘争する労働者だということをまだよく知らない。

[社説]不法派遣摘発しても、検察は手抜き捜査、司法部は軽い処罰

5月3日、アサヒグラス派遣法違反の刑事裁判で最終弁論が行われた。 検察は、旭社長の原納猛懲役6ヵ月、下請社長のチョン·ジェユン懲役4ヵ月、アサヒグラス法人の罰金5千万ウォン、下請法人の罰金5百万ウォンを求刑した。 形式的に弱い. 検察と司法部は派遣法違反を犯罪と考えない。

韓国ジーエム·ライリー社長は2013年2月、派遣法違反で起訴され、最高裁判所で罰金700万ウォンを言い渡された。 下請会社の代表4人もそれぞれ罰金400万ウォンを言い渡された。 7年後の20年2月、韓国ジーエム·カッハー·カゼム社長が再び派遣法違反で検察に起訴され、現在裁判を受けている。 派遣法違反で有罪判決を受けても気にせず、また不法派遣が続く理由は、まともに処罰されないためだ。

派遣法違反は、派遣法第43条の規定により、3年以下の懲役または3千万ウォン以下の罰金の処罰を受ける。 ところが裁判所は、韓国ジーエムライリー社長に罰金700万ウォンを言い渡した。 一人でお酒を飲んで飲酒運転でかかっても、罰金1千万ウォンから1千万ウォンの罰金を払わなければならない。 偽装請負で非正規職を雇用して稼ぐお金が数十億から数百億に達する。 不法で数十、数百億を得ても罰金刑であり、その罰金も数百万ウォンに過ぎない。 一体どんな社長が法を守ろうとするだろうか。

派遣法違反は犯罪だ。 正規職を雇用すべき労働者を非正規職として雇用し、不安定労働を作る。 2019年1月31日、ソウル南部地裁は、事件番号「2018、ゴーダン165派遣法」違反事件で、セーブゾーンの会社側代表らに懲役1年と懲役10ヵ月を言い渡し、ただし2年間刑の執行を猶予するという懲役刑を言い渡した。 裁判を行ったイム·ジョンヒョ裁判官は、「派遣法違反は劣悪な労働環境に置かれるようにする犯罪であり、韓国社会にも深刻な害悪を及ぼし、罪責が重い」と判決した。

旭は外資系企業として12万坪の土地を無償賃貸してもらい、国税·地方税減免の恩恵も受けている。 年平均売上高1兆ウォンずつ稼ぐ。 韓国ジーエムや旭のような外資系企業が国内に入って不法行為を行うのは、「韓国でこの程度の不法行為はしてもいい」というひねくれた認識から始まった。 このように企業の誤った認識は、これまで韓国社会が企業の不法行為を軽く考えたり、目をつぶったりしてきたためだ。

22人の復職だけでなく、みんなの勝利のために

7月14日、旭派遣法違反の刑事裁判判決がある。 われわれは裁判部に旭厳重処罰嘆願書を提出する予定だ。 1万人以上の方々が厳重処罰嘆願書に一緒に来てくださった。 労働者たちがどのように争うかによって、裁判所の判決も変わる。 裁判が公正でないのは昨日今日のことではない。 起訴されても、裁判所に任せておくことはできない。 我々は裁判所の甘い処罰を予想するが、それでも最善を尽くして戦う。

古語に’長病に孝子なし’という諺がある。 親の病気でも長い間看病すると、疎かになるものだという意味だ。 闘争が長期化すれば、疲れて苦しくなるのは当然だ。 ◆長期闘争をする労働者が団結力を維持しながら戦っていくのは容易ではない。 しかし、私たちは疲れないように努力し、集中力を発揮して闘争し、力を維持してきた。 資本は、時間稼ぎで生活苦に直面している我々を疲れさせようとしたが、結局失敗した。

今はまだ不利な時間だったと思うのなら,これからはこっちにとって有利な時間だ. 急ぐ理由がない。 我々は闘争を早く終わらせるより、きちんと終わらせることのほうが重要だと考えている。 雇用され補償されることほど重要なことは、謝罪され民主労組を守り抜くことだ。 まさにそれが旭非正規職労働者の勝利だけでなく、我々皆の勝利へと進む道だ。 旭闘争は必ず勝利する。 「いつどうやって勝つか」が残っているだけだ。

「全国不安定労働撤廃連帯」のブログから転載

http://workright.jinbo.net/xe/issue/73913?fbclid=IwAR3we94nZf-XiNBXLiV3oDrn0ZlyFnsaXmQGIDU_vTFIskxwDE5BxdavUl8