2021年3月30日、AGC第96回定時株主総会が東京會舘で開催された。
韓国の旭非正規職支会の来日は去年に引き続いて、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実現できなかったが、彼らの分もがんばろうと35人の会員が集まってくれた。
株主の共感や反発など、手ごたえは十分。
韓国のチャ・ホノ支会長とオンラインでつないで、マイクを近づけてアピールをもらった。株主総会に合わせて韓国・亀尾のAGC工場前のろう城場では旭非正規職支会の同時連帯行動が行われ、連帯のメッセージと写真が送られてきた。
午後は厚生労働省記者会見室で記者会見を開いた。多くはないが、集まった記者に話を聞いてもらったことは重要だ。あらゆる手を尽くして、AGC旭硝子の蛮行を暴き出していかなければならない。
3・30AGC株主総会での旭非正規職支会チャボノ支会長発言
同志の皆さんおはようございます。金属労組旭非正規職支会支会長チャホノです。
トゥジエン(闘争)で挨拶します。トゥジエン(闘争)!
AGC株主総会の現場で宣伝戦を行っている同志の皆さん、本当にありがとうございます。私たちが直接日本の株主総会に参加することができず、本当に残念です。しかし同志たちがいるので幸いです。そして大きな力になります。ありがとうございます。
AGCの株式を持っている株主の皆さんに伝えます。AGCは韓国で不法行為を行っています。2004年に韓国に入って来たAGCは、非正規職労働者たちが労働組合を作った途端178名の大量解雇を行いました。法律で保障されている労働組合を破壊するために集団解雇を行いました。これは不法です。
また、韓国では法律で製造業への派遣を禁じています。しかしAGCは生産工場に不法に労働者たちを派遣し、法律に違反しました。韓国の労働部は、AGCの不法行為を認定しました。
韓国労働部はAGCに対し、解雇した労働者たちを直接雇用しなさいという命令まで出しました。そして17億8干万ウォンの過料を科しました。しかしAGCは韓国労働部のどんな命令にも従わずにいます。
AGC不法派遣で検察に起訴され、裁判も受けています。AGCは韓国の裁判所から必ず制裁を受けます。今後数カ月後に裁判結果が出ます。
納得のいかない中で解雇された私たち非正規職労働者は、AGCを相手にに7年目の闘いを続けています。先日AGCは、解雇した労働者に対する立場を伝えて来ました。
解雇者たちを正規職で雇用することができるが、支会長の私については雇用できないと言いました。そして解雇期間についての慰労金を出すと言いました。民主労総と金属労組などの上級団体にも発展基金を出すと言いました。
7年ぶりに初めて出したAGCの立場は、本当にあきれます。怒りをもちます。すでに裁判所で私を含めてすべての労働者を直接雇用しなさいという判決が出ています。
ところで、「支会長は雇用できない」という立場を出したのは、依然労働組合を認めないということです。韓国労働部、検察、裁判所でAGCの不法行為を認めたにもかかわらず、AGCの態度は反省もなくまったく同じです。
韓国AGCが行う不法行為は、日本のAGC本社にすべての責任があります。正規職として雇用すべき労働者たちを非正規職として雇用し利潤を得ました。労働組合をつくったという理由で労働者を解雇しました。AGCは労働者を無視し、労働組合を認めないことを平気で行う労組破壊企業であり、不法企業です。
AGCの株式を持っている株主の皆さんは理解しなければなりません。AGCは不法企業です。処罰を受けなければなりません。株主の皆さんが得る利益は不法に作られてはなりません。労働者たちを搾取し、弾圧して、利益を得てもいけません。
私たち旭非正規職支会労働者は、最後まで闘います。AGCが不法行為について謝罪し、民主労組を認める日まで闘います。
私たち旭支会労働者の闘いに共に闘ってくれている同志の皆さんありがとうございます。国際連帯の力で私たちは必ず勝利します。同志の皆さんに勝利で報います。最後まで明るく笑いながら共に闘いましょう。トウジエン(闘争)!