申入れに対してウソを繰り返していたAGC本社

 2024年4月25日、旭非正規職支会支援共闘会議はAGC本社に申入れと抗議行動を行った。

 今回、支援共闘会議は、この日の申入れと抗議行動を事前に公表しなかった。また申入書の送付もしなかった。そうすると、いつもは事前に待ち受けている公安警察官も、姿がない。申入れは不意打ちとなった。

 いつもの通り、本社が入る新丸ビル1階ロビーのAGC受付に行き、総務部の担当のNK氏に取り次いでほしいと伝える。1階受付に当たるのは外注先の女性労働者だ。

 いつもの通り、受付が電話で取り次ぐのだが、あたふたして何か所かに当たっている。受付の女性が何やら小声で話してやっといつもの女性が電話口に出た。以下は、それからのやり取り。

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山本代表 NKさん、お願いしたい。

女性 あいにく不在です

山本 不在ですか

清水 ちょっと貸してもらっていい?

山本 じゃあちょっと代わります。

清水 もしもし、すいません、事務局長の清水と申しますけれども、 お世話になります。今もあれですか、総務で担当はNKさんのまま、代わってないんですか。

女性 代わっていません

清水 うん。今、総務の肩書きはどういう肩書きなんですか?何課とか、何担当とか。

女性 総務部ですけど…

清水 総務部で。なんだろう。この間、何回も こういう形で要請させていただいてますけれども、中村さんはどう言っておられるんでしょうかね。

女性 特には何も…

清水 お伝えいただいてるんですか。申し入れがあったよっていうことは。

女性 今回は申入書とか送っていただいているんでしょうか?

清水 今回はあれなんですけど、前回はどうでした。

女性 特には聞いていませんけど…

清水 それも、だから、申入書出しても出さなくても、伝わってるのかどうかもわからないですし、 それについてちゃんとお伝えくださいっていう要請はしてると思うんですけれども、それについて中村さんがどう言ってたとか、それもわからないわけですか?

女性 特には…

清水 実際に顔を合わせることはあるんですか?

女性 時々には…。あまり出社されないので。

清水 時々会うんですか?うん。で、基本的にあんまり出てこない…うん。そういう人が、この韓国のね、この争議の関係の担当されてるっていうのは、ちょっと色々問題が起きるんですよね。せっかく韓国から会いに来ても、その担当者もいないとか。それもずっと続いてるわけですよ。コロナの時はしょうがないとしても、 それからずっとこんな感じでね。要請を出しても、伝えてくださいつっても何にもわからない状況であれば、 それは不誠実の極みだとしか言いようがないんですね。私たちからするとね。うん、それでは困るんですよ。だって、そういうこと伝えてもらってますかね?

女性 お伝えはしています。

清水 うん。だからそれ、また来るってわかるじゃないですか。

女性 それはわからない…

清水 いやいや、また来るんですよ。間違いなく。韓国からも来るしね。こういう対応だと、困っておられますよね?あなたもね。こんなことを何回も何回も続けて、それはもう裁判の判決が出るまでそういう対応を続けろっていう方針なんでしょうかね?

女性 私には何とも…

清水 うん。だから、それについて、少なくとも ちゃんと聞いて、答えをもらってもらえますかね。どういうつもりなのか。うん、 きちんとした対応をしてもらわないと。一応、これは韓国の裁判所で、今最高裁まで行っている案件ですけども、いったん和解の協議の場を持ったり、そういう経緯もあるわけですよね。そういう経緯に踏まえても、ちょっとあまりにひどすぎると思うんですね、こういう対応は。会社としての、AGCとしての公式のこういう対応なのか、それとも中村さんの個人としてのね、判断なのか、 それもわかんないわけですよね。だから、それについて、次回にちゃんと、ちょっと中村さんのコメントを残していただけませんかね?

女性 …

うん。いや、一応お伝えしたので、そういう要望があったと。で、同じことをまた来て伺いますので。すいません、お名前伺ってもよろしいですか。

女性 それはお教えできません

清水 だって、誰が窓口か、名前も言わなければ…名前と、ポジション。

女性 それはお話しできません

清水 総務課なんですか。

女性 それも…

清水 それも言えないんですか。じゃ、誰と話して、誰に頼んだかわかんないじゃないですか。だって、それじゃあ。だけど会社の人?AGCの社員さんには間違いないんですか?

女性 それもお答えできません

清水 それも言えないんですか?社員じゃないんだ?社員なら社員だって言いますよね?社員じゃないんだ?

女性 お答えできません

清水 うん、わかりました。とりあえずそれは伝えてくださいね。お願いします。はい、失礼します。すいませんね。

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この電話の後に、山本代表が、NKの名刺に記載された電話番号に電話をかけた。いつもは反応のない電話に男が出た。山本代表が「NKさんですか?」と聞くと、「違う」という。AGCの社員かと聞くと、そうだという。

NKがコロナを理由にして申入れに顔を出さなくなったのはコロナが始まった頃だからもう4年以上も前になる。NKが担当だというのも、おそらくウソなのだ。

事実の確認が取れたわけではないが、今回の申し入れで、AGC本社が旭非正規職支会の3月の申し入れの時にも、今回の申し入れに対しても、いやコロナで担当者が出て来なくなってからほぼ4年以上、ずっとウソをついて、申入れから逃げ続けてきたことが明らかになった。

①担当者がNKのままであるというのがウソ

②総務につなぐという受付の対応がウソ

③申入れ対応の電話口の女性は、総務でもなければ社員でさえない

④担当者が不在、対応できるものもいない、というのがウソ

AGC本社は、こんなウソだらけのクソ芝居で韓国から申入れに来た旭非正規職支会の組合員との面談を拒否し続けたのである。

これで思い出すのは、組合員全員を9年前に解雇したやり方だ。AGCは、その日は電気工事が入るので工場は休止だとウソをつき、全員を工場から締め出しておいて、メール一本で全員解雇したのだ。

AGCは、ウソをついて、組合員を解雇して、解雇撤回の申し入れに対しても相変わらずウソで逃げ回っている。絶対に許さない。解雇撤回!全員を正社員として戻せ!勝利するまで支援共闘会議は闘うぞ!

解雇から9年!AGC平井社長は組合員の怒りを聞け!

旭非正規職支会 第7回日本遠征団イ・ヨンミンの話

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