旭非正規職支会 第7回日本遠征団イ・ヨンミンの話

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3・28AGC株主総会抗議行動へ結集を!

交流と団結深めた亀尾訪問報告

 旭非正規職支会の招待を受けて、旭非正規職支会支援共闘会議を代表して4名が、2024年1月15日から18日までの3泊4日で、韓国・亀尾(クミ)市の工業団地にある旭支会ろう城場を訪問し、連帯と団結を深めた。

 一日目。亀尾のろう城場には夕方に到着。多くの旭支会の組合員が待っていて歓迎してくれた。簡単な交流をして食事をもてなしてもらう。宿泊は市内のホテルを確保してくれた。

 二日目。

 早朝まだ暗いうちからソソンリ村のサード配備反対集会に参加。旭支会は防寒具まで用意してくれた。最初は平穏に路上集会が始まった。日本から私たちが参加していることが紹介されてあいさつもさせてもらう。途中から警察がわらわらと入ってきて、線を引き始めた。そのうちに警察がロープを張り、集会参加者の排除を始めた。ひとりひとり、4人がかりで、椅子ごとロープの向こうへ運ぶのである。排除された仲間と集会を続行する仲間の抗議の声が響き続ける。そして全員が排除されると、工事車両や関係車両が延々と列を作って山に入っていった。沖縄と同じだ。許せない。

 行動が一段落して、トックと蒸豚の朝食を頂き、交流の時間を持ってくれた。私たちから、沖縄や三里塚と同じ、日本での戦争に反対して、連帯して闘うと決意を述べる。

 その後オプティカルハイテク支会のろう城場へ向かった。旭ろう城場と同じ亀尾の工業団地にある。日東電工は、2022年10月に火災で工場が焼けると、保険金をもらって撤退してしまった。労働組合との交渉も行わなかった。ピョンテクに別の工場があり、話し合いと組合員の雇用確保を求めるろう城が1年余り続いている。ろう城場と工場の侵奪が迫る中、2人の女性組合員が連日氷点下の厳しい寒さの中、高空ろう城に立ち上がっている。AGC旭硝子と同様、地代もいらない、税金もいらない、という条件で亀尾に進出した企業。「食い逃げ企業」だ。

 三日目。

 朝はAGC韓国(旭ファインテクノコリア)での出勤宣伝戦に参加。日本でも連帯闘争を勝利まで続けると決意を述べる。

 その後、ろう城場で旭支会と懇談会。とても熱く、心に残る懇談会だった。

 その後、再びオプティカルハイテク支会ろう城場へ。会社が、工場撤去工事のためにプレハブ棟を搬入するという。到着するとすでに門前に集会場が設営され、宣伝カーが入り口をふさいでいる。警察も遠巻きに眺めるが手出しはできない。会社の幹部が、入り口を開けろと警告に来るが、どうにもできない。違法行為だ、法的手段に訴えると捨て台詞を吐き、コンテナを積んだトラックとともにバックで撤収する。こんな実力攻防がずっと続いているのだ。

 その後、亀尾で人気のバイキングビュッフェで昼食をごちそうになる。混んでいるのも当然の美味。途中、亀尾の名所・クモ山に立ち寄ってもらった。本当にもてなしがありがたい。

亀尾の名所クモ山

 そして、亀尾の金属労組KEC支会を訪問して、懇談会を開いてもらった。KECは元は東芝の子会社でブラウン管などの生産拠点だった。その後東芝は撤退するが、日本帝国主義を代表する大企業がやはり韓国に「進出」して始めた工場であることは偶然ではないだろう。労組は地域の拠点として、厳しい闘いを闘いぬいて勝利している。旭支会に動労千葉を紹介したのもKEC支会だった。

 最後の夜は、旭水曜文化祭=トークコンサートをオプティカルハイテク組合事務所で行ってくれた。いつもは旭の門前で行うが、じっくり話を聞くために屋内で行ってくれた。テーマは「日本の労働者に聞く旭闘争10年目、連帯する理由」。理由を再確認する韓国訪問になった。同行してくれたシヤさんがすばらしく記事をまとめてくれたので、転載する。

そして交流会は遅くまで続いた。おいしい食事を頂き、たくさんのお土産を頂いた。お礼は闘争と連帯で必ず返したい。

日本企業に解雇された韓国人労働者、彼らの隣に立つ日本人労働者

https://www.pressian.com/pages/articles/2024012313442571378?fbclid=IwAR34BIQ-7gTaigZ4dGC-UNPpe8VBTzG13YO4qjX_vw5n9QRB-Qgj68K1Rrs

[寄稿] 旭硝子に立ち向かった日韓労働者連帯の歴史と現在

シヤ 記録労働者| 記事入稿 2024.01.25. 04:18:12

労働組合という新世界

“現場に入って直接労働組合を作ったということですか?”

日本に渡ったチャ・ホノさんの話を聞いた日本の人々の反応だ。 彼は20代に亀尾工団金剛島で廃業闘争をした。闘争は終わり、1年間拘束されたが、出所時には夢があった。亀尾工団に非正規労働組合を作る計画を立てた。

日本企業であるAGCファインテクノコリア(以下、旭硝子)の看板を見て亀尾工場に就職した。社内下請け非正規雇用だった。6年間準備した。組合を作ろうとして先に解雇されたが、彼はタイミングを逃さず果敢に労働組合を設立すると宣言した。2週間で彼が所属する(株)GTSの労働者138人が組合に加入した。

労働組合を作って人間らしく生きよう」。

労働者たちは「団結闘争」と書かれた赤いはちまきを付けて働いた。出勤点呼はスローガンを叫びながら始まった。作業人員は圧倒的に不足していたが、コンベアのスピードは速かった。組合執行部が現場事務所を訪れ、人員を補充するよう抗議し、現場で組合員が自らコンベアの速度を落とした。余裕ができ、働きやすくなった。管理者は近づかなかった。干渉もしなかった。

これが労働組合か

労働組合という新しい世界に出会ってから1カ月後、(株)GTSの労働者たちは全員、メールで解雇通知を受け取った。労働者は簡単に諦められなかった。闘うと残された22人、金属労組旭非正規労働者支部(以下、旭支部)は、民主労組を背負って現場に入るという希望を捨てなかった。10年目の闘いを続けている。

日本遠征、彼らを迎えた人々

解雇からしばらくして、旭支部は日本本社を訪ねた。 日本遠征の経験がある金属労組KEC支部が動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)を紹介した。

「日本企業に解雇された労働者が日本に来るという話を聞いて、私たちもかなり緊張しました」。

彼らの最初の日本遠征を迎えた鎌田さんは、10年前に来日したミン・ドンギさんとの出会いを今でも鮮明に覚えている。

「解雇された人が直接日本に来るということで、感動しました」。

自分の国、日本企業が韓国の地を侵略するように非正規労働者を搾取し、使い捨てのように解雇したという話を聞いた。何も準備されていなかったが、動労千葉と動労千葉を支援する団体、KEC支会を支援していた団体が緊急に集まった。宣伝物を書き、手旗や横断幕を作成した。日本全国にある旭硝子の生産工場を把握し、集会やデモのための物資を用意した。旭硝子本社に面会を要請した。 そして何より必要なのは通訳だった。はるばる海を渡ってきた労働者たちを温かく迎える準備に追われた。

旭支会と初めて会った日から、東京本社前での宣伝戦が始まった。東京の西の地方、神奈川県鶴見工場でも宣伝を行った。旭支会が日本旭硝子を訪ねる道は遠く、険しいものだったが、彼らが行く道に同行してくれる同志たちに日本で出会った。

2019年11月、チョン・テイル烈士の精神継承全国労働者大会に参加するために韓国を訪れた日本支援共闘連帯者たち。旭硝子 亀尾工場前の旭支会のテントろう城場にも訪問した。旭非正規支部

野の花、日本にも咲いた

2015年度に初めて旭の労働者が日本に来たとき、2次遠征はいつ来るか分かりませんでした。 その時、『野の花、工場に咲く』の本を読みました。 日本語に翻訳して広く知らせることが重要だと思いました」。

<野の花、工場に咲く>は、旭の労働者22人が書いた文章をまとめた本です。鎌田さんは日本の労働者に読んでもらいたいと思っていたところ、2018年3月のAGCの株主総会を前に、旭の労働者が来日することを知った。日本語に翻訳した本を北海道から沖縄まで日本全国の労働者に800冊も配布し、旭の闘いを伝えた。

「本を読んだ日本の若い労働者は、日本と韓国の労働環境が変わらないことを知り、解雇されても他の職場を探すことなく、不当な解雇に立ち向かい、最後まで闘う労働者の闘いを理解できるようになったそうです」。

清水さんは日本語に翻訳された本で旭支部に出会った。 本の中で解雇された労働者たちは、絶望と試練を経験している姿ではなく、解雇されて長い闘いをするが、新しい世界を作ることができるという希望を語っているように感じた。 <野の花、工場に咲く>を読んで、彼らがとても身近に感じられた。亀尾工場を訪問したときも違和感がなかったという。

「動労千葉も、私たちの組合も規模が小さいんです。正直なところ心が重いです。 支援要請があれば、私たちもやらなければならないと思いました。旭闘争支援共闘をつくり、事務局長を引き受けたときも、心は重かったですが、連帯しながら労働運動を発展させることができると思い、事務局長を引き受けました」。

清水さんは群馬合同労組委員長。群馬県は東京から電車で2時間ほどの距離で、群馬合同労組は地域の個々の労働者が一人でも二人でも、加入できる地域組合だという。清水さんは、旭硝子が良い企業イメージで国際社会に虚偽の広告を出していると批判した。労働者の権利を奪い、生存権を脅かす悪質企業であることを明らかにし、真実を伝えるべきだと主張する。

日本支援共闘が作った宣伝物だ。AGC本社と日本工場で定期的に宣伝戦を行っている。旭非正規支部

私は強大な資本が好きだった

「初めて日本に行ったとき、地下鉄に乗ったら、旭硝子の広告がずらりと並んでいて、有名な俳優が出演しているんです。 韓国では旭硝子が何をしている会社かもわからないのに、日本では広告がずらりと並んでいて不思議でした」。

チャ・ホノさんの言葉。旭支会が3回目の日本遠征に出発したのは2018年10月。旭硝子東京本社は三菱商事が所有する建物だ。旭硝子は三菱の系列会社で、戦犯企業という意味だ。東京本社と初めて対面したとき、チャ・ホノさんは旭硝子が強大な資本だと感じた。 今まで頑張ってきた理由がわかったような気がした。

「私は大資本が好きなんです。小資本は口先だけで難しいと言うけど、難しいと言うと話が通じないじゃないですか。 それがもっと嫌だったんです。 旭硝子は難しいとは言わないじゃないですか。 それなら力だけ勝ち取るんです」。

旭支会が日本遠征に出るたびに本社に面会を要請したが、旭硝子は何度も拒否した。旭硝子本社総務部は「AGCファインテック株式会社が適切に対応しており、AGC株式会社としてコメントする立場ではない」と答えたが、旭支部が検察を相手に粘り強く闘った結果、検察は旭硝子を違法派遣で起訴させた。旭硝子は派遣法違反の刑事裁判と労働者地位確認訴訟で敗訴し、それ以来、何の回答も出していない。

日本支援共闘は毎月1回、旭硝子東京本社前で宣伝戦を行う。本社の建物の近くに日王の王宮があるため、政府はデモ行進を許可しなかったが、支援共闘は粘り強く説得した。日本市民に旭硝子の不道徳な企業行動を知らせたかったからだ。 行進は本社の建物から少し離れたところから始まった。一歩、一歩、少しずつ旭硝子に近づこうとする。

「最近は旭硝子の近くで行進できるようになりました。建物が見えるところまで行けます。宣伝活動をしていると、日本の若者や市民が声を上げてくれる人もいます」。

鎌田さんは、今すぐ日本の市民の声が出ないからといって気を落とさない。関心を示す人たちにもっと注目する。群馬合同労組のある女性組合員は、他国の労働者のために黙々と宣伝物を回していた。 そんなある日、彼がマイクを握った。自分の考えを語り始めたのだ。微動だにしない巨大資本に対する小さな声に、鎌田さんは糸のような希望を見た。日本の労働者が一人、二人と声を上げ始めたら、世の中が少しは変わるかもしれないという希望だった。

日本の東京にあるAGC本社ビル。旭非正規支部

国境を越えた労働者の連帯と変化

「私は最初に(動労千葉)組合に入ったとき、先輩たちがこう言いました。 どんな小さな組織でも、労働者は全体の労働者のために闘わなければならない。世界の労働者のために闘うべきだと言われました。 日本の労働運動は大きく衰退しましたが、日本の労働運動を大きく強く発展させるためにも、国際的な連帯が必要だと思います」。

佐藤さんは動労千葉副委員長だ。佐藤さんの話を聞いていると、「労働組合のABC」を思い出した。労働組合の定石だ。佐藤さんがいつ組合に入ったのかは聞けなかったが、1987年の国有鉄道分割民営化に反対し、最後まで闘ったという誇りを感じた。かれこれ37年目の闘いだ。

「1980年代は新自由主義が世界の労働者を攻撃していた時期です。アメリカは航空管制塔の労働者を解雇し、イギリスは炭鉱の鉱山労働者を解雇しました。 日本は国鉄を民営化する過程で多くの労働者が解雇されました。動労千葉以外の他の組合は攻撃されることを恐れて闘うことができませんでしたが、動労千葉は決意して闘い、民営化後に新しい会社に入り、今も闘っています。今、40人ほどが現場に入ろうと解雇撤回闘争をしています」。

1980年代、日本が国有鉄道の分割民営化を推進した当時、20万人の労働者が自ら退職したり、強制電報を出されたりした。200人以上の労働者が自ら命を絶つほどの深刻な社会問題を引き起こした。当時、動労千葉の組合員は1000人ほどしかいなかったが、全面ストライキを行い、公共部門の民営化政策にブレーキをかけた。東京の東部と房総地方全体を席巻した鉄道ストライキだった。1047人の大量解雇が行われるほど、すべての国家権力が動員され、労働組合を徹底的に攻撃したことが分かる。しかし、動労千葉は1047人の解雇撤回と国有鉄道分割民営化反対の闘いを続けていった。公共部門のリストラに立ち向かう闘いだった。数はどんどん減り、少数派になったが、動労千葉は最初に組合に入ったときに学んだように、労働者全体の利益のために闘うという原則を貫き、労働者が団結すれば世界を変えられるという信念を疑わなかった。

だからか、佐藤さんは旭支会の闘いを自分のことのように感じていた。一日も早く工場に復帰することを願い、本社前で誰よりも熱心に宣伝活動を行った。工場で組合活動をする旭支部を想像した。

清水さんは、旭支部が重要な闘いをしていると強調する。旭支部の闘いを見ながら、日本の労働者も自分の生活のために組合をつくることができる、闘うことができるという希望を見る。旭支部が勝利すれば、日本の労働者も影響を受けて変わっていくと信じている。その変化をつくるために、日本支援共闘は旭支部を支援し、労働者の未来のために闘うのだと説明する。

「階級的という意味は、国境を越えて連帯しなければならないということだと思います。 日本がアジアを侵略していた時代のように、今も日本企業はKEC支部もそうですし、旭支部もそうですし、韓国オプティカルハイテク支部もそうですし、経済的に侵略している姿を見て、日本の労働者が日本企業に対して問題意識を持たない限り、日本の労働運動は発展しないと思います」。

亀尾工業団地で闘う3つの組合は、偶然にも日本の外資系企業の工場だ。経済的な侵略は日本企業だけの問題ではない。資本は容易に移動する。企業の自由な活動は保障するが、企業の悪事を規制する政府はめったに見られない。韓国政府がそうだ。地域住民の雇用を創出すると、工場敷地の無償賃貸と税制優遇を提供しながら外国投資企業を誘致する。自国の労働者がメール一通で解雇されても、企業を規制する方法を探さない。外国企業が一朝一夕に工場のドアを閉めて利益だけを取って去っても手立てがない。

韓国オプティカルハイテクは工場に火災が発生したことを理由に労働者を解雇した。火災保険金を受け取れば工場を再稼働できるにもかかわらず、清算手続きを踏むと言ったのだ。労働者たちは若さを捧げて働いた。惨めに追い出されないために、現在、2人の女性労働者が高所での高所作業を行っている。

日本AGCの株主総会会場に集まり、宣伝戦を行った旭支部と日本支援共闘の労働者、市民たち ⓒ旭非正規支部

動労千葉労組が特別な理由

「動労千葉は戦争反対の要求だけでストライキをしたそうです。 幼稚園の先生が戦争反対の教育をどうするか悩んでいたそうです。 日本人は戦争に反対する確固たる信念があるようで、不思議でした」。

第6回日本遠征を行ったチャ・ホノさんの言葉です。戦争反対を掲げてストライキをするなんて!韓国では考えられない。清水さんが動労千葉は特別だと紹介した理由がわかったような気がした。

「日本の千葉県という地域に三里塚と動労千葉があります。三里塚は(農地収奪、戦争準備)成田空港反対闘争をしたところで、農民と労働者が連帯してストライキをしました。沖縄が日本に返還される時期(1971年)に闘いが始まりましたが、沖縄からベトナム戦争に軍用機、軍用機が発進する時期でした。沖縄闘争の意味は、日本が再び侵略戦争をしてはいけない。沖縄闘争も三里塚闘争も、侵略戦争をしようとする日本政権を打倒するための闘いです。」

三里塚闘争は今年で58年を迎えた。日本は侵略戦争をした歴史があり、戦争は多くの命を奪う。私たちが築いたものをすべて破壊する。侵略国の労働者とは見なされない。清水さんは、日本の労働者が戦争に反対する声を上げることがとても重要だと考えている。今も日本でウクライナ戦争とイスラエルによるパレスチナ人虐殺の中止を求め、反戦デモを続けている。

「労働者が苦しんでいる状況は、日本も韓国も同じようなものだと思います。韓国で闘っている労働者、民衆の状況を共有しながら、日本でも日本の労働運動が再び立ち上がる努力をしなければならないと思います。 だから戦争に反対する労働者が増えれば、戦争を止める力が生まれると思います」。

清水さんにとって旭支会は特別な存在です。どこにでも解雇されて苦しんでいる労働者がいる。ほとんどの労働者は抗議もできず、他の職場を探し、去っていく。旭の労働者たちは、「世界を変える闘いをする」という抱負をいつも口にする。清水さんにとって旭支部が特別な理由だ。旭支部が勝利すれば、 亀尾工業団地で非正規労働者は労働組合をつくることができる。労働者たちは解雇を簡単に受け入れず、資本と闘うことができる。勝てるという自信があれば、自分の権利を簡単にあきらめない。このすべてを守るために、連帯が重要であることもわかる。労働者の生存権や権利を破壊されないために、戦争に反対する声も出さなければならない。清水さんは、旭の勝利は韓国と日本の労働者の勝利だと固く信じている。

鎌田さんは、勝利が間近に迫っているかのように感慨深げに願いを語る。

「2回目の日本遠征に来たとき、チャン・ミョンジュ、ナム・ギウン、ソン・ドンジュの3人が来ました。 彼らは年をとって40代になりました。ミン・ドンギ同志もそうですが、その同志たちが自分の人生を賭けて闘い、勝利したら、旭硝子本社で宣伝戦を行い、勝利宣言をしたいと思います。 “

そして鎌田さんは、「早く終わらせることが大事ではなく、正しく勝利することが大事」というチャ・ホノさんの言葉に深く共感する。日本支援共闘も正しく勝利するために、旭労働者の闘いを支援するだけでなく、日本の労働者を組織し、労働組合を発展させるために懸命に闘うことを誓う。

旭支会の招待でグミ工業団地を訪れた日本支援共闘の日本活動家たちと水曜闘争文化祭を語り合う。左から清水彰二さん、佐藤正和さん、鎌田由子さん、沖山義忠さん。旭非正規支部

旭支会解雇8周年決意大会ビデオ「旭非正規職8年の闘い:希望の花を咲かせた野の花」

旭非正規職8年の闘い:希望の花を咲かせた野の花/2023.7.1

12・15(金)AGC本社抗議行動へ!

2023韓-日国際交流事業20周年記念式での旭支会あいさつ

「日本の同志たちに会うことができなかったら、私たちは単に日本は悪い国だ。日本人はみんな悪い人間だと考えたことでしょう。」

11月12日(日)「2023韓-日国際交流事業20周年記念式」での、韓国旭非正規職支会チャホノ支会長の発言です。4年ぶりに旭非正規職支会支援共闘会議を代表して日本から事務局長先頭に訪韓、11月10日の非正規職共闘の前夜祭、11日の民主労総労働者大会、12日の20周年記念式を旭支会と共にしました。

支援連帯の本社前抗議行動を続けてよかったと心から感動しました。 さらに日本からの闘いを強化しましょう!

11月12日「2023韓-日国際交流事業20周年記念式」でのチャホノ支会長の発言

韓国に来てくれたことを歓迎します。日本で見た同志たちを韓国でまた顔を見られて一層嬉しく思います。

韓日国際交流20周年をお祝いします。素晴らしいことです。

私たちが2015年解雇され、日本を訪問した時、同志たちが共に行動してくれました。同志たちは、それ以降旭支援共闘会議をつくり、これまで旭闘争を共に闘ってくれています。

日本の同志たちに会うことができなかったら、私たちは単に日本は悪い国だ。日本人はみんな悪い人間だと考えたことでしょう。

日本帝国主義の戦争を通して受けた韓国の被害と傷が、私たちだけにあるのではなく、日本の労働者、市民も被害者ということを同志たちを通して、知ることになりました。

日本の同志たちが戦争反対を重要な課題として考え、闘うことを見て、また驚きました。資本家階級に立ち向かい、全世界の労働者階級が共に闘わなければならなないことを本だけで見ていましたが、直接経験したことは初めてでした。不思議な気がしました。

日本の同志たちは、旭闘争にとって貴重な財産であり、闘争の武器です。私たちが日本に遠征闘争に行けなくても、毎月旭硝子(AGC)の東京本社前で、抗議行動をしてくれています。私たちにとっては、とても大きな力です。この席を借りて、あらためて同志の皆さんに感謝します。

同志たちの連帯は、単なる連帯ではありません。特に同志たちの闘争を見ながら、私たち旭支会の同志たちが階級的連帯を悩み、考えるようになりました。

同志たちが連帯してくれることを学び、私たちは星州ソソンリのサード反対闘争に8年連帯しています。サード反対闘争を通して、戦争反対闘争がまたどれほど重要なのか、より深く経験しました。

日本の同志たちの行動を見ながら、多くを学び、私たち自身を振り返りました。おかげで旭非正規職労組は、よく連帯している労組として認められています。大変ですが、資本に立ち向かい、9年を堂々と闘うことができる意志と力が生まれました。

旭闘争はたとえ22名という少数の闘いでも、私たちが持つ闘争の力、連帯の力はとても強いことをよくわかっています。たとえ小さい事業場で、少数の闘争でも、たった一つの闘争でも、完全に勝利することはすごく重要です。団結し連帯すれば、完全に勝利することを示したいと思います。旭闘争は早く終えるより、正しく終えることが重要です。完全に勝利し、闘いが希望ということを必ず証明したいと思います。必ず勝利します。

今日、招待していただいてありがとうございます。トゥジェン!

サード反対闘争に共にする労働者たち

http://socialism.jinbo.net/bbs/board.php?bo_table=news&wr_id=552&me_id=9&me_code=&fbclid=IwAR05NpVKnH8UrtJUrPEI2VSRxKDv2phtND-vrrNwycKm9erNQOpuICC1xEg

労働者闘争に共にする人なら誰でも分かる労働組合の中に旭非正規職支会がある。 労組を作るやいなや解雇された自分たちの復職のためだけでなく、すべての労働者の団結と連帯の先頭に立つ姿で私たち皆に手本になる同志たちだ。 旭非正規職支会の歩みが届くところは通常の「労働組合闘争」範囲を越える。 数年間、サード反対闘争が繰り広げられる小城里もその一つだ。 旭同志たちの連帯事例を見ながら、労働者運動がサード反対闘争のような政治争点にどのように対応するのか共に考えてみよう。

第15回汎国民平和行動

9月2日、慶尚北道星州郡小城里(キョンサンブクド·ソンジュグン·ソソンリ)でサード撤回平和会議の主催で、第15回汎国民平和行動集会が開かれた。 8月18日、米キャンプデービッドで韓米日3国の支配階級の軍事的結束を固める首脳会議が開かれ、これを糾弾するかのように集会の舞台には「サード撤去! 韓米日軍事同盟の構築に反対!」というスローガンが大きく掲げられた。 社会主義に向けた前進会員たちも同日の集会に参加し、「韓米日軍事同盟反対」のスローガンを叫んだ。

2017年4月26日、サード装備が初めて小城里に搬入されて以来、6年が経つ間、色々な反戦平和運動団体、宗教団体、学生団体、政党などが地域住民たちと共に戦ってきた。 闘争現場に掲げられた数多くの垂れ幕を見れば、サード撤去、平和、民族自主など小城里闘争を支持する個人と団体の熱望を読み取ることができる。 朝鮮末期の東学農民運動を連想させる「斥洋斥倭」のようなスローガンも目についた。

この間、亀尾旭非正規職支会が着実に小城里闘争に連帯してきたという話を聞いたが、この日もやはり旭同志たちが席を取って座っていた。 亀尾で労働者共同闘争の気風を生かしているKEC支会、韓国オプティカルハイテク支会の同志たちも共にした。 オプティカルハイテク労働者は食い逃げ資本の日東電工を糾弾し雇用保障を促す署名を受け、集会参加者が列をなして署名に参加する姿も見られた。

サード反対闘争に共にする労働者たち

民主労総統一先鋒隊のように民族主義指向が強い労働者がサード反対闘争に参加する場面は見慣れた方だが、旭非正規職支会のような闘争事業場労働者がこの闘争に継続的に連帯する姿は多少見慣れないように感じられる。 それで旭同志たちがどんな考えでこの闘争に連帯することになったのか、ここで何を体験したのかもっと聞いてみた。

旭非正規職支会のチャ·ホンホ支会長は、国家権力の恐るべき暴力を最初に挙げた。 9年間闘争中の旭労働者自身も資本家の悪辣な振る舞いだけでなく、警察と裁判所を前面に押し出した政権の体系的な弾圧を体験してきた。 だが、それさえも小城里住民たちが体験してきた圧倒的な暴力に比べれば何でもないということだ。 THAAD配備を強行する間、地域住民は政府から何の説明も聞くことができなかった。 支配者が騒ぐ民主主義はここに存在しなかった。 抵抗すれば一方的に暴行を受けて引きずり出された。 闘争する労働者を踏みにじるまさにその国家権力がここでは住民の抵抗を踏みにじる。

この姿を見て旭労働者たちは小城里闘争に連帯することに決めた。 その過程がただ「自然に」なされたわけではないという。 チャ·ホンホ支会長は「非常に意識的な努力」が投与されたと強調する。 支会で几帳面に討論し教育を配置し集団的決議を作っていく過程を経た。

共に前進する

このような連帯は反対に小城里住民たちが労働者闘争の現実を理解し労働者運動を支持するよう導く役割をした。 住民たちが直接旭非正規職支会決議大会に参加することもあり、2017年には「闘争事業場共同闘争」の光化門高空籠城場を訪問し力を与えた。 整理解雇、非正規職撤廃のために命をかけて戦わなければならない労働者の姿を見ながら、住民の間では「労働者の権利が尊重されない大韓民国が民主主義を完全に実現できない」という話が出回ったという。(関連文)

政権が先頭に立って助長する労組嫌悪十字砲火に対抗して労働者闘争に対する社会的支持と連帯を強化できる道がどこにあるのかちらっと見せたようだ。 この事例は私たちにもう一度重要な質問を投げかけてくれる。 組合員だけの賃金と雇用のための偏狭な要求を越えないまま労働者運動が社会的孤立から脱皮できるだろうか? 抑圧される民衆の権利のために先頭に立って闘争せずに労働者運動が「世の中を変える」力を引き出すことができるだろうか?

小城里の住民たちは苦労して闘争を続けている。 闘争する労働者たちも状況が難しいのは同じだ。 だが、そうであるほど自分の事業場の中だけに縮こまるのではなく、正反対に、より広い視野で連帯運動を作ってこそ、より強力な支持を引き出し、より力強く戦うことができる。 旭非正規職支会の同志たちがまさにその証拠だ。

方向をはっきりと

小城里闘争に連帯する労働者たちは言うまでもなく、この闘争が勝利することを願う。 韓半島での帝国主義競争と戦争危機の高まりは労働者民衆皆の生命と生存を脅かすためだ。 しかし、この地域だけの闘争では勝利できないという事実もよく知っている。 第15回汎国民平和行動の代表スローガンが鮮明に提起されたように、この事案は単に特定地域からTHAAD装備を撤収させるのに止まる問題ではなく、韓米日軍事同盟構築の試み自体を破らなければならない問題であるためだ。

旭硝子闘争8年「人生の最も美しい瞬間、闘う今」

2023年7月1日、韓国亀尾市にある工場前のろう城場で、旭非正規職支会の解雇8周年闘争決意大会が感動的に勝ち取られました。ニュース民の記事を転載します。

https://www.newsmin.co.kr/news/90720/?fbclid=IwAR2sEFUwzvRXR6DkVU3lKHOifZ6VRc4KJMtyu9kbCZQfZkZgmvReDQ7oPWw&ckattempt=1

今が私の人生で最も美しい時期です

1日午後4時、慶尚北道亀尾のアサヒグラス(AGCファインテクノ韓国)前で開かれた解雇8年を迎える闘争決議大会で、金属労組のチャ·ホノ旭非正規職支会長が話した。

「2015年に解雇され全国に通いました。 一緒に闘わなければ勝利できません。 小さくても大きくても闘争が必ず勝利してこそ旭闘争にも勝てるというのが私たち同志たちの心です。 この場を準備しながら胸が熱くなりました。 旭闘争の精神は団結と連帯です。 この8年間、22人が団結と連帯の精神で全国に通いました。 その精神を守った私たち同志たちが誇らしいです。 私の人生で最も美しい時期です。 今日この場、全国で闘争する光と塩のような同志たちが共にします。 おかげさまでここまで来ることができました。 団結と連帯で闘い続けます。 あの正門から社員証をかけて堂々と入ります」(チャ·ホノ金属労組旭非正規職支会長)

▲アサヒグラスの解雇者たちが公演後に発言している。

▲アサヒグラス闘争8年決議大会に参加者300人余りが集まった。

アサヒグラス非正規職解雇8年を迎える決議大会に8つの花が咲いた。 「青年」、「解雇闘争」、「地域連帯」、「非正規職闘争」、「希望」、「平和」、「元請け闘争」、「粘り強い闘争」である。 非正規職もうやめて共同闘争が主管した決議大会には青年、解雇者、非正規職、ソソンリ住民など闘争する市民と労働者300人余りが集まった。

彼らは8つのテーマに合わせた発言で連帯の声を続けた。 参加者たちは決意大会の初舞台であるアサヒグラス解雇者たちが準備した身振り公演に明るく咲いた笑みで応えた。 彼らは「力を入れに来てむしろ力を受けていく」と口をそろえた。

金属労組KEC支会のチョン·ギュヒョク副支会長は「力を与えにきたが、来る度に旭同志たちに力を受ける」として「旭同志たちの闘争は地域を越える連帯を示した。 韓国KEC支会は旭支会と兄弟のように連帯した。 寂しく野花が咲く時に共にし、最後まで共にする」と説明した。

コ·ジンス観光レジャー産業労組世宗ホテル支部長は「亀尾で22人の野花が労働者闘争の種を咲かせ続けている。 どれほど大切なことか。 人間らしく生きてみようと労組を作ったが、メール一つで解雇されるこの世の中でこのまま生きることはできない。 22人の労働者が工場に戻る日、韓国社会はもう少し良くなるだろう」とし、「労働者が堂々と工場に戻る姿が亀尾らしい亀尾になるようにするだろう。 世宗ホテルのリストラでも1年6ヵ月間戦っている。 私たちも必ず帰る」と話した。

現代重工業社内下請け支会のイ·ビョンラク副支会長は「旭すれば連帯だ。 私たちの業者も廃業しようとして退勤しないという覚悟で座り込みをする時、その時アサヒグラス同志たちに会った」とし、「その時アサヒグラス同志との出会いが私たちの戦いの道しるべになった。 私たちも種を全国に広める連帯闘争を作っていく」と強調した。

THAAD撤回ソンジュ対策委のパク·スギュ報道官は「ソソンリは週に5回、国家暴力が踏みにじっている。 その時、明け方に旭同志たちの車が見えれば息子を見るように心強い」とし「旭同志たちがソソンリ闘争の灯台だ。 ソソンリにも旭同志の闘争と連帯は模範だ。 私たちも心を込めて旭同志たちが一日も早く工場に戻ることを願ってやまない」と話した。

亀尾で廃業手続きを踏んでいる韓国オプティカルハイテクでも連帯発言に出た。 金属労組のチェ·ヒョンファン韓国オプティカルハイテク支会長は「初めての闘争で試行錯誤が多かったが、地域連帯と旭同志たちの連帯が力を与えた」として「近い将来労働委員会結果により会社は工場退去圧迫をするだろう。 組合員が青春を捧げて働いた工場を簡単に手放すことはないだろう。 旭同志たちが戦ってきたように、私たちもニットー資本に対抗して堂々と戦う」と強調した。

他にも提川ガンディ学校の生徒たち、韓国GM非正規職支会など全国60余りの団体で連帯のために参加し、発言と公演も継続した。 8つの花房から始まった決議大会は集会終了頃のこの日午後6時、300余りの「希望の花」で咲いた。

▲アサヒグラス解雇者たちの公演

一方、アサヒグラス解雇者たちの闘争は約束なしに延長された状況だ。 2月、大邱地方裁判所第4刑事部(裁判長イ·ヨンファ)が民事訴訟人勤労者地位確認訴訟1、2審、刑事裁判人派遣法違反疑惑1審で相次いで確認された勤労者派遣関係を認めずに覆して無罪を宣告し法廷闘争に異変が生じた。

現在、労働者地位確認訴訟は主審最高裁判事と裁判所配当はされたが、宣告はなされていない。 会社側の派遣法違反疑惑は検察上告で最高裁に渡されたが、裁判所配当はなされていない状態だ。

▲アサヒグラス闘争8年決議大会に参加者300人余りが集まった。

▲アサヒグラス闘争8年決議大会

3月3日AGC本社抗議行動へ!

 韓国テグ高裁は2月17日、AGC韓国(AFK)当時社長他の派遣法違反の刑事裁判で、第1審の有罪判決を覆し、無罪判決を出した。今までの裁判所の多くの判断を理由もなくひっくり返した。ユン・ソンニョル政権のもとで労働組合を犯罪扱いし、資本を救済する露骨な反動が動いている。

 これに対して、旭非正規職支会は、直ちに反撃を開始した。

 本当にすばらしい。今日から旭支会は大邱裁判所での宣伝戦を開始する。

 横断幕には「旭硝子不法派遣に目をつぶる イ・ヨンファ判事を糾弾する」

 イ・ヨンファ判事は、AGC韓国に雇われた韓国の最大法律法人のひとつ、太平洋法律事務所出身の判事だ。途中で代理人をキム・アンド・チャンから太平洋法律事務所にくら替えしたのをいぶかしんだのは私だけではないはずだ。

 労働者の力を示してくれる韓国旭非正規職支会の仲間たちに日本から連帯しよう。

 3月3日(木)のAGC本社への抗議申入れ行動に結集をお願いします。15:30、東京駅丸の内北口集合。その後、向かいにある新丸の内ビルディングのAGC本社へ移動します。

 AGC株主総会は3月30日の予定。株主総会に対しても抗議行動をやります!

 以下は同志のフェイスブックからシェアする。
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闘争には常に反転がある。 派遣法違反の無罪判決後初の全体会議。
「闘争意志を高めた契機」「他の事業場不法訴訟に及ぼす悪影響を考えてでも確実に対応しなければならない」という組合員たち。
会議が終わるやいなや脱いでおいた靴を履いて。 歩調を合わせて早く闘争態勢を準備する。

以下はニュース民の記事から転載。

https://www.newsmin.co.kr/news/85151/?fbclid=IwAR3sGY7xOK6RZRXzwmiwNTQFzsJfJGG_vfhH1p9tzMbVjUKISyfg-l6E10U&ckattempt=1

労使対話の代わりに裁判所に渡された時間9年

労働者の手をあげるなら、会社は100億ウォン以上を使うべきだ。

2015年5月29日、労働者140人余りは労組を結成した。 下請け業者3ヶ所の中でGTS(ジーティーエス)に属した労働者が多数であり、下請け業者と6月団体交渉を控えていた。 するとアサヒグラスは2015年6月30日、下請け業者ジーティーエス(GTS)に7月31日付請負契約解約を通知した。

最初の瞬間だった。 アサヒグラスが下請け業者と契約を一方的に解約せず、労働組合と対話できる時間だった。 アサヒグラスは会話を選択しなかった。 その年の国政監査に出席したアサヒグラスのキム·ジェグン本部長は「ジーティーエスと私たちが結んだ契約書にはやむを得ない場合があれば、1ヶ月前に(契約解約)通知できる」として下請け業者と契約を解約したに過ぎないと線を引いた。

この時から法的争いが始まった。 労組はアサヒグラスが事実上直接業務指示をし、GTSは請負を偽装するための業者に過ぎなかったとし、勤労者地位確認訴訟を起こした。 同時にアサヒグラスが製造業の派遣勤労を禁止する法に違反したとして告訴した。 最終判決までは時間がさらにかかるだろうが、裁判所は労働者の手を挙げている。

アサヒグラスが下請け労働者を直接雇用しなければならないという判決を受け、これまで支払わなかった未払い賃金まですべて加えると、約86億ウォン(2022年10月基準)になる。 会社が1審に従わず控訴に上告を繰り返し、これまで支給しなかった賃金の利子10ヶ月分だけで5億7,000万ウォンに達する。 法的対応が長くなるほど利子はさらに増えるしかない。

賃金と利子だけを会社が負担しなければならないのではない。 アサヒグラスは派遣法違反刑事裁判と勤労者地位確認民事裁判をキム&チャン法律事務所と法務法人太平洋に任せた。 二つの法律事務所は国内でも最も規模が大きく、事件の受任料が高いところだ。

アサヒグラスが使った法律費用はいくらになるだろうか。 法律代理費用を公開していないので、複数の弁護士に問い合わせてみた。 ある弁護士は「アサヒグラス事件を見れば1~2人の弁護士ではなく弁護団が構成された。 その上、公判も長い間進行されただけに成功報酬を除いても億単位で契約を締結したと推定される」と話した。

勤労者地位確認訴訟は現在、最高裁の最終判決を待っている。 派遣法違反刑事裁判は1審で有罪が出たが、2審では無罪が出た。 最高裁判所(3審)まで行くしかない状況だ。 また別の弁護士は「事件は一つでも1審、2審、3審のように審級ごとに訴訟契約を別にして費用は自然に増えるほかはない」と話した。 法曹界の説明を総合してみると、保守的に判断しても会社の法律費用は10億ウォン程度と推算される。

会社が先に提起した訴訟もある。 アサヒグラスは解雇労働者を相手に2016年敷地内垂れ幕を撤去しろと不法施設物設置仮処分申請を出し、会社の主張が受け入れられた。 2019年には解雇労働者が工場正門進入路で善戦する行為を禁止してほしいという仮処分申請を出したが、受け入れられなかった。 また、その年6月「解雇闘争4年勝利決議大会」参加者が工場前の道路上にラカ塗りをしたことに対しても会社は道路舗装費用5200万ウォン損害賠償請求訴訟をした。

2015年以後、裁判所に出入りした解雇労働者

法的争い中の事件だけで26件

法廷の天秤の中で流れた9年

「会社に有利な事件はすぐに、うちの告訴事件は4年」

アサヒグラス解雇労働者22人は2015年以後、裁判所の敷居をよく越えた。 会社が直接雇用当事者だと提起した訴訟、会社が労働者を相手に起こした損害賠償訴訟のためだけではない。 不当さを知らせるために亀尾だけでなく全国各地を回りながら似たような境遇にある人々と共にする過程で訴訟を経験したためだ。

労働者が原告、被告人事件だけで26件だ。 集会デモ法違反、業務妨害などで裁判を受け、現在も進行中だ。 全国各地の検察と裁判所に通いながら使った経費だけで1000万ウォンを超える。 訴訟を進行する際に使った印紙送料は4,000万ウォンに達する。 罰金も4,100万ウォンも払っており、法律代理費用まですべて加えると約1億1,000万ウォンだ。

検察、裁判所に通いながら労働者たちは検察の判断に泣き笑った。 イム·ジョンソプ組合員は「会社に有利な事件は順調に処理するのに、私たちが告訴した事件はしばらく待った。 捜査を待ちながら1年、2年経つと、その次からは日付が行くことを考えなくなった。 こんなに長く戦うとは思わなかった」と話した。

イ·ミヌ組合員も「韓国法の現実を感じた。 何かをするにはお金が必要で時間が必要だが、弱者にはお金もなく時間も体力もない。 一日稼いで一日食べていくので、不当なことがあっても警察署に行くことさえきつい。 それで不合理なことに悔しくてもそのまま生きることになるようだ」と話した。

2017年、労組は大邱地方検察庁前で座り込みを始めた。 派遣法違反で会社を告訴して3年が経っても検察が起訴するかどうかを決定しなかったためだ。 4年目の2019年、アサヒグラスは派遣法違反で裁判に付された。

再び2年が経った2021年8月11日、大邱地方裁判所金泉支院は派遣法違反罪で原野武前アサヒグラス代表に懲役6ヶ月に執行猶予2年、ジーティーエス(GTS)チョン·ジェユン前代表懲役4ヶ月、執行猶予2年を宣告した。 会社は控訴し、2023年2月17日控訴審で大邱地方裁判所はアサヒグラスと下請け業者に対して無罪を宣告した。

勤労者地位確認民事裁判と派遣法違反刑事裁判の両方で2審が終わった。 最高裁の最後の判決だけが残った。 今年は職場に戻れるという期待はもう少し猶予された。 9年間、裁判所の秤にかける解雇労働者の心はどうだろうか。

オ·スイル組合員は「検察がなぜ捜査に3年も引きずったのか。 容疑がなければ、数ヵ月で終わらせてもよかったのではないか。 ここまで来て感じたのは、本当に韓国の検察がひどい組織だということだ。 結局、後には起訴した」とし「流れた時間に対してどのように補償するのか。 法廷で元下請け管理者たちを見ながら、彼らに人間的な怒りを感じるというよりは、彼らがその場でそのようなことを言う理由が感じられた。 居場所に合わせて生きてきたからだ」と話した。

ナム·ギウン組合員は「法的攻防のためにアサヒグラスが使った費用が途方もない。 亀尾市から特恵を受けて入居した企業だが、色々な特恵を受けたことが結局不法を犯すのに使われたのではないか」とし、「労組を認めて解雇しなかったら、私も普通の人々が暮らすように結婚もして安定して暮らしただろう。 解雇生活をしながら時間があまりにも過ぎてしまった。 30代で解雇されたが、今は40代になってしまった」と話した。

生計のための仕事をしながら週末ごとに座り込み場を守りに出てくるクォン·ジェドク組合員は「時間があまりにも長くかかる。 その間耐えられなくて仕事をしている。 今はビニールを作る工場で働いているが、環境が良くなく仕事がとても大変だ」として「人々が長く耐えられないところだ。 アサヒグラスが不法社内下請けだが、そこで解雇されて出てきて仕事を探しても同じように社内下請けだ」と話した。

取材=ニュースミンのパク·ジュンヨプ、キム·ボヒョン、チョン·ヨンギル記者

記事=チョン·ヨンギル記者

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【声明】不法派遣犯罪を隠蔽した司法府の非常識判決を糾弾する!

http://workright.jinbo.net/xe/press/79819

– アサヒグラスの元下請け経営陣に対する2審裁判所の無罪判決が下され、

派遣法違反の疑いで1審で有罪宣告を受けたアサヒグラス(AGC Fine Techno Korea、AFK)元·下請け経営陣に対する2審裁判(大邱地方裁判所第4刑事控訴部、部長判事イ·ヨンファ、事件番号2021ノ2978)で無罪判決が出た。 被告は元請け会社のアサヒグラスと下請け会社のGTSと各法人の代表取締役の原野武(アサヒグラス)、チョン·ジェユン(GTS)だ。 控訴審裁判所は「GTS勤労者たちがAFKの事業に実質的に編入されAFKから相当な指揮命令を受け派遣法で定めた勤労者派遣関係を形成したと見るには足りず、他にこれを証明する証拠がない」として原審の一部を破棄し無罪を宣告した。

製造業の直接生産工程で派遣を使用することは明白で重大な犯罪行為である。 先立って同事件1審裁判所もアサヒグラス社側に有罪判決を下し、勤労者派遣など間接雇用が個別労働者に多くの不利益を招き、現行法も製造業でこれを原則的に禁止するという点を明確にした。 反面、会社側は下請け業者(GTS)に独自の権限があり単純請負に過ぎない控訴し、2審裁判部がこれを受け入れたのだ。

「派遣ではなく請負に該当する」という会社側の主張は過去十数年間不法派遣を日常的に行ってきた製造業財閥会社がうんざりするほど繰り返してきたレパートリーだ。 現代·起亜自動車、現代製鉄、韓国GM、ポスコなど数多くの製造業大企業がこのように「目隠しアウン」したが、各級裁判所は不法派遣判決でこれにブレーキをかけた。

製造業ですべての業務は有機的に連結されているだけでなく、このすべての業務で元請けは実質的な支配力と決定権限を持っているということは常識中の常識だ。 ところが、裁判所だけがこの事実を知らないのか、それとも知っていながら知らないふりをしているのか、実にとんでもないことだ。

企業が長時間不法派遣を持続した結果、数多くの非正規職労働者は低賃金長時間労働に苦しめなければならなかった。 アサヒグラス社側は労働組合を作り、劣悪な労働条件に対する改善を要求したという理由だけで非正規職労働者を大量解雇した。 甚だしくは不法派遣犯罪を犯しておきながら、それに対する責任まで厚かましく回避している。 労働者を単に「費用」と見なし不安定労働を量産し、いざ使用者として責任は負わない元請けにその責任をきちんと問わなければならない。

裁判所がアサヒグラス社側の不法派遣犯罪に免罪符をプレゼントしたが、これまでそうしてきたようにアサヒ非正規職労働者はこれに屈せず粘り強く戦っていくだろう。 今回の裁判所と同様に2015年検察が「証拠不十分」を理由に不起訴処分を下した時も、旭非正規職労働者は不法派遣を庇護した検察を糾弾し遅滞なく抗議行動に突入した。 雇用労働部と検察、裁判所の職務遺棄と偏向の是非が起きる度に執拗に問題提起し闘争に出たので旭非正規職労働者たちは自ら希望を作り出すことができた。 すでにそれだけでも彼らの闘争はこの上なく貴重である。

旭非正規職労働者が不当解雇と不法派遣に対抗して戦ってからすでに9年目だ。 全国不安定労働撤廃連帯は旭非正規職労働者が皆現場に戻れるよう、ひいては本当の社長に責任を問う日が来るよう最後まで共にするだろう。

2023年2月17日

全国不安定労働撤廃連帯