日本から亀尾ろう城テントを訪問

事務局長 清水彰二(群馬合同労働組合)

 2019年11月9日、旭非正規職支会支援共闘会議は、動労千葉訪韓団としてソウルの労働者大会に参加、翌 年11月10日、大型バスを仕立てて40名で亀尾(クミ)市工業団地にあるAGCファインテクノコリア工場前ろう城テントを訪問した。支援共闘会議としては昨年10人で初めてテントを訪問してから2回目。旭支会の日本遠征闘争は5回行っている。本当にともに闘う仲間として、交流を重ね、信頼関係を築いてきた。とても再会がうれしい。

 亀尾に到着すると旭支会が地元で一番おいしいというふぐ料理のお店のランチで一行をもてなしてくれた。 厳しい財政状況で闘っているのをわかっているので心にしみる。

 その後ろう城テントに到着。旭支会の組合員がみんなで出迎えてくれた。うれしそうな様子は、ミン・ドンギ同志が送ってくれたすばらしい写真(他)で見てほしい。

「旭闘争に勝利して非正規職を撤廃するぞ!」—-シュプレヒコールで交流会が始まった。「ここまで闘ってこられたのは多くの労働者の連帯と日本の同志たちの支援があったから」「旭支会だけでなく、すべての労働者の勝利まで闘う」と語るチャホノ支会長に応え、支援共闘会議の山本弘行議長が「旭支会の闘いに学び、日本でも『非正規職だけの社会をつくらせるな』と奮闘している」「あらゆる手段でAGC資本を包囲していく」と決意を述べた。動労千葉の佐藤正和執行委員も連帯のあいさつを行った。
 2015年の民衆総決起闘争でハンサンギュン前委員長とともに逮捕されていた民主労総のペテソンさんもマイクを持ち、「こうした非正規職労働者たちこそが、最も力強く資本と闘う希望だ」と強調した。

 短い時間の交流で名残を惜しみながら、チャホノ支会長ほか何人かの旭支会の同志たちの案内で、一行は亀尾市の隣、金泉(キムチョン)市にある道路公団本社に向かう。ここでトールゲート(料金所)労働者が正社員化を求めてろう城を続けているのだ。この日で63日目。ろう城を続ける120人の多くは女性たち。

  トルゲートは全国に380カ所あり、労働者6500人が偽装請負で働かされてきた。ムンジェイン政権は正規職化を約束したが、道路公団の子会社への転籍を要求。このような「偽の正規職化」を拒否した1500人が不当に解雇され、現在まで直接雇用と原職復帰を求めて闘っている。

 道路公団本社に着いたと告げられてバスを降りる。まるで大学のような広い構内に建物がいくつかある。スローガンを書いた労組の赤い横断幕が貼れるところすべてを埋め尽くすかのように貼り巡らされている。

 しかし人の気配がない。日曜日だからであろう。こんなところでろう城をしているのだろうかといぶかしく思う。時間がないとチャホノ支会長にせかされてずんずんと歩く。すると機動隊バスが何台か止まっている。しかし機動隊が乗っているのかどうかもわからない感じだ。角を曲がって大きな建物の裏手に回ると、わーっという歓声。機動隊が阻止線を張るラインの向こうにたくさんの労働者が手を振って私たちを出迎えてくれていた。感激して手を振り返す。

 旭支会のチャホノ支会長の司会で交流集会が始まる。旭支会はこのトールゲート本社のろう城闘争を自分たちの闘争のようにともに闘っている。

 訪問団を代表してまず私が連帯のあいさつをした。

…日本でも非正規労働者は苦しんでいる。世界中で同じだ。私はみなさんが、長くろう城し、秋夕(チュソク、お盆、日本の正月のようなもの)にも帰らず、拘束・排除をも覚悟してスクラムを組んで闘っている動画を見て日本で涙していた。みなさんの非正規職撤廃をかけた闘いは世界の労働者階級の宝物だ。必ず勝利するまでともに闘います。…

 次にコンビニ関連ユニオンの河野委員長があいさつ。コンビニ労働者のほとんどが非正規、労働者が社会の主人公だという労働組合を作りたい、労働者はひとつ、ともに闘いましょう。

 日本からの発言を受けて、占拠闘争中の民主労総・民主一般連盟のキムボンジン副委員長から、みなさんの黄色いゼッケンが見えた時、本当に幸せだった、必ず勝利するとのあいさつ。

 トールゲート組合員たちが一生懸命練習した律動を披露してくれる。闘争歌にのせて。労働者はこうやって団結する。すばらしい。この時ばかりは、阻止線を張っていた機動隊の盾が、まるでステージの幕のように開き、終わるとまた同じように閉じる。これには笑ってしまったが、労働者の闘いが機動隊をも獲得してしまっているように思えて仕方ない。

 最後に、一人一人が、一人一人と、握手して、あいさつをする。たくさんの涙が流れた。必ずともに勝利したい。何より日本で同じように非正規職撤廃の闘いをつくり出す決意だ。

トールゲート(料金所)闘争 | 韓国労総脱退した労働者が決して折れない労働者の大意を語る – インタビュー

11・9韓国労働者大会が近づいた。旭非正規職支会支援共闘会議は、動労千葉訪韓団として参加する。この時に旭非正規職支会ろう城テント(クミ市にあるAGCファインテクノコリア工場前)を訪問し、隣にあるキムチョン市の道路公団本部のトールゲートろう城場も訪問する。トールゲート労働者の闘いの記事を転載する。旭非正規職支会第5次遠征闘争に取材で同行してくれたイ・ヨンドク同志の「行こう!労働解放闘争連帯準備会」HPの記事だ。

料金所闘争 | 韓国労総脱退した労働者が決して折れない労働者の大意を語る – インタビュー

イヨンドク

韓国労総を脱退した労働者は依然として道路公社の本社にいる。 座り込み場の外で座り込みをしている人々を守りながら、共に戦っている。 彼らは労働者を分けて打つために出たゴミない(“2審で係争中の収納員は直接雇用し、1審で係争中の労働者は1審判決結果による。 1審判決前までは臨時職で働いている”)を拒否した。 これらの中には2審係留者もいる。 彼らは数十人に過ぎないが、彼らの大義は無限に大きい。 道路公社は28日まで臨時職勤労の意思を明らかにしてほしいと労働者を脅迫している。 しかし、この労働者たちは最後までトールゲート労組の組合員たちに訴えている。 共に戦って共に勝利しよう! 彼らの声を聞くためにインタビューをした。 インタビューに応じた同志たちは、東金海(トンキムヘ)、梧倉(オチャン)、南清州(ナムチョンジュ)、大蘇(テソ)、利川(イチョン)営業所などで働いた労働者たちだ。

韓国労総を離れ、民主労総の手を握ったある同志が発言する姿(写真_チャ헌ホンホフェイスブック)

同志は1審勝訴者(2審係留者)であり、韓国労総の料金所労組が署名したごみの案どおりにしても直接雇用対象者だ。 じっとしていてもいいのに、韓国労総を脱退し、本社の座込み場で共に闘争している。

トールゲート労組があった時も民主労総に行きたいという気持ちが大きかった。 トールゲート労組は、「疎通が全くできない。 執行部は自分の計画を全く共有していない. 闘争は時間だけつぶして来る場合が多かった。 ソウル料金所の隣にある亭子洞(ジョンジャドン)の街頭行進と律動を習う程度がすべてだった。 それでも自分のお金をかけて毎日出退勤した。 決定的に心が変わったのは、キャノピーで民主労総同志らとともに高空籠城をした(韓国労総料金所労組)朴善福(パク선ソンボク)委員長が一方的に降りた時だった。

その次の9月9日、民主労総の組合員たちが、金泉(クムチョン)本社の座り込みに突入したとき,私たちはソウル料金所に向かう途中、車を回して金泉に来た。 来てみたら救社隊と警察が阻止していたし、入るために激しく戦った。 後で見たら、私は入らなかったが、料金所労組の組合員10人余りが本社内に入った。 しかし、次の日の朝、全部出たよ。 指導部が 빼引き出す金がない 하면서と言って出てこい」と言ったという。 連行されれば罰金を払うお金がないという意味だった。 あまりにも情けなかった。

パク선ソンボクがゴミ仲裁案を受け入れた後脱退した組合員たちがいるが、私たちはその前に脱退し、所属労組なしに民主労総所属の労働者たちと一緒に本社の外を守った。 最初から1,500人一緒に行こうと闘争したが、私だけ直接雇用されたと行くことはできないのだ。 その心が一番大きい。 私はあまりすごいことをしたとは思わないが、聞いたら話す。 民主労総に一緒に来るといった同僚たちは1審も受けられなかった人たちだ。 一緒に行こうと言ったのに裏切っては行けない。

今回の料金所労組の合意をどう評価するか?

韓国労総の料金所労組委員長パクソンボクは、組合員の意見を取りまとめて9月30日、支部長会議を開くことにした。 しかし、これさえも開けなかった。 10月1日、乙支路委員会はこれまでパクソンボクが協議案に出した案を仲裁案として提示した。 民主労総は反対したが、トールゲート労組は受け入れるという意思を明らかにした。 仲裁案はすでに決まっていたものだという思いから、裏切られた気持ちを隠せなかった。

どう1審ギェリュジャ900人余り、いや全体1,500人余りの生存権がかかった問題をいかなる公式的な会議もなく執行部が独断的に決定するのか? その後10月8日、料金所労組は問題提起する十数人の組合員をバンドにおいて、強制脱退させた。

「(その案は)会社側のための案だ。 朴ソンボク氏は、国政監査を明日に控え、組合員の考えも聞かずに一方的に署名した。 労働者のための案ではない。 最高裁の判決の趣旨自体が1,500人全体の直接雇用だ。 1,500人みな道路工事のため、道路公社が指示した仕事をした。 全体が直接雇用されなければならない。 道路公社の息の根をほぐした朴ソンボク氏の行動は、一時でも料金所の労組組合員であり、ともに直接雇用を叫んできた労働者として、絶対に許せない過ちだと考える。

いつも朴善福は、道路公社が危険にさらされた時、リリーフ投手の役割を果たした。 9月9日、李康來(イ・ガンレ)が、世宗市で最高裁判決無視する案を一方的に発表した際、僕は世宗市に向かおうとした。 ところが、朴善福氏はあえて支部長会議を開いて闘争戦術を変えなければならない。「道路を占拠しなければならない」と言った。 それで今日また占拠しようと思った。 名分もあるから。 すると、執行部会議で議論すると言った。 結局、うやむやになった。 時間稼ぎだった。 午後、民主労総の組合員たちが本社を占拠した。 その知らせを聞いて急いでバンドに書き込んだ。 支部長会議がそんなに重要なのか、民主労総の組合員たちが命がけで戦っているのではないか、今私たちがいるべきところがどこなのか。 組合員たちは次々に金泉に下り始めた. 執行部は来たくて来たのではない。

もし乙支路委員会の仲裁に期待したのか。

民主党の乙支路(ウルチロ)委員会が仲裁に乗り出すと言った時、民主党政府が「ろうそく闘争」のために登場した政府であるため、少しは期待した。 しかし、仲裁案の内容を聞いて、乙支路委員会はやはり以前と変わっていないことが分かった。 乙支路委員会は、政府と道路公社の報道官のようだと感じた。

トールゲート労組執行部は賛否投票さえしなかった。 ?これまでトールゲート労組の運営を見て感じたことは?

以前から朴ソンボクの問題を提起した組合員が多かった。 「なぜ規約通りに進めないのか」、「なぜ執行部自らが公知した内容も破りながら独断的にしようとするのか」など。 問題を提起した同志たちをバンドから大挙強制脱退させ、他の組合員の目と耳を塞いだ。 これでは足りず、除名までしようとした。

6月から執行部は、組合員たちに私を信じてついて来いという言葉だけを繰り返し、疎通がまったく行われなかった。 1人当たり闘争基金10万ウォンずつ集めて作った9千万ウォンが超える闘争基金があったが、使途もあらかじめ決めず、委員長の任意的判断で先に使用して執行部内でも声が高かった。 闘争基金の使途に関して領収書が添付された精算資料を一度も公知したことがない。 労組はまったく体系が設けられておらず、「委員長の私組織」という気がするほど、なんとも表現のしようがない組織だ。

昨年末、多くの労働者が外注会社の社長と新しく契約書を書かなければならなかった。 子会社設立のための契約満了期限に合わせるためだった。 不利益を憂慮した労働者たちがトールゲート労組に質問をしたが、この時も労組執行部は質問した労働者たちを罵倒した。 今回は合意しようとする案に対して、多くの労働者が一つひとつ質問すると、執行部は現場が動揺することを恐れて、合意書の判を押す前日に問題提起する労働者をバンドからすべて降退させた。

ごみの合意案がこすった場合1審ギェリュジャ半分近くが転じた。 この時、民主労総所属の労組が、このトールゲート労組組合員の加入を受け付けなかった。 すでにトールゲート労組は、「委員長がキャノピーから降りる時、民主労総との連帯は崩れた」と公然と言った。 ところが形式的にここに来ているから、本社に渡っているから、道義上、韓国労総労働者たちの加入を受け付けていないようだが、それがあまりにも残念だ。 その時もらっていたらたくさん来ただろう。 加入を待つ間、トールゲート労組執行部がテントごとに面談し、執拗に説得した。 多くの労働者がファクトも知らずに執行部の言葉だけを信じて家に帰った。 民主労総が正しいことは知っているが、闘争の困難を考えて家に帰った労働者たちもいる。

闘争基金10万ウォンも出したが、目覚めたら朝にすることがコンビニに行って氷のミネラルウォーターを購入することだった。 「洪恩洞(ホン은ウンドン)、李康来(イ 이강ガンレ)の家の前によく出かけたが、その夏がどれほど暑いか。 運動靴の上に火をつけるようだった. ところが、執行部がミネラルウォーターを1本も与えなかった。 地方から来ている組合員たちは午後5日、食べ物を持って来ている。 それなのに君はなぜこれだけを持ってきたのか、これだけをするのか」と仲たがいさせた。

ここに来ても私たちが2,400ウォン出してご飯を食べた。 量が少なすぎた。 しかし、民主連合労組でご飯を与えて食べたが、それを食べないように自分たちがただでやってくれる」と話した。 それもあまりにも量が少なかった。 救護も民主労総の救護に従わないように言った。 それが何が大事か? 連帯してくる労働者に合わせれば良いのではないか? そうしながら、自分の抜け穴は全部作っておいたという。 例えば、総書記が罰金迎えと5千万ウォンを切り離したという。 위원장朴善福(パク선ソンボク)委員長は私組織の水準ではないか。 朴善福(パク선ソンボク)氏は、「これ以上いたら弾劾されるのではないかと急いで合意したと思う。

民主労総に加入して活動している。 Q:直接経験させられた違いは?

民主連合労組は、一日文化祭が終わって皆集まって、良かったこと、悪かったこと、残念だったことを話し、討論もする。 ところが、トールゲート労組ではどう動いているのか全く分からない。 本社を降りている時、トールゲート労組執行部は、「少し雨が降れば、宣伝戦はやめて休むように」と言った。 このように緩めながら、民主労総は「厳しすぎる」と強調したため、不満を持っている人々の中でも民主労総に渡れなかった人々がたくさんいる。 民主労総に対する先入観を植え付けた。

知り合いの弟が籠城の中にいる。 その友達が6月15日から解雇されて闘争しましたがずっと民主労総と韓国労総の違いを話してくれた。 ミネラルウォーター1本もすべて個人のお金で買って飲んだ。 暑い夏の日、毎日家で水を凍らせていた。 ソウル料金所まで往復80km、毎日往復したが、ガソリン価格も全部自分のお金で解決した。 食事代も同じだ。 私たちは民主労総の組合員たちがすごいと言ったのに、民主労総の組合員たちは料金所の組合員もすごい、毎日自分のお金をかけて食事をし、どうしてああでもそうだったという。

民主労総に合流してあまり経っていないが、連帯の力がすごいと感じた。

AGC豊田工場にて宣伝行動

9月27日、東海合同労働組合の旭非正規職支会支援共闘会議の仲間たちが、AGC旭硝子豊田工場前で宣伝行動を行った。

青年部の仲間・上本さんからの報告を掲載します。

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本日、東海合同労組は、先日に来日し、旭硝子本社前闘争を闘い抜いた、旭非正規職支会との連帯闘争として、旭硝子豊田工場前で、情宣活動を行いました。

私については、旭非正規職支会支援共闘会議のビラの読み上げと、韓国地方裁判所で出された、「旭硝子は、旭硝子非正規職支会の解雇を撤回し、直接雇用せよ」とする判決の内容を明らかにしました。
そして、旭硝子本社の責任を追求し、旭硝子豊田工場で働く労働者に対して、旭硝子非正規職支会と共に闘うことを訴えました。
併せて、11・3労働者総決起集会への結集を訴えました。

青年部の仲間からも、旭硝子豊田工場で働く労働者に向けた、日韓労働者の団結と、国際連帯で社会を変える方針が打ち出されました。

旭硝子豊田工場前での、旭硝子非正規職支会連帯闘争、無事に貫徹できました。

11・3、関生弾圧粉砕の労働者総決起集会へ、共に闘いましょう☆

国際連帯万歳!台湾の旭硝子労働組合からの連帯

旭非正規職支会の第5次遠征団が、日本での闘いをやり抜いて韓国に帰る日、9月7日。フェイスブックを通じて、台湾の旭硝子企業工會の仲間のみなさんから、連帯表明の集合写真が送られてきました。

 そこには「台湾労働者の声」として

「AGCの韓国労働者解雇撤回せよ!」

とアピールされています。

労働者は、国境・民族を越えて、ひとつになることができる。

国際連帯が労働者の団結を強固にうち固める。

私たちは、あらためて確信を深めます。

日本の労働者の闘いがカギになっています。

日本の労働者こそ、労働組合と団結を取り戻し、旭非正規職支会の職場復帰を実現するために、立ち上がりましょう!