22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会へ!

 旭非正規職支会支援共闘会議は2018年5月に結成をしました。それから3年3カ月あまり。この間の旭非正規職支会の闘いは驚きと感動の連続でした。

 そしてついに2021年8月11日、韓国大邱地方法院は、AGC韓国の当時の社長・原納猛に対して、懲役6カ月の有罪判決を下しました。(法人に対しても1500万ウォンの罰金刑の有罪。)

 先行する地位確認訴訟での勝利を含め、組合員全員の正規職としての職場復帰に大きな山場を迎えています。

 しかしながら、AGC旭硝子は、控訴をして、支援共闘会議の申入れに対して「AGC韓国が適切に対応している、本社がコメントする立場にはない」と対応拒否を続けています。

 私たち日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、新型コロナウイルスのパンデミックという事態の中で、今一度多くの力を結集して、勝利への道をともにこじあけていきたいと思います。下記の、集会を成功させたいと思います。みなさんの結集を心からお願いいたします。

集会名称

22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会

日時 2021年9月4日(土) 午後2時開始(午後1時30分開場)

場所 文京区民センター2階 2-A

※オンラインで韓国の旭非正規職支会とつなぎ、発言をお願いしています。

8/20、本社行動とデモで解決迫る!

 AGC旭硝子本社に対する抗議行動。そして宣伝カー先頭にデモへ。8月11日のAGC韓国社長に対する違法派遣での懲役6ヶ月の有罪判決。AGCは控訴した。許せない。AGC本社は判決に従え!懲役に服せ!責任を取れ!組合員全員を正規職として戻せ!と声を張り上げた。

  緊急事態宣言でAGC旭硝子本社は受付を閉鎖し、対応も拒否。しかし負けない!

動労千葉・中村仁書記次長、金元重さん、山本代表先頭にデモ出発
デモ後にあいさつする顧問の金元重さん

2021年8月17日

旭非正規職支会支援共闘会議御中

AGC株式会社総務部


本日、貴会より2021年8月14日付けの申入書を受領しました。
本件につきましては、AGCファインテクノ韓国株式会社において適切に対応しており、AGC株式会社としてコメントする立場にはありません。
従いまして、当社としましては、申入書で要求されている事項につきまして、お受けできないことを、この書面にて回答いたします。

以上

本件に関する連絡先
AGC株式会社総務部中村和彦

申入書

2021年8月14日

AGC株式会社

代表取締役 兼 社長執行役員  平井 良典 様

〒100-8405 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号

(担当者 総務部総務グループ 主席 中村和彦 様)

旭非正規職支会支援共闘会議

議長 山本 弘行

〒260-0017 千葉県千葉市中央区要町2-8DC会館

電話 043(222)7207

ファックス 043(224)7197

 2021年8月11日、韓国大邱地裁金泉支院刑事1単独裁判部(キム·ソンヨン裁判長)は、不法派遣(派遣勤労者保護等に関する法律違反)の罪で、貴社韓国子会社・AGCファインテクノコリア社長(当時)の原納猛氏に対して懲役6カ月(執行猶予2年)、AFKに対して罰金1,500万ウォンの有罪を言い渡しました。また、同じく下請会社GTSの社長(当時)に懲役4カ月(執行猶予2年)、GTSに300万ウォンの罰金の有罪を言い渡しました。

  判決は、「派遣法違反基準のすべてに該当する、不法であることを認識していた、罪は軽くない」、と断罪しています。韓国の報道では、製造業で派遣法違反で懲役刑が下された初の事例として大きく注目されています。

 判決を受けて、金属労組旭非正規職支会(支会長チャ·ホノ)、民主労総慶北地域本部(本部長キム·テヨン)、金属労組亀尾支部は8月11日、裁判所前で記者会見を開き「解雇6年目にして経営陣に不法派遣の有罪が言い渡された」「有罪が宣告されたゆえに、会社側は直ちに解雇者に謝罪し、解雇者を直接雇用して復職を履行せよ」と促しました。

 当会としても、この判決を受けて、貴社が直ちに解雇者に謝罪し、解雇者全員を直接雇用して復職を履行するように、申し入れます。

 貴社はこれまで当会の申入れに対して、「AFKが適切に対応している」「別法人なので当社がコメントする立場にはない」との立場を繰り返してきました。この期に及んでなおも同じ言葉を繰り返し、申入れから逃げる行為は許されません。誠実な対応を求めます。

 2021年8月20日15時15分頃に当会代表者が貴社本社に申入れのために訪問しますので、部屋を確保の上、対応し、話を聞く場を用意してください。

以上

AGC韓国社長(当時)懲役6カ月有罪!

不法派遣!不当解雇!解決は本社の責任!

 2021年8月11日、韓国大邱(テグ)地裁金泉(キムチョン)支院刑事1単独裁判部(キム・ソンヨン裁判長)は、派遣労働者保護などに関する法律(派遣法)違反罪で、元AGC韓国社長の原納猛(はらのたけし)被告に懲役6ヵ月執行猶予2年、元GTS(請負会社)代表のチョン·ジェユン被告の懲役4ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。 旭硝子とGTS法人にもそれぞれ罰金1,500万ウォン、300万ウォンを言い渡した。AGC韓国はAGC旭硝子の完全子会社、社長も本社の人事で派遣された社長だ。
 裁判部は、「GTSは事実上、旭硝子の一部署のように、旭硝子の指揮命令を受けて運営された」と判断した。 旭硝子とGTS側は、相互間で請負契約を結び、独立した企業組織だと主張したが通らなかった。韓国で直接生産工程で不法派遣を行った元請事業主に懲役刑が言い渡されるのは初めてであり、大きな意味がある。
 一方、今回の刑事裁判とは別に、旭硝子労働者の地位確認訴訟の控訴審も進められている。 2019年、原審裁判部(大邱地裁金泉支部第1民事部)は、旭硝子は解雇者を直接雇用すべきだと判決したが、会社側は不服を申し立てた。
 AGC旭硝子は韓国亀尾市に工場を建設した当初から、地元道・市と投資協定を結びながら、不法派遣という犯罪行為に手を染め、現在も継続している。請負労働者の労働組合結成は、その違法行為が暴かれることを意味した。
 AGCは旭非正規職支会がGTSの請負労働者138人によって結成されるや、だまし討ちで全員を工場から排除して、メール一本で解雇させて、GTSとの契約も解除して会社を解散させてしまった。
 「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」と旭非正規職支会チャ・ホノ支会長は言った。解雇から6年。しかし今回もAGCは控訴した。許せない。AGC旭硝子本社が繰り返してきた「韓国子会社は別会社」「コメントする立場にない」という居直りは通用しない。今すぐ本社の責任で解雇者全員を正社員として職場に戻せ!謝罪せよ!即時解決せよ!

翌8月21日には韓国サンケン労組を支援する集会(マダン)とデモに参加。連帯を深めた。