AGC株主総会で宣伝行動!

 

株主総会に合わせて韓国・亀尾のAGC工場前のろう城場では旭非正規職支会の同時連帯行動が行われた。組合員から送られてきた連帯の写真。

 2021年3月30日、AGC第96回定時株主総会が東京會舘で開催された。

 韓国の旭非正規職支会の来日は去年に引き続いて、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実現できなかったが、彼らの分もがんばろうと35人の会員が集まってくれた。

 株主の共感や反発など、手ごたえは十分。

 韓国のチャ・ホノ支会長とオンラインでつないで、マイクを近づけてアピールをもらった。株主総会に合わせて韓国・亀尾のAGC工場前のろう城場では旭非正規職支会の同時連帯行動が行われ、連帯のメッセージと写真が送られてきた。

 午後は厚生労働省記者会見室で記者会見を開いた。多くはないが、集まった記者に話を聞いてもらったことは重要だ。あらゆる手を尽くして、AGC旭硝子の蛮行を暴き出していかなければならない。

3・30AGC株主総会での旭非正規職支会チャボノ支会長発言

同志の皆さんおはようございます。金属労組旭非正規職支会支会長チャホノです。

トゥジエン(闘争)で挨拶します。トゥジエン(闘争)!

AGC株主総会の現場で宣伝戦を行っている同志の皆さん、本当にありがとうございます。私たちが直接日本の株主総会に参加することができず、本当に残念です。しかし同志たちがいるので幸いです。そして大きな力になります。ありがとうございます。

AGCの株式を持っている株主の皆さんに伝えます。AGCは韓国で不法行為を行っています。2004年に韓国に入って来たAGCは、非正規職労働者たちが労働組合を作った途端178名の大量解雇を行いました。法律で保障されている労働組合を破壊するために集団解雇を行いました。これは不法です。

また、韓国では法律で製造業への派遣を禁じています。しかしAGCは生産工場に不法に労働者たちを派遣し、法律に違反しました。韓国の労働部は、AGCの不法行為を認定しました。

韓国労働部はAGCに対し、解雇した労働者たちを直接雇用しなさいという命令まで出しました。そして17億8干万ウォンの過料を科しました。しかしAGCは韓国労働部のどんな命令にも従わずにいます。

AGC不法派遣で検察に起訴され、裁判も受けています。AGCは韓国の裁判所から必ず制裁を受けます。今後数カ月後に裁判結果が出ます。

納得のいかない中で解雇された私たち非正規職労働者は、AGCを相手にに7年目の闘いを続けています。先日AGCは、解雇した労働者に対する立場を伝えて来ました。

解雇者たちを正規職で雇用することができるが、支会長の私については雇用できないと言いました。そして解雇期間についての慰労金を出すと言いました。民主労総と金属労組などの上級団体にも発展基金を出すと言いました。

7年ぶりに初めて出したAGCの立場は、本当にあきれます。怒りをもちます。すでに裁判所で私を含めてすべての労働者を直接雇用しなさいという判決が出ています。

ところで、「支会長は雇用できない」という立場を出したのは、依然労働組合を認めないということです。韓国労働部、検察、裁判所でAGCの不法行為を認めたにもかかわらず、AGCの態度は反省もなくまったく同じです。

韓国AGCが行う不法行為は、日本のAGC本社にすべての責任があります。正規職として雇用すべき労働者たちを非正規職として雇用し利潤を得ました。労働組合をつくったという理由で労働者を解雇しました。AGCは労働者を無視し、労働組合を認めないことを平気で行う労組破壊企業であり、不法企業です。

AGCの株式を持っている株主の皆さんは理解しなければなりません。AGCは不法企業です。処罰を受けなければなりません。株主の皆さんが得る利益は不法に作られてはなりません。労働者たちを搾取し、弾圧して、利益を得てもいけません。

私たち旭非正規職支会労働者は、最後まで闘います。AGCが不法行為について謝罪し、民主労組を認める日まで闘います。

私たち旭支会労働者の闘いに共に闘ってくれている同志の皆さんありがとうございます。国際連帯の力で私たちは必ず勝利します。同志の皆さんに勝利で報います。最後まで明るく笑いながら共に闘いましょう。トウジエン(闘争)!

AGC株主の皆さんに訴えます!

不当解雇の解決なくして「ガバナンス刷新」なし!

社長交代の理由は「ガバナンス体制刷新」…

 AGCは、2021年1月1日をもって、代表取締役社長が島村琢哉氏から平井良典氏に代わりました。その理由について、AGCは「ガバナンス体制」の刷新であると公表しています。
 今韓国では、AGCの子会社AFKが2015年に行った請負労働者の一斉解雇事件が大問題となっています。2019年になってAFKは不法派遣で刑事告訴されました。最高検察庁捜査審議委員会が出した結論です。法人としてのAFKと原納武氏(本社派遣の当時の社長、その後帰国・雲隠れ)、当時の請負会社社長等が被告とされています。AGC本社はこれまで関係も責任もないと繰り返してきましたが、ついに昨年末解雇された労働者たちが加入している旭非正規職支会に対して和解協議を申入れ、正社員としての採用を基本とする和解案を提示するに至りました。しかしながらその内容は、謝罪もなく、支会長のみ「復職は負担になる」として採用を拒否する、とうてい受け入れがたいものでした。

特恵待遇受けながら悪質な違法派遣

 AGCが韓国・亀尾(クミ)市に地方税免除・無償での土地提供などの特恵待遇を受けて工場進出したのが2004年でした。しかし設立された子会社は、韓国では生産ラインへの派遣が禁止されていることを承知で、偽装請負・不法派遣を導入したのです。そしてこの工場の請負労働者138人が旭非正規職支会(労働組合)を結成して立ち上がるに至ります。最初の要求事項は、最低賃金レベルの時給のわずかな賃上げと弁当と作業服の改善でした。しかし労働者が団結すると会社との力関係が変わりました。組合結成から1ヶ月後、AGCは組合員をメール一本で一斉解雇させ、請負会社との契約も解除して会社解散させてしまいます。

AGCのグローバル展開とは?

 AGCがグローバル企業として発展するために、社名もAGCに統一して、コマーシャルにも力を入れたのは2018年でした。しかし、AGCが韓国でやっていることは何なのでしょうか?世界中で同じやり方をするのですか?解雇された組合員を、韓国の法に従って全員を正社員として雇用すること、謝罪して一刻も早く解決に責任を取ること、それなしにAGC平井新社長の「ガバナンス体制刷新」はありません。株主の良識で真の「ガバナンス体制刷新」を!

AGC 주주 여러분께 호소합니다!

부당 해고 해결 없이는 협치 쇄신 없다!

사장 교체 이유는 협치체제 쇄신…

 AGC는, 2021년 1월 1일부로, 대표이사 사장이 시마무라 타쿠야 씨로부터 히라이 요시노리 씨로 바뀌었습니다.그 이유에 대해서, AGC는 「거버넌스 체제」의 쇄신이라고 공표하고 있습니다.

 지금 한국에서는 AGC의 자회사 AFK가 2015년에 실시한 청부 노동자 일제 해고 사건이 큰 문제가 되고 있습니다.2019년에야 AFK는 불법파견으로 형사고소를 당했어요.대검찰청 수사심의위원회가 내린 결론입니다.법인으로서의 AFK와 하라노 타케시씨(본사 파견 당시의 사장, 그 후 귀국·운신), 당시의 청부 회사 사장등이 피고로 여겨지고 있습니다.AGC 본사는 그동안 관계도 책임도 없다고 거듭한 끝에 작년 말 해고 노동자들이 가입한 아사히 비정규직 지회에 대해 화해 협의를 제의했고 정규직 채용을 기본으로 한 화해안을 제시했습니다.그렇지만 그 내용은, 사죄도 없이, 지회장만 「복직은 부담이 된다」라며 채용을 거부하는, 도저히 받아들이기 어려운 것이었습니다.

특혜대우를 받으면서 악질적 불법파견

 AGC가 한국 구미에 지방세 면제, 무상 토지 제공 등 특혜 대우를 받고 공장에 진출한 게 2004년입니다.그러나 설립된 자회사는 한국에서 생산라인 파견이 금지된 것을 알면서도 위장 청부, 불법파견을 도입한 것입니다.그리고 이 공장의 청부 노동자 138명이 아사히 비정규직 지회를 결성해 일어서기에 이르렀습니다.첫 번째 요구사항은 최저임금 수준의 시급 얼마 안 되는 임금인상과 도시락 및 작업복 개선이었어요.그러나 노동자들이 단결하자 회사와의 역학관계가 바뀌었습니다.조합 결성 한 달 후 AGC는 조합원을 문자 한 통으로 일괄 해고 시키고, 청부회사와의 계약도 해지하고, 회사를 해산시킵니다.

AGC의 글로벌 전개란?

 AGC가 글로벌 기업으로서 발전하기 위해서, 회사명도 AGC로 통일하고, 광고에도 힘을 쓴 것은 2018년이었습니다.하지만 AGC가 한국에서 하는 일은 무엇인가요?전 세계에서 같은 방식을 취할 건가요?해고된 조합원을 한국 법대로 전원 정규직으로 고용하는 것,사과하고 한시 바삐 해결에 책임을 지는 것,그것 없이 AGC히라이 신임 사장의 ‘협치 체제 쇄신’은 없습니다.주주의 양식으로 진정한 협치 체제 쇄신을!

和解交渉について

 AFK(AGC)代理人・法律事務所太平洋と旭非正規職支会との和解交渉が2020年12月8日と2021年2月2日に2回にわたって行われた。
 解雇から5年7か月にして初めてである。会社側は労組が訴訟を取り下げる条件として新規入社形態の復職と1人あたり一部慰労金9千200万ウォン(約880万円)支給、または復職放棄を条件として3億4千万ウォン(約3230万円)の慰労金支給の提案を行った。しかしチャ・ホノ支会長の復職はできないとした。
 組合側は、6年間の解雇に対する謝罪、労組の認定、全員の復職を主張。合意に至らなかった。
 問題になっている裁判は、ひとつは勤労者地位確認訴訟。2019年8月に1審で組合が勝訴して、控訴審が進行している。もうひとつが不法派遣(派遣勤労者保護などに関する法律違反)。2019年2月に起訴され、裁判進行中。

AGC本社の責任

 AGC本社は、これまでAFKの問題であり、本社としての責任はないとの立場を繰り返した。
 しかしAFK設立の前に「投資協定に関する覚書」を慶尚北道及び亀尾(クミ)市と締結したのはAGC本社。地域社会の発展に寄与することを約束するのを条件に、慶尚北道・亀尾市はAGCに15年間の地方税減免、34万㎡の土地の50年にわたる無償賃貸契約などを約束した。AFKはAGCの重要な生産拠点となっている。
 AFKは連結決算子会社。資本金の67パーセントはAGCが握り、社長は日本人で、本社の人事で派遣される。不法派遣で原納武氏(当時の社長)が起訴された後に、社長を交代し、原納武氏は出廷もしていないし所在もわからなくなっている。本社のコンプライアンス違反は明らか。

旭非正規職支会

 AGCファインテクノコリア(AFK)亀尾(クミ)工場で働く請負労働者は、時給600円余りで週70時間働いていた。それでも簡単に解雇されるような状況だった。昼食時間は20分で食事・トイレ・喫煙を済まさないといけない。ミスをすると赤いチョッキを着させられた。
 2015年6月に、請負会社GTSに雇用された労働者138名(178名中)が旭非正規職支会を結成した。。民主労総金属労組に所属し、支会は日本の支部にあたる。
 結成から1か月後、工場のメンテナンスという理由で休みを指定された日に、全員がメール1本で解雇通知を受ける。その後、6カ月の契約期間を残して、AFKはGTSとの請負契約を解除。GTSは会社解散。不当労働行為の責任追及は困難に。
 現在22名の組合員がAFK(AGC)の不当労働行為、不法派遣を争い、職場復帰をかけて闘う。

2019年の株主総会での答弁

 2019年3月28日にAGC第94回定時株主総会が開催され、株主から「会場の外で抗議運動が行われていたがAGCに関係するものなのか?」との質問が出された。それに対して、「プラズマテレビ用ガラス事業の終了に伴い、従業員の雇用を確保するためにAGCファインテクノ韓国が受け入れを行い、請負先との契約を解除した。請負先が整理解雇を実施し、解雇された元従業員がAGCファインテクノに対し訴訟を提起している。解約に当たっては相応の補償金を支払う措置も行っており適切な対応をしている」(小林常務)との回答がなされた。
 プラズマテレビ用ディスプレイの生産縮小は事実だとしても事業の終了は2019年のこと。しかも労働組合結成から1ヶ月後に寝耳に水の全員解雇。不当労働行為と問題になることは最初からわかっていたはずであり、本社の責任、ガバナンス上の問題は明らかである。

ろう城場での旭水曜文化祭が盛況に!3/30株主総会宣伝行動へ!

2021年3月24日、韓国・亀尾(クミ)市にあるAGC韓国工場前で、恒例の旭水曜文化祭が行われ、たくさんの労働者・市民が集まって、盛況でした。チャホノ支会長とぺテソンさんのフェイスブックの投稿からシェアします。

3/30(火)には、AGC(旭硝子)の第96回定時株主総会が東京會舘で開かれます。一日も早く、22名の組合員全員が正社員として職場に戻れるように、日本の支援共闘会議も全力で宣伝行動を行います。結集をお願いします。

チャホノ支会長からシェア
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朝日文化祭 感動的だ。たくさんの同志が集まった。 「つまらない少数の事業場闘争に参加してくれる同志たちがいて幸せだ。 どうも。
写真 韓国ジーエム昌原非正規職支会
ペテソン同志からシェア
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春の夜、明るくて楽しかった。
花は独力では咲かない
写真 朝日非正規職支会 ミン·ドンギ

AGC第96回株主総会宣伝行動

AGC第96回定時株主総会

2021年3月30日(火)午前10時(受付開始 午前9時)東京會舘 3階 ローズ 

宣伝行動は3/30 8:30から東京會舘南側正面玄関前で行います。

記者会見のご案内

和解協議でAGCが労組支会長の雇用を拒否
平井社長の責任で不当解雇を撤回し、
旭非正規職支会の組合員22人全員を正規職として雇用せよ!
      3・30AGC株主総会行動と記者会見のご案内
  

記者会見 3月30日(火)午後2時~
            厚生労働記者会・記者会見場 

 私たち旭非正規職支会支援共闘会議は、解雇撤回・正規職雇用を求めて闘う韓国・民主労総金属労組傘下の旭非正規職支会を支援している日本の労働者です。
 旭硝子(現AGC)は2004年、特恵待遇(工場用地の50年間無償貸与、15年間の地方税免除)を得て、韓国・亀尾市に進出しました。同年、日本では製造業への派遣労 働が解禁されましたが、韓国では今も製造業派遣は禁止です。AGCの韓国法人・旭硝子ファインテクノ韓国(AFK)は、工場内で下請け会社の非正規職労働者を働かせました。これは、いわゆる偽装派遣であり、すでに2019年2月、AFKは不法派遣で起訴され、刑事裁判が進行しています。労働者地位確認訴訟でも2019年8月の一審で組合員22人とAFKとの雇用関係を認める勝利判決をかちとっています。こうした労組の闘 いに追い詰められたAGC本社は、ついに昨年12月に和解協議を求めてきました。
 しかし2月23日、2度目の和解交渉でAGCの代理人「法務法人太平洋(テピョンヤン)」は、「雇用する。しかし支会長はだめだ」と、チャホノ支会長を除いた組合員の新採用という形での正社員雇用を提示すると同時に、この機に退職するなら3億4千万㌆ (約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。
 旭支会は、代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れること はできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしています。私たちはこの労組の決意に応え、日本でAGC本社に対する行動に取り組んでいきます。
 来る3月30日、AGC第96回株主総会(午前9時30分受付開始、10時開会、会場:東京會舘)には、会場前で宣伝を行います。株主に事態を知らせ、平井良典新社長に組合員22人全員の 解雇撤回・正規職雇用を求めます。
 AGC株主総会行動の取材と共に記者会見へのご参加をお願いします。
                   連絡先:旭非正規職支会支援共闘会議
                          事務局次長 鎌田由子

asahihiseiki@ybb.ne.jp

090-9016-0272
                                                               

全員を戻せ!支援共闘会議が声明

旭非正規職支会支援共闘会議は、旭非正規職支会とAGCの和解決裂を受けて、2021年3月16日付で声明を発しました。同じ日、AGC株主総会を前にAGC本社前で抗議行動を行い、この声明をビラにして配布しました。旭非正規職支会支援共闘会議は、旭支会全員が正社員として職場に戻るまで、共に闘い抜きます。

AGCは今も新型コロナで受付を閉じて面会を受け付けないでいます。申入れもできない状況ですが、のぼり旗を新調して、20名余りで抗議・宣伝を行いました。ビラの受け取りはとてもいいです。世論の力で、一日も早く22名全員が、正社員として職場復帰できるように力を入れます。

3月30日のAGC株主総会の会場前でも宣伝活動を行います。

旭支会組合員の来日はできませんが、韓国の支会とオンラインで結びながら株主への訴えを行いたいと思っています。

たくさんのみなさんの結集をお願いします。

AGC第96回株主総会

2021年3月30日(火)午前10時(受付開始 午前9時)

東京會舘 3階 ローズ 

宣伝行動は3/30 8:30から東京會舘南側正面玄関前で行います。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%9C%83%E8%88%98/@35.6776258,139.7568695,16z/data=!4m8!1m2!2m1!1z5p2x5Lqs5pyD6IiY!3m4!1s0x60188b02393fb4db:0x7178f8f3248d5db9!8m2!3d35.6776258!4d139.7612469?hl=ja

3/16昼休みAGC本社前行動 写真報告

以下は、旭非正規職支会支援共闘会議の声明。

AGC(旭硝子)は支会長外しの和解案を撤回しろ!

2021年3月16日 旭非正規職支会支援共闘会議

 旭硝子(当時、現・AGC)は2004年、特恵待遇(工場用地の50年間無償貸与、15年間の地方税免除)を得て、韓国・亀尾市に進出。日本では同年、製造業への派遣労働が解禁されましたが、韓国では今も製造業派遣は禁止です。AGCの韓国法人・旭硝子ファインテクノ韓国(AFK)は、工場内で下請け会社の非正規職労働者を働かせました。これは、いわゆる偽装請負であり、すでに2019年2月、AFKは不法派遣で起訴され、刑事裁判が進行しています。労働者地位確認訴訟でも2019年8月の一審で組合員22人とAFKとの雇用関係を認める勝利判決をかちとっています。こうした労組の闘いに追い詰められたAGC本社は、ついに昨年12月に旭非正規職支会に和解協議を求めてきました。

 しかし2月23日、2度目の和解交渉でAGCの代理人「法務法人テピョンヤン(太平洋)」は、「雇用する。しかし支会長はだめだ」と、チャ・ホノ支会長を除いた組合員の新規採用という形での正社員雇用を提示しました。同時に、正規職として雇用する場合はバックペイは9200万ウォン(約880万円)、この機に退職するなら3億4千万ウォン(約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。6年解雇撤回で闘ってバックペイが880万円。年収で言えば150万円にもなりません。また一方で「個人別合意金額と別途に民主労総と金属労組などに労組発展基金を支給する意思がある」と表明しました。これらは、AGCの基本姿勢が、この期に及んで、「金で解決してやる、労働組合としての活動は許さない、金を使えば労働組合の活動は思うようにコントロールできる」というものなのだと言わざるをえません。

 旭非正規職支会は、AGCの代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れることはできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしました。6年間、どんなに厳しい状況でも、団結して工場前にろう城を続けて、非正規職が人間として扱われる社会のために闘い続けてきました。一刻も早く解決を!という思いを逆手にとって、「解決案」という形で、新たな組合の分断を図り、闘争を終結させようというAGCを、私たち支援共闘会議も許すことができません。最後の勝利まで、日韓の労働者の連帯と団結をかけて、旭非正規職支会と共に闘い抜きます。

 AGCのこうした対応に対して、韓国の労働者市民の中には、いまだに日本企業は韓国を植民地のように扱うのかとの大きな批判が巻き起こっています。サンケン電気㈱(本社・埼玉県新座市)のように新型コロナウイルス感染拡大に乗じて労働組合つぶしの韓国子会社の解散・全員解雇を強行する企業も大問題となっています。

私たちは、旭非正規職支会の非正規労働者の団結権を守るという原則的な立場を支持し、国際的な非正規職・非正規職差別撤廃の闘いとして、国際連帯の原則に立って共に闘い抜きます。来る3月30日AGC第96回株主総会が東京會舘で開催されます。私たちは、AGC・平井良典新社長に対して、AGC本社の責任において組合員22人全員の解雇撤回・正規職雇用を基本とした早期解決を図るよう強く求めます。

3・16AGC本社前行動へ!

 旭非正規職支会支援共闘会議は、2021年3月16日㈫12時からAGC(旭硝子)本社前抗議行動を行います。

 すでに報告した通り、AGCは、旭非正規職支会の闘いに追い詰められてこの2月に韓国において、旭非正規職支会との2回目に和解交渉を行いました。しかしながら、AGCは不法派遣の責任を認めて21名を正社員として雇用する意思のあることを表明した上で、チャ・ホノ支会長だけは、正社員として雇用できないとする立場に固執しました。

 また職場復帰は、新規採用という形になるとし、正規職として雇用する場合はバックペイは9200万ウォン(約880万円)、この機に退職するなら3億4千万ウォン(約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。6年解雇撤回で闘ってバックペイが880万円。年収で言えば150万円にもなりません。

 また一方で「個人別合意金額と別途に民主労総と金属労組などに労組発展基金を支給する意思がある」と表明しました。

 これらは、AGCの基本姿勢が、この期に及んで、「金で解決してやる、労働組合としての活動は許さない、金を使えば労働組合の活動は思うようにコントロールできる」というものなのだと言わざるをえません。

 旭非正規職支会は、AGCの代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れることはできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしました。6年間、どんなに厳しい状況でも、団結して工場前にろう城を続けて、非正規職が人間として扱われる社会のために闘い続けてきました。一刻も早く解決を!という思いを逆手にとって、「解決案」という形で、新たな組合の分断を図り、闘争を終結させようというAGCを、私たち支援共闘会議も許すことができません。最後の勝利まで、日韓の労働者の連帯と団結をかけて、旭非正規職支会と共に闘い抜きます。

 AGCのこうした対応に対して、韓国の労働者市民の中には、いまだに日本企業は韓国を植民地のように扱うのかとの大きな批判が巻き起こっています。サンケン電気㈱(本社・埼玉県新座市)のように新型コロナウイルス感染拡大に乗じて労働組合つぶしの韓国子会社の解散・全員解雇を強行する企業も大問題となっています。

 私たちは、旭非正規職支会の非正規労働者の団結権を守るという原則的な立場を支持し、国際的な非正規職・非正規職差別撤廃の闘いとして、国際連帯の原則に立って共に闘い抜きます。来る3月30日AGC第96回株主総会が東京會舘で開催されます。私たちは、AGC・平井良典新社長に対して、AGC本社の責任において組合員22人全員の解雇撤回・正規職雇用を基本とした早期解決を図るよう強く求めます。

 2021年3月16日㈫、昼休みの12時よりAGC本社前にて抗議行動を行います。ぜひたくさんの皆さんの結集をお願いします。

https://www.google.co.jp/maps/search/agc/@35.6817871,139.7643569,18z

支援共闘会議・金元重顧問の闘い

 旭非正規職支会支援共闘会議の顧問として、旭非正規職支会に心を寄せ、支援共闘会議の運動に大きな力となってくれている金元重・元千葉商科大学教授。2021年2月22日付の朝日新聞「取材考記」欄にオピニオン編集部の桜井泉氏が金さんのことを書いてくれているので紹介します。

映画になった韓国の情報機関・KClA

独裁政権下の「南山」今も癒えぬ傷

 韓国・ソウルの南山(ナムサン)は、大都会にあって緑豊かな憩いの場として知られるが、かつて別の顔を持っていた。軍出身の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の時代、ふもとに中央情報部(KCIA)があったのだ。

 北朝鮮や政敵の情報を集め、独裁政権の政治工作を担った機関だった。治安の総元締として反体制派の学生や知識人らを捕らえ拷問を加えた。「南山」と聞けば、みな震え上がった。

 韓国映画「KCIA南山の部長たち」が日本で公開されている。1979年、KCIAトップが朴大統領を射殺した事件を題材に、権力内部の大統領への忠誠争いや葛藤を描いた。

 KCIAと日本との関わりは深い。73年8月、朴政権に反対し、東京で事実上の亡命生活を送っていた金大中(キムデジュン)氏(後の大統領)が、工作員によってホテルから白昼、拉致され、船で本国に送り返された。日本の主権侵害だ、として日韓の大きな外交問題となった。

 あまり知られていないが、在日韓国人の若者らもKCIAの標的になった。70年代、あこがれの母国で学んでいたところ、日本での活動を疑われ、北朝鮮のスパイにでっち上げられた。その一人、千葉県に住む金元重(キムウォンジュン)さん(69)は大学院生だった75年、ソウルの寄宿舎から南山に連行された。「学園浸透間諜(かんちょう)団」という名を付けられ、懲役7年の判決を受けた。

 映画を見た金さんは、息が詰まるような展開に心臓を高鳴らせ、昔を思い出した。南山の地下室で10日ほど調べられ、拷問された。朴大統領の死は刑務所の構内放送で知った。「これで民主化が進む、と心の中で万歳を叫んだ」。80年、再び軍出身の全斗換(チョンドゥファン)氏の独裁が始まり、民主化にはなお曲折があったのだが。

 金さんは満期で釈放され、日本に戻った。再審無罪を勝ち取ったのは2012年だった。「私自身は獄中にいて祖国の民主化に貢献できなかった。でも、こんな映画をつくれる自由な世の中になった。そのことを喜びたい」

 金大中氏が拉致された東京・飯田橋のホテルグランドパレスは、6月末に営業を終える。時は流れた。だが、祖国に夢を抱き、青春まっただ中だった若者たちの心と体の傷は癒えない。

☆☆☆こちらのリンクは作家の深沢潮さんが金元重さんを取材した時の記事です☆☆☆

https://www.facebook.com/fukazawaushio/posts/2059359147453587/