旭非正規職支会支援共闘会議は、2021年3月16日㈫12時からAGC(旭硝子)本社前抗議行動を行います。
すでに報告した通り、AGCは、旭非正規職支会の闘いに追い詰められてこの2月に韓国において、旭非正規職支会との2回目に和解交渉を行いました。しかしながら、AGCは不法派遣の責任を認めて21名を正社員として雇用する意思のあることを表明した上で、チャ・ホノ支会長だけは、正社員として雇用できないとする立場に固執しました。
また職場復帰は、新規採用という形になるとし、正規職として雇用する場合はバックペイは9200万ウォン(約880万円)、この機に退職するなら3億4千万ウォン(約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。6年解雇撤回で闘ってバックペイが880万円。年収で言えば150万円にもなりません。
また一方で「個人別合意金額と別途に民主労総と金属労組などに労組発展基金を支給する意思がある」と表明しました。
これらは、AGCの基本姿勢が、この期に及んで、「金で解決してやる、労働組合としての活動は許さない、金を使えば労働組合の活動は思うようにコントロールできる」というものなのだと言わざるをえません。
旭非正規職支会は、AGCの代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れることはできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしました。6年間、どんなに厳しい状況でも、団結して工場前にろう城を続けて、非正規職が人間として扱われる社会のために闘い続けてきました。一刻も早く解決を!という思いを逆手にとって、「解決案」という形で、新たな組合の分断を図り、闘争を終結させようというAGCを、私たち支援共闘会議も許すことができません。最後の勝利まで、日韓の労働者の連帯と団結をかけて、旭非正規職支会と共に闘い抜きます。
AGCのこうした対応に対して、韓国の労働者市民の中には、いまだに日本企業は韓国を植民地のように扱うのかとの大きな批判が巻き起こっています。サンケン電気㈱(本社・埼玉県新座市)のように新型コロナウイルス感染拡大に乗じて労働組合つぶしの韓国子会社の解散・全員解雇を強行する企業も大問題となっています。
私たちは、旭非正規職支会の非正規労働者の団結権を守るという原則的な立場を支持し、国際的な非正規職・非正規職差別撤廃の闘いとして、国際連帯の原則に立って共に闘い抜きます。来る3月30日AGC第96回株主総会が東京會舘で開催されます。私たちは、AGC・平井良典新社長に対して、AGC本社の責任において組合員22人全員の解雇撤回・正規職雇用を基本とした早期解決を図るよう強く求めます。
2021年3月16日㈫、昼休みの12時よりAGC本社前にて抗議行動を行います。ぜひたくさんの皆さんの結集をお願いします。
https://www.google.co.jp/maps/search/agc/@35.6817871,139.7643569,18z