6・25AGC旭硝子本社へ抗議行動

 2021年6月25日、旭非正規職支会支援共闘会議は、東京丸の内にあるAGC旭硝子本社への抗議行動を行った。

 緊急事態宣言も解除され、支援共闘会議は事前に本社総務部の担当者に申入書を送付して、この日の申入れを予告した。しかしこれまでと同様、「本件につきましては、AGCファインテクノ韓国株式会社において適切に対応しており、AGC株式会社としてコメントする立場にはありません。」「お受けできない」との拒否回答が直前に支援共闘会議に郵送されてきた。

 緊急事態宣言中は、本社の受付を閉めてしまい、宣言が明けて受付が戻ったら担当者が在宅勤務で不在だという。逃げまくる本社。許せない。

 この間、韓国のMBC放送(韓国の公共放送)が、韓国における「不法派遣」問題を特集して、旭非正規職支会の闘争をクローズアップしている。7月14日の判決に注目が集まる。

 もし韓国の企業が、日本で、日本の法律を無視して違法に労働者を働かせていたとしたらどうだろうか?日本政府をあげて、マスメディアをあげて、大騒ぎするのは間違いないだろう。

 しかし実際は、日本企業こそが、戦前の話ばかりでなく、今もなお、韓国において違法なやり方で解雇=使い捨てを繰り返しているのだ。世界一のガラスメーカー、AGC旭硝子がそうであり、またサンケン電気がそうである。

 同じ6月25日、埼玉県新座市、東武東上線志木駅近くに本社を置くサンケン電気の株主総会が開かれた。すでに紹介した通り、サンケン電気は新型コロナに乗じて、韓国子会社を偽装廃業した。1996年に民主労組ができ、以来会社の組合つぶしを何度もはねのけて団結と雇用を守り抜いてきたサンケン電気労働者は、会社も職場もなくなるという状況で、不退転で16人の組合員が解雇撤回の闘いに立ち上がっている。

 「韓国サンケン労組と連帯するさいたま市民の会」「韓国サンケン労組を支援する会」などを中心に日本の労働者市民の連帯闘争が長く続けられてきた。この日の株主総会で会社を追い詰め、偽装廃業を撤回させようと闘いが強化されてきた中で、5月10日のサンケン電気門前行動で「支援する会」の尾澤さんが不当逮捕された。ガードマンに対する「暴力事件」がでっち上げられた。尾澤さんは何とサンケン電気の株主だった。尾澤さんが株主総会に出られないようにするための不当逮捕だ。

 サンケン電気は韓国子会社の偽装廃業を撤回しろ!労働者の解雇を撤回しろ!尾澤さんを釈放しろ!と闘いは、前進してきた。この中で、80人の結集と怒りの声で株主総会は包囲された。

 旭非正規職支会支援共闘会議からは、群馬合同労組の仲間が、午前中サンケン電気本社前に結集した。大阪から結集した関西生コン支部や全労協の仲間とともに、旭非正規職支会支援共闘会議(群馬合同労組)として連帯のあいさつを行った。新自由主義の時代に対抗して団結と労働組合を守るために闘う韓国の労働者と連帯して、闘いに勝利しよう、この連帯から日本にも労働組合と団結を取り戻そう!と訴えた。

 旭非正規職支会が言うように、労働者はひとつだ。ともに闘い、連帯しよう!

http://www.labornetjp.org/news/2021/0625hokoku

回答書

申入書

当会は、貴社に対して、下記の通り申し入れます。2021年6月25日15:45頃に当会代表者が貴社本社に申入れのために訪問しますので、部屋を確保の上、対応し、話を聞く場を用意してください。

1  貴社は、2020年12月10日の取締役会の決議をもって、代表取締役の異動を決定し、2021年1月1日から島村琢哉氏を代表取締役兼社長執行役員から代表取締役兼会長に、さらに2021年3月30日をもって代表権のない取締役兼会長に退任すると発表するとともに、その理由を「ガバナンス体制の刷新」を目的とすると公表しました。当会としては、旭非正規職支会に対する違法派遣や不当労働行為の問題、さらにはAGCファインテクノ韓国株式会社(AFK)に対する管理・統制・指導の問題もガバナンスの問題の中に当然含まれていると理解していますが、これに関して貴社の見解を示してください。

2  グループ会社であるAGCファインテクノ韓国株式会社(AFK)に対して、貴社として、現地・韓国の法律・司法判断に従うように指導してください。また、貴社「サステナビリティ データブック2020」の「人権と労働」にある以下の記載を誠実に実行してください。

 『AGCグループは、約30の国・地域で操業しており、現地の労働法規の遵守は・・・企業活動に重要であると認識しています。』

3  2020年11月20日の当会の申入れで、貴社が認めたように、AFKの社長は、貴社の人事で派遣され、就任しています。貴社の、AFKに対する監督責任は、どの程度のものであるのか、AFKの違法行為に対する法的責任は、AGC本社には及ばないのか、見解を示してください。

4  2021年5月3日不法派遣刑事裁判において、韓国大邱(テグ)検察庁キムチョン支庁は、原納猛AFK元社長(当時)に対して懲役6カ月の求刑、AFKに対して2000万ウォンの罰金の求刑を行いました。原納猛氏は、AGCファインテクノ韓国株式会社の社長に就任する前は、電子カンパニー技術開発本部本部長を務めていました。貴社本社の人事異動で同社の社長に就任したのであり、本社の責任は重大です。求刑に先立つ4月22日には、韓国民主労総金属労組が、日本大使館に対して、申入書(別紙添付の「質疑書」と「抗議書簡」)を送付しています。韓国労働者の激しい怒りに対して、貴社は、判決を待つまでもなく、真摯な謝罪と補償、組合員全員の正社員としての雇用をもって解決をはかってください。

以上

ソソンリにサードミサイルを配備するな!

 韓国政府がサードミサイル配備計画を進める慶尚北道星州郡ソソンリ。AGCファインテクノ韓国工場がある亀尾(クミ)市の隣の郡で、旭非正規職支会のろう城場から20キロほど、人口100人の小さな農村だ。ここで今日も大量の警察機動隊を配備して、住民を排除して、工事と搬入が続いている。常にかけつけて、住民たちといっしょに身体を投げ出して闘う旭非正規職支会や金属労組KEC支会、民主労総の労働者同志たち。戦争反対と民衆の連帯のために闘う姿に胸が熱くなる。

 フェイスブックに投稿された写真を掲載する。

2021年5月27日
以下2021年6月8日
チャホノ支会長
「首を締めて引っ張り出される我が組織部長 ソソンリには今日も数千人の暴力警察官が入ってきた。 住民と連帯者を強制的に引っ張り出して。 水車3台、トレーラー1台が入った。 小城里の住民たちは戦争兵器のサードが出るまで最後まで戦う。 私たちも一緒に最後まで戦う。」チャホノ支会長
ぺテソン同志「ソソンリ。 引き出されたが私たちはまた歌って踊った.
平和とは暴力によって防げるものではない。」
サンケン電気の偽装廃業と闘うキムウニョン同志(民主労総副委員長)もソソンリへ。(2021年6月5日)

亀尾市(クミし)は大韓民国慶尚北道の南西部にある市である。朴正煕元大統領の出身地であり、その政権下で工業都市化が進んだ。人口約39万人。旭非正規職支会やKEC支会が労働組合として闘っている。隣にソソンリのあるソンジュ(星州)郡、トールゲート(料金所労働者)闘争ろう城現場となった高速道路公団本部のあるキムチョン(金泉)市、郡庁労働者が長期ストライキ闘争を闘ったクヌィ(軍威)郡などがある。旭非正規職支会は必ず地域の闘争現場にかけつけてともに闘っている。

僕たちの時が来た!

旭闘争6年、もう僕たちの時が来た!

旭硝子から6年ぶりの連絡があった。 胸がはずんだ。 元請けの使用者である旭資本が労組を立ち上げたことを理由に、集団解雇された我が社内下請け労働者らに対し、初めて対話の場を提案したのだ。 うれしかったが、緊張した。 我々は組合員たちと集団的な討論を始めた. 旭資本が提示する案は、我々が受け入れがたい案であることは火を見るよりも明らかだった。 受け入れられない案なら断固として集団的に拒否する力が必要だった。 我々は集団的討論を通じて、さまざまなケースを予想し、意見をまとめた。

2月23日、使用者側と会った。 まず会社側の案について説明を聞いた。

「全員正規職として雇用する」。 ただ支会長は雇用が難しい。 「雇用しない代わりに3億4千万ウォンの慰労金を支給する」 新規採用する組合員は1人当たり9千2百万ウォンを支給する。 そして、民主労総と金属労組に発展基金を出す」。

それらしい。3億4千もくれると言ったら、頭の中で一度も触ったことのないお金が描かれた。 そして旭労組破壊犯罪者たちは、「本当にお金がたくさんあるな」と思った。 新入社員の時も9200万ウォンくれるというから、内心「お金で済まそうと決めたんだな」と思った。

会社側の話は終わった. 私たちが話を始めた。

「旭が6年ぶりに私たちに会おうと言ったのは、労働組合を認めることだと思います。 それでは一番先に謝らなければならないですね。 謝罪からしてください」。

謝罪を要求した。 会社側は、「そのようなことは普通、合意文に作成するものではないのか」とごまかした。 再び22人全員が雇用が可能なのかを質問した。 会社側は、「それは難しい」と答えた。 それなら我々もこれ以上話すことはない」と一線を引いた。 22人の雇用が可能な時に再び連絡するように」とし、「面談は中止しよう」と話した。 会社側の慌てた表情がそのまま表われた。 会社側は、「互いに立場を交わし、対話を続けてほしい」と再び提案した。 私たちはそのような考えはない」と断言し、席を立った。

胸がすっきりした。 これまでやられた悔しさを込めて一発食らわせる痛快さを感じた。 直ちに会社側の立場を整理し、組合員と疎通を図った。 地元メディアに内容を公開し、「連帯同志」にも内容を公開した。 公開するということで胸がいっぱいになった。

●決して諦められない民主労組運動の原則

7年間長期闘争をしているが、我々は堂々としている。 我々を分裂させるために作った案を世間に公開し、旭資本の卑劣さを暴露した。 まるで勝利したかのように気持ちがよかった。 長期闘争をする労働者たちは力がないとみな考える。 長期闘争で資本が案を投じれば、労働者はそれを無条件に受け取るしかないと考える。 「資本は与える立場であり、労働者たちは受け取る立場だと考える。」 どういたしまして。 ◆いくら切迫しても、労働者の自尊心を奪われることはできない。

お金の使い方で敢えてどこへ! 旭資本は労働者を踏みにじり、労働者の自尊心に触れてはどうなるのか、経験しなければならない。 我々は受け取った分だけ返す。 二度とお金で私たちを揺さぶらないようにしたかった。 熱く一発食らわせたのだから、第1戦は我々が勝利した。 しかし、まだまだ先は遠い。 私たちは必ず謝罪を受け、民主労組を守り抜く。

旭非正規職支会は、民主労組の原則を守りながら戦うために努力する。 組合員数は22人に過ぎないが、集団的な討論を通じて決定する。 透明に運営し、すべての内容を公開する。 組合員たちが「生きている労組、連帯する労組」を作り、7年間戦っている。 私たちには自負心がある。 我々は民主労組を守り、堂々と闘争する労働者だ。

旭資本が出した案を拒否したことを、多くの同志たちが「すばらしい決定であり、難しい決定だ」と応援した。 しかし、私たちは決して困難な決断をしなかった。 簡単に決定したし、当然の決定だった。 組合員22人はみんな同じ気持ちだった。 共に戦った我々が誰も雇用し、誰も雇用しない方式には絶対同意できなかった。

旭資本は組合員たちが慰労金の数億ウォンに揺れると判断したが、それは私たちをあまりにも軽んじて浅知恵を働かせたものだ。 鋼鉄が絶え間ない金づちを使って鍛えられるように、労働者たちは闘争を通じて鍛えられる。 旭非正規職支会が歩んできた6年間の闘争は、そのようにわれわれを変化させた。 労働者が団結すれば勝利するという真実を我々は身につけてきた. 資本に向けた組合員の目は、依然として輝きながら生きている。 旭資本は、我々が生きて動く労働者、闘争する労働者だということをまだよく知らない。

[社説]不法派遣摘発しても、検察は手抜き捜査、司法部は軽い処罰

5月3日、アサヒグラス派遣法違反の刑事裁判で最終弁論が行われた。 検察は、旭社長の原納猛懲役6ヵ月、下請社長のチョン·ジェユン懲役4ヵ月、アサヒグラス法人の罰金5千万ウォン、下請法人の罰金5百万ウォンを求刑した。 形式的に弱い. 検察と司法部は派遣法違反を犯罪と考えない。

韓国ジーエム·ライリー社長は2013年2月、派遣法違反で起訴され、最高裁判所で罰金700万ウォンを言い渡された。 下請会社の代表4人もそれぞれ罰金400万ウォンを言い渡された。 7年後の20年2月、韓国ジーエム·カッハー·カゼム社長が再び派遣法違反で検察に起訴され、現在裁判を受けている。 派遣法違反で有罪判決を受けても気にせず、また不法派遣が続く理由は、まともに処罰されないためだ。

派遣法違反は、派遣法第43条の規定により、3年以下の懲役または3千万ウォン以下の罰金の処罰を受ける。 ところが裁判所は、韓国ジーエムライリー社長に罰金700万ウォンを言い渡した。 一人でお酒を飲んで飲酒運転でかかっても、罰金1千万ウォンから1千万ウォンの罰金を払わなければならない。 偽装請負で非正規職を雇用して稼ぐお金が数十億から数百億に達する。 不法で数十、数百億を得ても罰金刑であり、その罰金も数百万ウォンに過ぎない。 一体どんな社長が法を守ろうとするだろうか。

派遣法違反は犯罪だ。 正規職を雇用すべき労働者を非正規職として雇用し、不安定労働を作る。 2019年1月31日、ソウル南部地裁は、事件番号「2018、ゴーダン165派遣法」違反事件で、セーブゾーンの会社側代表らに懲役1年と懲役10ヵ月を言い渡し、ただし2年間刑の執行を猶予するという懲役刑を言い渡した。 裁判を行ったイム·ジョンヒョ裁判官は、「派遣法違反は劣悪な労働環境に置かれるようにする犯罪であり、韓国社会にも深刻な害悪を及ぼし、罪責が重い」と判決した。

旭は外資系企業として12万坪の土地を無償賃貸してもらい、国税·地方税減免の恩恵も受けている。 年平均売上高1兆ウォンずつ稼ぐ。 韓国ジーエムや旭のような外資系企業が国内に入って不法行為を行うのは、「韓国でこの程度の不法行為はしてもいい」というひねくれた認識から始まった。 このように企業の誤った認識は、これまで韓国社会が企業の不法行為を軽く考えたり、目をつぶったりしてきたためだ。

22人の復職だけでなく、みんなの勝利のために

7月14日、旭派遣法違反の刑事裁判判決がある。 われわれは裁判部に旭厳重処罰嘆願書を提出する予定だ。 1万人以上の方々が厳重処罰嘆願書に一緒に来てくださった。 労働者たちがどのように争うかによって、裁判所の判決も変わる。 裁判が公正でないのは昨日今日のことではない。 起訴されても、裁判所に任せておくことはできない。 我々は裁判所の甘い処罰を予想するが、それでも最善を尽くして戦う。

古語に’長病に孝子なし’という諺がある。 親の病気でも長い間看病すると、疎かになるものだという意味だ。 闘争が長期化すれば、疲れて苦しくなるのは当然だ。 ◆長期闘争をする労働者が団結力を維持しながら戦っていくのは容易ではない。 しかし、私たちは疲れないように努力し、集中力を発揮して闘争し、力を維持してきた。 資本は、時間稼ぎで生活苦に直面している我々を疲れさせようとしたが、結局失敗した。

今はまだ不利な時間だったと思うのなら,これからはこっちにとって有利な時間だ. 急ぐ理由がない。 我々は闘争を早く終わらせるより、きちんと終わらせることのほうが重要だと考えている。 雇用され補償されることほど重要なことは、謝罪され民主労組を守り抜くことだ。 まさにそれが旭非正規職労働者の勝利だけでなく、我々皆の勝利へと進む道だ。 旭闘争は必ず勝利する。 「いつどうやって勝つか」が残っているだけだ。

「全国不安定労働撤廃連帯」のブログから転載

http://workright.jinbo.net/xe/issue/73913?fbclid=IwAR3we94nZf-XiNBXLiV3oDrn0ZlyFnsaXmQGIDU_vTFIskxwDE5BxdavUl8

旭・サンケン支援 今こそ日韓連帯の大運動を!

 韓国・大邱(テグ)地方法院金泉(キムチョン)支庁でのAFK(AGC旭ファインテクノコリア)の不法派遣に対する刑事裁判の判決が2021年7月14日に近づいた。6月2日には亀尾(クミ)の工場前のろう城場で水曜文化集会が盛大に行われた。当時の日本人社長に懲役6カ月の求刑が行われている。責任を取って韓国の刑務所に服役してもらいたい。そしてすべての組合員を正社員として雇用して、職場に戻させなければならない。

 韓国では、サンケン電気(本社・埼玉県新座市)の子会社が、偽装廃業を行い、組合員全員を解雇したことに対して、決死の闘いが行われている。2016年にも事業場を閉鎖して組合員全員解雇を行ったが、解雇撤回闘争に勝利して翌年職場復帰、この時に、雇用問題は事前に協議をすると確認をしたにもかかわらず、コロナで組合員が来日できないことを見越して偽装廃業で全員解雇をしたのである。

 全労協を中心に支援する会が作られ、粘り強く献身的に日本での連帯行動が組織されてきた。昨年来、サンケン電気のこの暴挙に、組合員の分も日本の支援が闘おうと、全国で、本社・工場・営業所を包囲する行動が闘われてきた。そして、5月10日、本社門前行動を闘っていたサンケン労組を支援する会のメンバーが不当逮捕され、起訴されてしまった。彼はなんとサンケン電気の株主なのだそうだ。6月25日の株主総会を前に、批判を封じ込めるためにでっち上げ逮捕・起訴を行ったのだと合点がいく。許せない。

 こうした中で、韓国の労働組合の、日本企業による労働組合つぶしと闘う連帯・連携が進みだしている。この流れを、日本の労働組合・市民運動の連帯に結び付け、今こそ日本から日韓労働者市民の支援連帯の大運動を作り出さなければならない。韓国の労働者が必死に闘い、作り出してくれたこの機運を本物にしなければならない。その中から、日本の新自由主義と対決する労働運動の新たな飛躍を実現しなければならない。

 6月3日、旭非正規職支会支援共闘会議から群馬合同労組の2名が、サンケン電気本社の早朝門前行動に参加をした。門前行動には韓国のサンケン労組の組合員が、オンラインでつながり、同時通訳で直接サンケンの労働者、そして和田社長に対して訴えた。群馬から旭非正規職支会支援共闘会議の仲間がかけつけてくれたと紹介してもらい、清水事務局長がマイクを握って訴えた。とりわけAGC子会社の社長に違法派遣で懲役6カ月の求刑が行われ、7月14日に判決が出るという話に集まった支援が沸く。和田社長、悪事をやって無事で済むと思うな!と。

 現場の思いは真剣だ。何としてもサンケン労組の仲間の闘いに応えたいと。現場には、連帯と共闘の機運があふれている。旭非正規職支会支援共闘会議はともにサンケン労組の組合員が職場に戻れるように、ともに闘う。

旭非正規職支会、結成6周年!

旭非正規職支会チャホノ支会長のフェイスブック投稿からシェアします。旭非正規職支会の闘いは、金では買えない大事なものがあるということを教えてくれる。

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旭非正規職支会6歳の誕生日おめでとう。

5月29日。6年前の今日、労組を設立した。

緊張しながら浮かれた気持ちで始めたが、178人が解雇されるとは思わなかったし…。 6年間戦うとは想像もできなかった。

今は座り込み場があるが、写真は何もない。 最初はああだった。

最も変わったのは我々だ。 私たち自ら限界を克服する数多くのことを経験し、生まれ変わったのも同然だ。 全国に同志たちに会って。 世間を知るようになったから。

長い時間の経験は、金を払っても買うことのできない有意義な時間だった。

AGC韓国子会社元社長に懲役6月求刑!本社が不法派遣の責任を取れ!

 ついに刑事裁判で元社長の懲役が求刑された!

 5月3日、韓国テグ検察庁キムチョン支庁は、AGC韓国子会社AFK元社長・原納猛被告に対して懲役6カ月の求刑を行いました。不法派遣の刑事責任を問うものです。同時に請負会社の元社長に懲役4か月、AFKに対しては2000万ウォンの罰金を求刑しました。AGC旭硝子が韓国で行ってきた悪質な違法行為がついに刑事裁判で断罪されようとしています。判決は7月14日です。

‘規制改革、世界10代の外国人投資国計画の発表’当時、朴槿恵(パク・グンヘ)大統領と握手する原納猛、旭硝子社長(2014.1.9)ⓒ、旭硝子のホームページ

 以下は、チャホノ支会長の最終弁論です。

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チャホノ支会長の最終弁論

 私は旭非正規職支会支会長チャホノです。この事件の発端は、2015年に始まりました。旭非正規職労働者たちは、四六時中勧告辞職による雇用不安、最低賃金、人権侵害に対し、これ以上我慢できず、2015年5月29日非正規職労働組合を作りました。非正規職労働者が勇気を出して労働組合に加入することができた理由は、法によって労働組合活動を保障しているからでした。

 憲法33条1項には、”勤労者は勤労条件の向上のために自主的な団結権・団体交渉権及び団体行動権を持つ”と、具体的に、明確に明示しています。現実はそうではありませんでした。私たちは、労組を作り、1カ月後に178名が街頭に追いやられました。

 旭は下請け会社に労組が作られると、9年間続いて来た契約を突然解除しました。下請け会社チョンジェユン社長は、契約解除3日後に、私たちに1千万ウォンの慰労金を与え、旭の元請けを対象に何の法的な提起もしない条件の希望退職を実施しました。

 この集団解雇事件は、誰が見ても労組をつぶすために、元請と下請けが計画的に企てたものです。悔しい思いで解雇された私たちは、労働部に行きました。不当解雇と派遣法違反を提起しました。労働部の調査の結果、派遣法違反が明らかになり、結局刑事裁判になりました。

 解雇されてから7年目です。この刑事裁判を3年見守って来ました。時間が長くなるほど私たちは苦しみ、困難な状況になっています。家庭が崩壊し、家族の苦痛を見ながらも我慢し、これまで耐えて来ました。私たちが耐えて闘わなかったら、旭の不法行為が明らかにならず、処罰も受けることはなかったでしょう。重要なことは、再び同じ不法行為が起きないようにしなければなりません。また同じ被害者が出ないようにしなければなりません。

 派遣法違反は、’犯した罪に見合ってきちんと処罰されるのか?’ そうではありません。すでに幾つかの事例があります。外国投資企業の韓国GMリックライリー社長は、2013年2月派遣法違反で起訴され、最高裁で罰金700万ウォンを宣告されました。下請け会社代表4名もそれぞれ罰金400万ウォンを宣告されました。

 7年後の2020年2月、韓国GMカホカジェム社長がまた派遣法違反で検察に起訴され、現在裁判を受けています。派遣法違反で有罪判決を受けても気にもせず、また不法派遣を続ける理由は、犯した罪に見合う適切な処罰がされないからです。企業の不法行為については、軽い処罰を受けるということが、このようなことを野放しにしているのです。

 派遣法違反は、派遣法第43条の規定により、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金という処罰を受けます。ところで裁判所は、韓国GMリックライリー社長にたかだか700万ウォンの罰金を宣告しました。一人で酒を飲み運転し、飲酒運転にひっかかっても5百万ウォンから1千万ウォンの罰金を出さなければなりません。偽装請負で非正規職を雇用し、儲けた金が数十億から数百億ウォンです。不法に数十、数百億を儲けてもたかだか罰金刑で、罰金は数百万ウォンだけです。どんな社長が法を守りますか。

 派遣法違反は犯罪です。正規職として雇用すべき労働者たちを非正規職として雇用し、不安定労働を作り出します。2019年1月31日ソウル南部地裁は、事件番号2018コダン165派遣法違反事件で、社長たちに懲役1年と懲役10か月を宣告し、ただし2年間刑の執行を猶予するという懲役刑を出しました。この裁判を行ったイムジョンヒョ裁判官は、判決文に、”派遣法違反は、劣悪な労働環境にする犯罪として、私たちの社会にも大きな害悪を及ぼすことになり、罪責は重い” と判決しました。

 旭硝子は、外国投資企業として12万坪の土地を無償貸与され、国税、地方税減免の恩恵を受けながら、国内に入って来ました。これによって年平均売上1兆ウォンを上げました。外国投資企業が国内に入って来て、不法行為を犯すことは、韓国でこの程度の不法行為をしてもいいという間違った認識から起きていることだと考えます。企業の間違った認識は、私たちの社会が企業の不法行為を軽く思ったり、目をつぶっているからです。

 金が多く、金をしっかり儲ける企業ほど、法を一層遵守し、労働者を尊重しなければなりません。旭は人を利用して、利潤を得ることより、いい商品、いいガラスを生産し、利潤を得る企業になることを望みます。旭は、今回の事件を通して労働者たちを考え、尊重する企業として生まれ変わることを望みます。

 派遣法違反は、厳重に処罰されなければなりません。旭硝子でまた不法行為が起きないように懲役を宣告していただくことを望みます。

 傾聴していただきありがとうございます。

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★★★

 この求刑に先立つ4月22日、旭非正規職支会と金属労組は韓国の日本大使館に対して、申入れ行動に立ち上がりました。日本大使館は、コロナを理由に、警察の壁を作って、申入書を直接受け取ることを拒否しました。

 日本大使館に郵送された旭非正規職支会「質疑書」と金属労組「抗議書簡」を紹介します。

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旭非正規職支会「質疑書」

全国金属労働組合()()支部旭非正規職支会


文書番号:旭非正規職支会2021₋04₋001

施行日時:2021.04.23

受信:駐大韓民国日本大使館

参照:政策審議室、編成制作局 連絡先:チャホノ支会長

題目:AGCファインテクノ韓国(旭硝子)の不法行為に対する質疑


  1. 日本企業AGC株式会社は、2004年6月慶尚北道亀尾市と投資協定を結び、携帯電話とTV液晶用ガラス基板を生産する事業で韓国に入って来ました。
  2. 2015年6月、非正規職労働者たちが労働組合を作ると、下請け会社との契約を解除し、178名を解雇する労組破壊の不法行為を行いました。
  3. それだけではありません。派遣法に違反し、検察に起訴され、刑事裁判も行われています。解雇された労働者に損害賠償請求までしながら、労組弾圧に没頭しています。
  4. 韓国で特恵を与えられ入って来た日本企業が、不法派遣、労組破壊、損害賠償請求で非正規職労働者を弾圧し、社会的物議を醸しています。
  5. 日本大使館は、AGC株式会社と日本の社長が不法行為で刑事裁判を受けている事実を知っているのか? AGCの不法行為についてどのような措置をとるのか回答を要請します。

#別添

2021年4月22日記者会見抗議書簡

全国金属労働組合亀尾支部旭非正規職支会支会長チャホノ

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金属労組「抗議書簡」

〔抗議書簡〕

戦犯企業旭硝子

不法派遣、労組破壊、損害賠償請求を今すぐ中断しろ!

日本企業の旭硝子は、不法行為を中断しろ。178名を解雇する労組破壊と派遣法違反を行った。解雇された労働者たちに損害賠償まで請求する労働弾圧を行った。戦犯企業旭硝子は、韓国は不法を強行し、労働者を思い通りに搾取し弾圧してもいい国だと考えているのか。

旭硝子は、日帝植民地時期の戦争犯罪企業だ。強制徴用で有名な三菱の子会社だ。日帝植民地時期に戦争の武器と戦争物品を作って売り、莫大な金を儲けた。三菱と旭硝子は、戦争を利用して金を儲けた代表的企業だ。戦犯企業が謝罪と反省もなく、韓国に入って来て、特恵まで受けながら不法行為を行った。土地も無償。税金も免除。不法派遣で非正規職労働者を雇用し、コスト節減。年平均売上1兆ウォンを上げ巨額を得た。

旭硝子は2015年、’メール一通’ で非正規職労働者178名を解雇した。労働部は”178名を正規職として雇用しなさい” という是正命令を出した。検察も派遣法違反で旭硝子を起訴した。裁判所も勤労者地位確認訴訟で、”解雇者たちを直接雇用しなさい” という判決を下した。

最近旭硝子は、6年にして初めて解雇者たちに対し、立場を明らかにした。支会長だけ除き、全員正規職として雇用し、慰労金を支給するという。すでに労働部で全員を直接雇用しろという是正命令が出され、裁判所でも解雇された労働者すべてを正規職として雇用しろという判決を出した。支会長だけ雇用できないというのは、労組を最後まで認めないということだ。呆れて物が言えない。

日本大使館は、旭硝子の労組破壊と派遣法違反の不法行為を知っているのか。日本大使館は、国内で不法を犯し、裁判を受けている旭硝子を黙って見ているだけなのか。韓国はあなたたちが思い通りに不法行為を行ってもいい国なのか。

日本大使館は、今すぐ不法行為を改めろ。労組破壊、派遣法違反、損害賠償請求について謝罪し、解雇された労働者たちを復職させろ。金属労組は、旭非正規職労働者が復職する日まで共に闘う。

2021422

全国金属労働組合

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戦犯企業として認定されたAGC旭硝子

 韓国国務総理室所属『対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会』は、2012年に日本の植民地時代の強制動員日本企業1,493社を調査し、国内に現存する299社の戦犯企業を発表した。委員会は「ドイツの戦犯企業は強制動員被害者に謝罪・賠償したが、日本の戦犯企業は否定だけしている」とし「謝罪と賠償のために名簿を発表する」と明らかにした。名簿には日本3大財閥の三菱・三井・住友などが含まれた。戦犯企業とは日帝軍用物品を納品しながら植民地の国民を強制的に徴用して戦争犯罪に加担した企業だ。『旭硝子』も『旭玻璃』で名簿に含まれた。この企業は三菱の2代目社長である岩崎弥之助の次男、岩崎俊弥が1907年に設立した。
 慶尚北道投資誘致室は2004年の契約進行当時、戦犯企業と認識せずに投資協定を締結したと言明している。

5月7日㈮AGC旭硝子本社への抗議申入れ行動へ!

 日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、AGC本社の責任を追及して旭非正規職支会の全組合員が正社員として職場復帰するまで闘います。

 2021年5月7日㈮AGC旭硝子本社への抗議申入れ行動を行います。15:30東京駅丸の内北口集合です。新型コロナ緊急事態宣言下ではありますが、みなさんの結集を訴えます。

AGC株主総会で宣伝行動!

 

株主総会に合わせて韓国・亀尾のAGC工場前のろう城場では旭非正規職支会の同時連帯行動が行われた。組合員から送られてきた連帯の写真。

 2021年3月30日、AGC第96回定時株主総会が東京會舘で開催された。

 韓国の旭非正規職支会の来日は去年に引き続いて、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実現できなかったが、彼らの分もがんばろうと35人の会員が集まってくれた。

 株主の共感や反発など、手ごたえは十分。

 韓国のチャ・ホノ支会長とオンラインでつないで、マイクを近づけてアピールをもらった。株主総会に合わせて韓国・亀尾のAGC工場前のろう城場では旭非正規職支会の同時連帯行動が行われ、連帯のメッセージと写真が送られてきた。

 午後は厚生労働省記者会見室で記者会見を開いた。多くはないが、集まった記者に話を聞いてもらったことは重要だ。あらゆる手を尽くして、AGC旭硝子の蛮行を暴き出していかなければならない。

3・30AGC株主総会での旭非正規職支会チャボノ支会長発言

同志の皆さんおはようございます。金属労組旭非正規職支会支会長チャホノです。

トゥジエン(闘争)で挨拶します。トゥジエン(闘争)!

AGC株主総会の現場で宣伝戦を行っている同志の皆さん、本当にありがとうございます。私たちが直接日本の株主総会に参加することができず、本当に残念です。しかし同志たちがいるので幸いです。そして大きな力になります。ありがとうございます。

AGCの株式を持っている株主の皆さんに伝えます。AGCは韓国で不法行為を行っています。2004年に韓国に入って来たAGCは、非正規職労働者たちが労働組合を作った途端178名の大量解雇を行いました。法律で保障されている労働組合を破壊するために集団解雇を行いました。これは不法です。

また、韓国では法律で製造業への派遣を禁じています。しかしAGCは生産工場に不法に労働者たちを派遣し、法律に違反しました。韓国の労働部は、AGCの不法行為を認定しました。

韓国労働部はAGCに対し、解雇した労働者たちを直接雇用しなさいという命令まで出しました。そして17億8干万ウォンの過料を科しました。しかしAGCは韓国労働部のどんな命令にも従わずにいます。

AGC不法派遣で検察に起訴され、裁判も受けています。AGCは韓国の裁判所から必ず制裁を受けます。今後数カ月後に裁判結果が出ます。

納得のいかない中で解雇された私たち非正規職労働者は、AGCを相手にに7年目の闘いを続けています。先日AGCは、解雇した労働者に対する立場を伝えて来ました。

解雇者たちを正規職で雇用することができるが、支会長の私については雇用できないと言いました。そして解雇期間についての慰労金を出すと言いました。民主労総と金属労組などの上級団体にも発展基金を出すと言いました。

7年ぶりに初めて出したAGCの立場は、本当にあきれます。怒りをもちます。すでに裁判所で私を含めてすべての労働者を直接雇用しなさいという判決が出ています。

ところで、「支会長は雇用できない」という立場を出したのは、依然労働組合を認めないということです。韓国労働部、検察、裁判所でAGCの不法行為を認めたにもかかわらず、AGCの態度は反省もなくまったく同じです。

韓国AGCが行う不法行為は、日本のAGC本社にすべての責任があります。正規職として雇用すべき労働者たちを非正規職として雇用し利潤を得ました。労働組合をつくったという理由で労働者を解雇しました。AGCは労働者を無視し、労働組合を認めないことを平気で行う労組破壊企業であり、不法企業です。

AGCの株式を持っている株主の皆さんは理解しなければなりません。AGCは不法企業です。処罰を受けなければなりません。株主の皆さんが得る利益は不法に作られてはなりません。労働者たちを搾取し、弾圧して、利益を得てもいけません。

私たち旭非正規職支会労働者は、最後まで闘います。AGCが不法行為について謝罪し、民主労組を認める日まで闘います。

私たち旭支会労働者の闘いに共に闘ってくれている同志の皆さんありがとうございます。国際連帯の力で私たちは必ず勝利します。同志の皆さんに勝利で報います。最後まで明るく笑いながら共に闘いましょう。トウジエン(闘争)!

AGC株主の皆さんに訴えます!

不当解雇の解決なくして「ガバナンス刷新」なし!

社長交代の理由は「ガバナンス体制刷新」…

 AGCは、2021年1月1日をもって、代表取締役社長が島村琢哉氏から平井良典氏に代わりました。その理由について、AGCは「ガバナンス体制」の刷新であると公表しています。
 今韓国では、AGCの子会社AFKが2015年に行った請負労働者の一斉解雇事件が大問題となっています。2019年になってAFKは不法派遣で刑事告訴されました。最高検察庁捜査審議委員会が出した結論です。法人としてのAFKと原納武氏(本社派遣の当時の社長、その後帰国・雲隠れ)、当時の請負会社社長等が被告とされています。AGC本社はこれまで関係も責任もないと繰り返してきましたが、ついに昨年末解雇された労働者たちが加入している旭非正規職支会に対して和解協議を申入れ、正社員としての採用を基本とする和解案を提示するに至りました。しかしながらその内容は、謝罪もなく、支会長のみ「復職は負担になる」として採用を拒否する、とうてい受け入れがたいものでした。

特恵待遇受けながら悪質な違法派遣

 AGCが韓国・亀尾(クミ)市に地方税免除・無償での土地提供などの特恵待遇を受けて工場進出したのが2004年でした。しかし設立された子会社は、韓国では生産ラインへの派遣が禁止されていることを承知で、偽装請負・不法派遣を導入したのです。そしてこの工場の請負労働者138人が旭非正規職支会(労働組合)を結成して立ち上がるに至ります。最初の要求事項は、最低賃金レベルの時給のわずかな賃上げと弁当と作業服の改善でした。しかし労働者が団結すると会社との力関係が変わりました。組合結成から1ヶ月後、AGCは組合員をメール一本で一斉解雇させ、請負会社との契約も解除して会社解散させてしまいます。

AGCのグローバル展開とは?

 AGCがグローバル企業として発展するために、社名もAGCに統一して、コマーシャルにも力を入れたのは2018年でした。しかし、AGCが韓国でやっていることは何なのでしょうか?世界中で同じやり方をするのですか?解雇された組合員を、韓国の法に従って全員を正社員として雇用すること、謝罪して一刻も早く解決に責任を取ること、それなしにAGC平井新社長の「ガバナンス体制刷新」はありません。株主の良識で真の「ガバナンス体制刷新」を!

AGC 주주 여러분께 호소합니다!

부당 해고 해결 없이는 협치 쇄신 없다!

사장 교체 이유는 협치체제 쇄신…

 AGC는, 2021년 1월 1일부로, 대표이사 사장이 시마무라 타쿠야 씨로부터 히라이 요시노리 씨로 바뀌었습니다.그 이유에 대해서, AGC는 「거버넌스 체제」의 쇄신이라고 공표하고 있습니다.

 지금 한국에서는 AGC의 자회사 AFK가 2015년에 실시한 청부 노동자 일제 해고 사건이 큰 문제가 되고 있습니다.2019년에야 AFK는 불법파견으로 형사고소를 당했어요.대검찰청 수사심의위원회가 내린 결론입니다.법인으로서의 AFK와 하라노 타케시씨(본사 파견 당시의 사장, 그 후 귀국·운신), 당시의 청부 회사 사장등이 피고로 여겨지고 있습니다.AGC 본사는 그동안 관계도 책임도 없다고 거듭한 끝에 작년 말 해고 노동자들이 가입한 아사히 비정규직 지회에 대해 화해 협의를 제의했고 정규직 채용을 기본으로 한 화해안을 제시했습니다.그렇지만 그 내용은, 사죄도 없이, 지회장만 「복직은 부담이 된다」라며 채용을 거부하는, 도저히 받아들이기 어려운 것이었습니다.

특혜대우를 받으면서 악질적 불법파견

 AGC가 한국 구미에 지방세 면제, 무상 토지 제공 등 특혜 대우를 받고 공장에 진출한 게 2004년입니다.그러나 설립된 자회사는 한국에서 생산라인 파견이 금지된 것을 알면서도 위장 청부, 불법파견을 도입한 것입니다.그리고 이 공장의 청부 노동자 138명이 아사히 비정규직 지회를 결성해 일어서기에 이르렀습니다.첫 번째 요구사항은 최저임금 수준의 시급 얼마 안 되는 임금인상과 도시락 및 작업복 개선이었어요.그러나 노동자들이 단결하자 회사와의 역학관계가 바뀌었습니다.조합 결성 한 달 후 AGC는 조합원을 문자 한 통으로 일괄 해고 시키고, 청부회사와의 계약도 해지하고, 회사를 해산시킵니다.

AGC의 글로벌 전개란?

 AGC가 글로벌 기업으로서 발전하기 위해서, 회사명도 AGC로 통일하고, 광고에도 힘을 쓴 것은 2018년이었습니다.하지만 AGC가 한국에서 하는 일은 무엇인가요?전 세계에서 같은 방식을 취할 건가요?해고된 조합원을 한국 법대로 전원 정규직으로 고용하는 것,사과하고 한시 바삐 해결에 책임을 지는 것,그것 없이 AGC히라이 신임 사장의 ‘협치 체제 쇄신’은 없습니다.주주의 양식으로 진정한 협치 체제 쇄신을!

和解交渉について

 AFK(AGC)代理人・法律事務所太平洋と旭非正規職支会との和解交渉が2020年12月8日と2021年2月2日に2回にわたって行われた。
 解雇から5年7か月にして初めてである。会社側は労組が訴訟を取り下げる条件として新規入社形態の復職と1人あたり一部慰労金9千200万ウォン(約880万円)支給、または復職放棄を条件として3億4千万ウォン(約3230万円)の慰労金支給の提案を行った。しかしチャ・ホノ支会長の復職はできないとした。
 組合側は、6年間の解雇に対する謝罪、労組の認定、全員の復職を主張。合意に至らなかった。
 問題になっている裁判は、ひとつは勤労者地位確認訴訟。2019年8月に1審で組合が勝訴して、控訴審が進行している。もうひとつが不法派遣(派遣勤労者保護などに関する法律違反)。2019年2月に起訴され、裁判進行中。

AGC本社の責任

 AGC本社は、これまでAFKの問題であり、本社としての責任はないとの立場を繰り返した。
 しかしAFK設立の前に「投資協定に関する覚書」を慶尚北道及び亀尾(クミ)市と締結したのはAGC本社。地域社会の発展に寄与することを約束するのを条件に、慶尚北道・亀尾市はAGCに15年間の地方税減免、34万㎡の土地の50年にわたる無償賃貸契約などを約束した。AFKはAGCの重要な生産拠点となっている。
 AFKは連結決算子会社。資本金の67パーセントはAGCが握り、社長は日本人で、本社の人事で派遣される。不法派遣で原納武氏(当時の社長)が起訴された後に、社長を交代し、原納武氏は出廷もしていないし所在もわからなくなっている。本社のコンプライアンス違反は明らか。

旭非正規職支会

 AGCファインテクノコリア(AFK)亀尾(クミ)工場で働く請負労働者は、時給600円余りで週70時間働いていた。それでも簡単に解雇されるような状況だった。昼食時間は20分で食事・トイレ・喫煙を済まさないといけない。ミスをすると赤いチョッキを着させられた。
 2015年6月に、請負会社GTSに雇用された労働者138名(178名中)が旭非正規職支会を結成した。。民主労総金属労組に所属し、支会は日本の支部にあたる。
 結成から1か月後、工場のメンテナンスという理由で休みを指定された日に、全員がメール1本で解雇通知を受ける。その後、6カ月の契約期間を残して、AFKはGTSとの請負契約を解除。GTSは会社解散。不当労働行為の責任追及は困難に。
 現在22名の組合員がAFK(AGC)の不当労働行為、不法派遣を争い、職場復帰をかけて闘う。

2019年の株主総会での答弁

 2019年3月28日にAGC第94回定時株主総会が開催され、株主から「会場の外で抗議運動が行われていたがAGCに関係するものなのか?」との質問が出された。それに対して、「プラズマテレビ用ガラス事業の終了に伴い、従業員の雇用を確保するためにAGCファインテクノ韓国が受け入れを行い、請負先との契約を解除した。請負先が整理解雇を実施し、解雇された元従業員がAGCファインテクノに対し訴訟を提起している。解約に当たっては相応の補償金を支払う措置も行っており適切な対応をしている」(小林常務)との回答がなされた。
 プラズマテレビ用ディスプレイの生産縮小は事実だとしても事業の終了は2019年のこと。しかも労働組合結成から1ヶ月後に寝耳に水の全員解雇。不当労働行為と問題になることは最初からわかっていたはずであり、本社の責任、ガバナンス上の問題は明らかである。

ろう城場での旭水曜文化祭が盛況に!3/30株主総会宣伝行動へ!

2021年3月24日、韓国・亀尾(クミ)市にあるAGC韓国工場前で、恒例の旭水曜文化祭が行われ、たくさんの労働者・市民が集まって、盛況でした。チャホノ支会長とぺテソンさんのフェイスブックの投稿からシェアします。

3/30(火)には、AGC(旭硝子)の第96回定時株主総会が東京會舘で開かれます。一日も早く、22名の組合員全員が正社員として職場に戻れるように、日本の支援共闘会議も全力で宣伝行動を行います。結集をお願いします。

チャホノ支会長からシェア
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朝日文化祭 感動的だ。たくさんの同志が集まった。 「つまらない少数の事業場闘争に参加してくれる同志たちがいて幸せだ。 どうも。
写真 韓国ジーエム昌原非正規職支会
ペテソン同志からシェア
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春の夜、明るくて楽しかった。
花は独力では咲かない
写真 朝日非正規職支会 ミン·ドンギ

AGC第96回株主総会宣伝行動

AGC第96回定時株主総会

2021年3月30日(火)午前10時(受付開始 午前9時)東京會舘 3階 ローズ 

宣伝行動は3/30 8:30から東京會舘南側正面玄関前で行います。

記者会見のご案内

和解協議でAGCが労組支会長の雇用を拒否
平井社長の責任で不当解雇を撤回し、
旭非正規職支会の組合員22人全員を正規職として雇用せよ!
      3・30AGC株主総会行動と記者会見のご案内
  

記者会見 3月30日(火)午後2時~
            厚生労働記者会・記者会見場 

 私たち旭非正規職支会支援共闘会議は、解雇撤回・正規職雇用を求めて闘う韓国・民主労総金属労組傘下の旭非正規職支会を支援している日本の労働者です。
 旭硝子(現AGC)は2004年、特恵待遇(工場用地の50年間無償貸与、15年間の地方税免除)を得て、韓国・亀尾市に進出しました。同年、日本では製造業への派遣労 働が解禁されましたが、韓国では今も製造業派遣は禁止です。AGCの韓国法人・旭硝子ファインテクノ韓国(AFK)は、工場内で下請け会社の非正規職労働者を働かせました。これは、いわゆる偽装派遣であり、すでに2019年2月、AFKは不法派遣で起訴され、刑事裁判が進行しています。労働者地位確認訴訟でも2019年8月の一審で組合員22人とAFKとの雇用関係を認める勝利判決をかちとっています。こうした労組の闘 いに追い詰められたAGC本社は、ついに昨年12月に和解協議を求めてきました。
 しかし2月23日、2度目の和解交渉でAGCの代理人「法務法人太平洋(テピョンヤン)」は、「雇用する。しかし支会長はだめだ」と、チャホノ支会長を除いた組合員の新採用という形での正社員雇用を提示すると同時に、この機に退職するなら3億4千万㌆ (約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。
 旭支会は、代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れること はできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしています。私たちはこの労組の決意に応え、日本でAGC本社に対する行動に取り組んでいきます。
 来る3月30日、AGC第96回株主総会(午前9時30分受付開始、10時開会、会場:東京會舘)には、会場前で宣伝を行います。株主に事態を知らせ、平井良典新社長に組合員22人全員の 解雇撤回・正規職雇用を求めます。
 AGC株主総会行動の取材と共に記者会見へのご参加をお願いします。
                   連絡先:旭非正規職支会支援共闘会議
                          事務局次長 鎌田由子

asahihiseiki@ybb.ne.jp

090-9016-0272
                                                               

全員を戻せ!支援共闘会議が声明

旭非正規職支会支援共闘会議は、旭非正規職支会とAGCの和解決裂を受けて、2021年3月16日付で声明を発しました。同じ日、AGC株主総会を前にAGC本社前で抗議行動を行い、この声明をビラにして配布しました。旭非正規職支会支援共闘会議は、旭支会全員が正社員として職場に戻るまで、共に闘い抜きます。

AGCは今も新型コロナで受付を閉じて面会を受け付けないでいます。申入れもできない状況ですが、のぼり旗を新調して、20名余りで抗議・宣伝を行いました。ビラの受け取りはとてもいいです。世論の力で、一日も早く22名全員が、正社員として職場復帰できるように力を入れます。

3月30日のAGC株主総会の会場前でも宣伝活動を行います。

旭支会組合員の来日はできませんが、韓国の支会とオンラインで結びながら株主への訴えを行いたいと思っています。

たくさんのみなさんの結集をお願いします。

AGC第96回株主総会

2021年3月30日(火)午前10時(受付開始 午前9時)

東京會舘 3階 ローズ 

宣伝行動は3/30 8:30から東京會舘南側正面玄関前で行います。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%9C%83%E8%88%98/@35.6776258,139.7568695,16z/data=!4m8!1m2!2m1!1z5p2x5Lqs5pyD6IiY!3m4!1s0x60188b02393fb4db:0x7178f8f3248d5db9!8m2!3d35.6776258!4d139.7612469?hl=ja

3/16昼休みAGC本社前行動 写真報告

以下は、旭非正規職支会支援共闘会議の声明。

AGC(旭硝子)は支会長外しの和解案を撤回しろ!

2021年3月16日 旭非正規職支会支援共闘会議

 旭硝子(当時、現・AGC)は2004年、特恵待遇(工場用地の50年間無償貸与、15年間の地方税免除)を得て、韓国・亀尾市に進出。日本では同年、製造業への派遣労働が解禁されましたが、韓国では今も製造業派遣は禁止です。AGCの韓国法人・旭硝子ファインテクノ韓国(AFK)は、工場内で下請け会社の非正規職労働者を働かせました。これは、いわゆる偽装請負であり、すでに2019年2月、AFKは不法派遣で起訴され、刑事裁判が進行しています。労働者地位確認訴訟でも2019年8月の一審で組合員22人とAFKとの雇用関係を認める勝利判決をかちとっています。こうした労組の闘いに追い詰められたAGC本社は、ついに昨年12月に旭非正規職支会に和解協議を求めてきました。

 しかし2月23日、2度目の和解交渉でAGCの代理人「法務法人テピョンヤン(太平洋)」は、「雇用する。しかし支会長はだめだ」と、チャ・ホノ支会長を除いた組合員の新規採用という形での正社員雇用を提示しました。同時に、正規職として雇用する場合はバックペイは9200万ウォン(約880万円)、この機に退職するなら3億4千万ウォン(約3230万円)の解雇期間補償金を出すというものでした。6年解雇撤回で闘ってバックペイが880万円。年収で言えば150万円にもなりません。また一方で「個人別合意金額と別途に民主労総と金属労組などに労組発展基金を支給する意思がある」と表明しました。これらは、AGCの基本姿勢が、この期に及んで、「金で解決してやる、労働組合としての活動は許さない、金を使えば労働組合の活動は思うようにコントロールできる」というものなのだと言わざるをえません。

 旭非正規職支会は、AGCの代理人に「組合員22人全員の雇用が前提であり、協議案は受け入れることはできない」と表明し、最後まで闘う決意を明らかにしました。6年間、どんなに厳しい状況でも、団結して工場前にろう城を続けて、非正規職が人間として扱われる社会のために闘い続けてきました。一刻も早く解決を!という思いを逆手にとって、「解決案」という形で、新たな組合の分断を図り、闘争を終結させようというAGCを、私たち支援共闘会議も許すことができません。最後の勝利まで、日韓の労働者の連帯と団結をかけて、旭非正規職支会と共に闘い抜きます。

 AGCのこうした対応に対して、韓国の労働者市民の中には、いまだに日本企業は韓国を植民地のように扱うのかとの大きな批判が巻き起こっています。サンケン電気㈱(本社・埼玉県新座市)のように新型コロナウイルス感染拡大に乗じて労働組合つぶしの韓国子会社の解散・全員解雇を強行する企業も大問題となっています。

私たちは、旭非正規職支会の非正規労働者の団結権を守るという原則的な立場を支持し、国際的な非正規職・非正規職差別撤廃の闘いとして、国際連帯の原則に立って共に闘い抜きます。来る3月30日AGC第96回株主総会が東京會舘で開催されます。私たちは、AGC・平井良典新社長に対して、AGC本社の責任において組合員22人全員の解雇撤回・正規職雇用を基本とした早期解決を図るよう強く求めます。