11・5国際連帯集会で旭支会と連帯強める。11/17AGC本社行動へ!

 2022年11月5日、千葉市民文化センターにて国際連帯集会が開催された。3年ぶりに韓国民主労総ソウル本部からの派遣団、アメリカからスティーブ・ゼルツァーさんなどを迎え、在日ビルマ市民労働組合や在日外国人の多くの参加をえて、重要な集会となった。

 この場では、旭非正規職支会の仲間たちからのビデオメッセージが流され、旭非正規職支会支援共闘会議の清水彰二事務局長からの報告も行われた。

 いよいよ勝利へ向けて重要な局面が来ている。日韓の連帯で、労働者の国際連帯で、戦争を止め、労働者が人間らしく生きられる社会の建設に進まなければならない。

 11月17日(木)15時30分からAGC本社に対する抗議申入れ行動を行う。ぜひ結集をお願いします!

11・5国際連帯集会での旭非正規職支会支援共闘会議発言

AGC闘争の全国的拡大へ

 こんにちは。

 旭非正規職支会支援共闘会議、事務局長の清水彰二と申します。東京から100キロほどの群馬県で、個人加盟ユニオンである群馬合同労働組合の委員長をしています。組合員90人ほどの小さな組合です。

 後ほど旭非正規職支会からのビデオメッセージが上映されますが、まず簡単にこの間の、旭非正規職支会の闘いと勝利について、報告します。

 AGCは、元々旭硝子という名前でした。世界第一位のガラスメーカーですが、2018年に社名をAGCに変更・統一しました。総合素材メーカーとして、さらなるグローバル展開を図ると言います。世界30を超える国と地域で、従業員は55000人を超えます。三菱グループの旧財閥企業です。

このAGCが韓国・亀尾に工場を建設したのは2004年。亀尾というのは、1961年の軍事クーデターで「維新独裁」政治を行った朴正煕元大統領の故郷で、現在も朴正煕が英雄とされる非常に保守が強い街です。この亀尾市とAGCが投資協定を結び、特別待遇を受けながら、AGCは、ファインテクノコリア(AFK)という工場を建設しました。そこで、AGCは韓国では違法な派遣労働者を使って、工場を回しました。請負を偽装したのです。

 しかし2015年6月に、請負会社GTSに雇用された労働者138名(178名中)が旭非正規職支会を結成しました。結成から1か月後、工場のメンテナンスという理由で休みを指定された日に、全員がメール1本で解雇通知を受け、GTSも会社解散してしまいます。以来解雇撤回の闘いは8年目の秋を迎えています。

 最初は厳しい闘いを強いられますが、今や組合員22名全員がAFKの正社員として職場復帰する勝利が見えるところまで闘いは前進しています。

 裁判では、2019年8月に地位確認訴訟で第1審での勝利から、勝利が続いています。2021年8月違法派遣で当時の原野猛AFK社長に懲役6か月の有罪判決・AFKへの罰金判決が出ました。当時の請負会社も有罪です。2022年7月に地位確認2審でも勝利しました。続いて8月には支会が提訴した損害賠償請求裁判1審でAFKは解雇者22名に計64億ウォン(約6億5600万円)余りを支払えとの判決が下りました。AFKは解雇期間の賃金を請負労働者の賃金ではなく、AFKの正社員の賃金基準で支払えというものです。満を持して、地位確認の最高裁決定が近いうちに出されようとしています。

 これらの勝利は、最初から厳しい困難に見舞われながら、何度も組合員の命がけの、決死の闘争を闘う中で勝ち取られたものです。旭非正規職支会は、韓国中の非正規労働者の悲惨な状況を変革すること、非正規職を撤廃することの中に、自らの勝利があるととらえ、闘いあるところには飛んで行って連帯しました。この闘いは、労働者は一つという、階級的労働運動のお手本のような闘いです。

 日本において、労働運動はとても厳しい状況があります。1987年の国鉄の分割民営化は全員解雇してから選別して再雇用するという、国家による巨大な不当労働行為でした。日本から階級的労働組合を一掃して、労働組合を会社のパートナーに変質させるものでした。国鉄分割民営化と対決して、首をかけてストで闘いぬいた動労千葉は、日本で階級的労働運動を再生させる拠点となってきました。国鉄闘争を通じて、動労千葉は民主労総ソウル本部とつながり、旭非正規職支会とつながることになりました。旭非正規職支会の日本遠征闘争を支援するところから連帯が始まり、2018年5月に旭非正規職支会支援共闘会議が結成されました。

 旭非正規職支会支援共闘会議は、旭非正規職支会の闘いを支援し連帯するだけではなく、日本にともに闘える労働運動を作り出さなければならないと考えています。世界中で新自由主義の攻撃が、非正規労働者や雇用に寄らない働き方を蔓延させ、労働者を分断して、競争させて、労働組合を抑圧しています。私たちは、旭非正規職支会の闘いとつながり、学ぶ中で、日本で非正規職の闘いから労働者の連帯や団結を取り戻さなければならないと思います。

 群馬合同労組の闘いの報告を一つしたいと思います。2020年の1月にNさんという新聞配達のアルバイトをしている若い女性労働者が組合に加入しました。休みも取れず、配達部数を大幅に増やして賃下げするという話でした。組合に加入して、ストも闘い、半年後には有給休暇も取れる職場に変えました。ところが些細なミスをきっかけに会社はNさんを解雇しました。職場復帰を譲らずに2年労働委員会で闘いました。職場復帰はかないませんでしたが、今年9月に解雇撤回の勝利解決をしました。職場復帰できなかったのは悔しい限りですが、非正規が闘って勝利するということの大変さを思い知らされた闘いでもあります。しかし、重要なことは、彼女は解雇以来、AGC本社行動やサンケン電気への抗議行動に欠かさず参加し、見違えるほどの強い労働者に生まれ変わって、新たな闘いに立ち上がっているということです。旭支会の闘いが彼女を強くしたのだと私は感じています。まだ旭支会に胸を張れるような非正規職闘争を作り出すことはできていませんが、確実に日本の労働者に旭支会の熱い鼓動が胸を打ち始めています。

 さて、本日のプログラムには、私の発言は「AGC闘争の全国的拡大へ」となっています。旭非正規職支会の活動はこれまで毎月の東京のAGC本社への抗議宣伝行動と横浜の京浜工場での宣伝行動が中心でした。今年の9月から関西のAGC尼崎工場でも抗議宣伝行動が始まりました。この流れを日本全国に拡大したいと思っています。

 関西での行動が始まったのは、韓国サンケン労組を支援する運動との連帯の開始が重要でした。埼玉県新座市に本社を置くサンケン電気は電気機器メーカーとしてAGC同様、世界に生産と販売拠点を持っています。2020年7月にサンケン電気は韓国サンケンの会社清算を発表、新型コロナのパンデミックの中で韓国民主労総金属労組の韓国サンケン支会を追い出すために偽装廃業を行ったのです。韓国サンケン労組の命がけの闘争に連帯して、日本でも支援する会が全国に作られて、毎週の闘争が継続されました。支援する会の尾澤孝司事務局次長を警備員への暴行をでっちあげて逮捕起訴、長期勾留するという弾圧も乗り越えて闘われました。旭非正規職支会支援共闘会議も2020年12月20日の本社包囲デモへの参加から支援行動に参加してきました。そして今年7月に韓国サンケン労組はサンケン電気と勝利的な解決合意を勝ち取りました。この闘争は、日韓連帯闘争の大きな可能性を示すものとなりました。そして、関西の地でサンケン労組支援を担った来た仲間が、次は旭非正規職支会の闘争支援だ!関西の地でも継続的に行動をやりたいと提案して、関西での行動が始まりました。長い日韓連帯の力を旭非正規職支会の勝利の力にしなければならないし、旭非正規職支会の闘いの持つ力を日本の運動の力に結実させなければいけません。とりわけ日本の新たな階級的労働運動の力にしなければなりません。ぜひとも全国の仲間に、自分の地域での運動の組織化に力を注いでいただきたいと思います。

 11月17日(木)に次回のAGC本社への抗議申入れ行動を行います。AGC本社は私たちの面談要請に対して、いまだに「子会社が適切に対応している」「コメントする立場にない」と拒み続けています。AGC本社が、違法派遣と労働組合つぶしで、いまだに植民地主義丸出しで、労働者支配と収奪を続けているのです。絶対に許せません。みなさんの結集と全国での行動をお願いします。ともに闘いましょう。 

10/7(金)15:30AGC本社抗議行動へ!

韓国では旭非正規職支会はじめ非正規労働者が団結した闘いを力強く進めています。

連帯して、10/7(金)15:30からAGC本社抗議行動を行います。ぜひ結集をお願いします。

以下の写真は、旭非正規職支会チャ・ホノ支会長のフェイスブックから。民主労総金属労組の非正規職支会が全国巡回共同闘争を進めています。

9月7日には旭非正規職支会支援共闘会議・関西合同労組の仲間たちが尼崎工場でも宣伝行動を行いました。勝利へ向け、全国で、連帯した闘いを展開しましょう!

9/2、AGC本社に復職せまる!

9/2、旭非正規職支会支援共闘会議はAGC本社に対する申入れ・抗議行動を行った。

違法派遣、違法解雇の裁判は民事も刑事も勝った。8月19日には損害賠償裁判もおよそ64億ウォン(6億5400万円)の正社員基準の賃金を払えとの勝利判決。地位確認訴訟での勝利を受けて、2019年10月に解雇期間の賃金の損害賠償を請求して組合が提訴した裁判だ。力関係は変わった。

それでも申入れ行動に対応拒否・担当者不在を続けるAGC本社。立場は悪くなるだけだ。闘えば勝てる!今こそ日本の労働者の闘いにつなげよう。今回もサンケン労組を支援する会でがんばった仲間が結集してくれた。

9/2AGC本社抗議・申入れ行動、全国統一行動へ!

 7月13日、韓国大邱(テグ)高裁民事部は、旭非正規職支会組合員の地位確認訴訟の判決公判を開き、AGC韓国の控訴を棄却する判決を行った。AGC韓国が旭非正規職支会組合員たちを直接雇用しなければならないという判決である。
 昨年8月には派遣法違反刑事事件でも有罪判決(当時のAGC韓国社長に対して懲役6か月、AGC韓国に対しても罰金刑など)が出た。これで民事・刑事両方でAGC韓国の不当解雇が認められた。
 AGCは上告してあがいているが、判決は動かない。解雇から7年余り。さらなる時間稼ぎは許せない。
 チャホノ支会長は、「解雇された労働者が長い時間苦痛を受け、闘った、今日の判決は、至極当然の判決」「旭硝子が裁判所の判決に従って直接雇用を履行すれば、すべての事は終わる。あらゆる特恵を受け、大韓民国の法を守らない日本企業旭硝子は今日の判決を必ず履行しなければならない」と語った。
 AGC(旧旭硝子)は、ガラス業界世界一のメーカーで、世界中に製造販売拠点を擁するグローバル企業だ。この日本を代表するグローバル企業が韓国で、悪質な違法派遣を行い、立ち上がった労働組合に対してたった一か月で、メール一本で全員解雇した。それから7年に渡って時間稼ぎと兵糧攻め、告訴などで労働組合つぶしを続けてきたのだ。私たち旭非正規職支会支援共闘会議は日本の労働者市民として、このようなAGCの横暴を決して許さない。
 AGCは、韓国大邱高裁判決に従い、即刻組合員全員を直接雇用して、職場に戻せ!不当解雇から7年、謝罪して誠意を示せ!皆さんのご支援をお願いします。

裁判所、「AGC旭硝子は解雇者に賃金64億ウォン(約6億5600万円)を支払わなければならない」と判決!

8月19日、韓国大邱地裁はAGC旭硝子に対して、計64億ウォン(※約6億5600万円)を旭非正規職支会組合員22人に違法解雇の損害賠償として支払うことを判決した。会社の時間稼ぎはもう通用しない!

ニュース民から転載します。

https://www.newsmin.co.kr/news/76717/?fbclid=IwAR0xMuxjFk3IF9BCnWwy9I_ZD9HeDgx2b2elVqznADRpZzVUG1zULVPvBUw&ckattempt=1

裁判所、「旭硝子、解雇者に賃金64億ウォンを支払わなければならない」
Byパク·ジュンヨプ-2022-08-1911:11



 裁判所が亀尾朝日グラス(AGCファインテクノ韓国株式会社)が解雇労働者に計64億ウォン(※約6億5600万円)余りを支給しなければならないと判決した。 不当解雇期間に支給しなかった賃金を支給しなければならないという趣旨だ。

 19日(注:2022年8月)午前10時、大邱(テグ)地方裁判所金泉(キムチョン)支所第1民事部(チャン·ジェウォン裁判長)は、旭硝子解雇者22人が会社を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、原告勝訴判決を下した。

裁判所は「被告が原告に請求した金額のうち64億130万ウォンを認容する」と判決した。

解雇者たちが請求した賃金の大部分が認容された金額だ。 解雇者たちは会社を相手に提起した勤労者地位確認訴訟1審で勝訴した後の2019年10月、旭硝子を相手に不当解雇期間に支給しなかった賃金64億900万ウォン余りを支給せよと訴訟を提起した。

解雇者たちが請求した64億900万ウォン余りは解雇者たちが旭硝子下請け業者所属で在職した当時に受け取れなかった賃金と解雇後に受け取れなかった賃金に分かれる。旭硝子在職期間に下請け業者賃金ではなく旭硝子賃金を支給しなければならず、解雇以後2020年12月までの賃金も支給しなければならないという内容だ。

金属労組の旭非正規職支会は判決文を確認した後、会社側に対する仮執行可否を決める計画だ。

金属労組旭非正規職支会のナム·ギウン首席副支会長は「長い時間がかかったが幸いであり、歓迎する」とし、「もう一度解雇者の闘争が正当だということが確認された」と話した。

パク·ジュンヨプ記者

解雇7年ぶりに得た「勝訴」-旭硝子法律闘争記

韓国「民主社会のための弁護士の集い」のホームページに旭非正規職支会の裁判闘争をともに闘ってきたチャン・ソクウ弁護士の手記が掲載されました。転載させていただきます。

チャホノ支会長のフェイスブックの紹介文

「旭法律闘争の勝利は張錫佑(チャン·ソクウ)弁護士の力だ。 私たちが起訴された事件も一晩中警察資料を見て、隙間を探して無罪を作った。 1審勝訴の日、裁判所前でチャン·ソクウ弁護士の胴上げをした。 一生忘れられない日だ。 チャン弁護士の旭闘争7年の感想文だ。」

http://minbyun.or.kr/?p=52709&fbclid=IwAR06_v7i25SBFnYVXNSuYGup3E12kSFMdh9ivf3dEuN-ka8k3uuvFjlyOIk&ckattempt=1

[会員寄稿]

2022年8月1日minbyun151

解雇7年ぶりに得た「勝訴」

アサヒグラス法律闘争記

作成:チャン·ソクウ会員

[長い闘争の始まり]

2015年夏のある日、アサヒグラス社内下請け労働組合のチャ·ホンホ委員長が赤い闘争ベストを着て初めて金属法律院に訪ねてきました。 当時、私が亀尾支部担当だったので自然に繋がりました。 労働組合を作って1ヶ月ぶりに全員解雇されたとし、まもなく金属労組支会に編制される予定なので刑事問題などと関連した法律支援を要請しました。 また、不法派遣と不当労働行為で元請けに対する雇用労働庁告訴を準備していると言いました。 しかし、当時までに確保された証拠は元請け業務文書数枚とあまり役に立たない元請け職員との通話録音記録。 文字いくつか 組合員数分の陳述のみ 民事は今すぐ入れば百戦百敗なので、じっくりと証拠を収集してみようと言いました。

[相次ぐ敗訴と有罪宣告]

仮処分と各種刑事事件に対する法律支援を最初にすることになりました。 支会は会社前の歩道にテントと垂れ幕などを設置して闘争拠点としていたし、会社は手順通りこれを防ぐために撤去などの仮処分を申請します。 出勤闘争と会社前集会などで元請け職員、警備員らとの衝突が発生し、検察は組合員らを共同住居侵入、業務妨害、傷害、侮辱など様々な罪目で起訴し、数件の刑事裁判が同時に進行されました。 テントは行政代執行で撤去され、公務執行妨害、共用物損傷などの事件が相次いで起こりました。 敗訴と有罪判決が相次いでいましたが、旭同志たちは屈しませんでした。 戦列を整備してテントを張り直しました。 幸い誰も拘束されませんでした。 当時、同志たちはあまりにも切迫しており、合法的にできるすべてのことを果たしました。 非正規職闘争に対する被告人最終陳述を淡々とする時には法廷がいつも粛然となりました。 判事たちも人間なので、そのような点が少しでも反映されたのではないかと思います。

[反撃の転機]

膠着状態は同志たちの執拗さで突き抜けました。 告訴以後、亀尾雇用労働支庁担当勤労監督官をほとんど毎日急きたてました。 数多くの同志が告訴人と参考人として調査を受けました。 担当勤労監督官は2年間の調査過程で不法派遣と関連して5千ページ余りの捜査記録を確保し、大邱地検金泉支庁に派遣法違反起訴意見で事件を送致すると伝えました。 これから民事訴訟も始めなければならない時だと判断しました。 そして2017年7月、大邱地方裁判所金泉支院に訴状を提出します。 亀尾雇用労働支庁は同年8月末、起訴意見送致と共に是正措置を下し、元請けがこれを履行しなかったため17億8千万ウォンの過料を賦課しました。

[もう一度の試練]

2017年12月、大邱地検金泉支庁は亀尾雇用労働支庁の判断を覆し納得できない理由で不起訴処分をします。 これで捜査記録に対して文書送付を嘱託しても検事裁量で個人情報、捜査機密、企業秘密など各種理由を挙げてしない可能性が高くなりました。 その場合、再び情報公開請求をして支庁長が拒否処分をすれば、それに対する取り消し訴訟をしなければならない至難な過程を経なければなりません。 目の前が真っ暗になりました。

[希望一切れ]

今回も突破口は組合員たちが見つけました。 記者会見、担当検事室訪問、電話、むやみな「ポチギ」(取材、待ち伏せ?)、支庁長面談要請等を通じて捜査記録の一部謄写を約束されました。 要請した書類のうち4/5程度は文書送付嘱託により受け取ることができました。 検討してみたらあきれました。 元請けが作業量、作業方法、作業順序、作業時期など作業遂行過程に介入した各種作業指示書類が堂々と存在しました。 一部の業務に対しては元請けと協業して共同作業をしたという元請け関係者たちの陳述も多かったです。 一緒に検討したキム·ユジョン弁護士がどっしりと一言投げました。 「チャン弁護士、不法派遣に違いない。」勇気を得て抗告状を書き、国会討論会、記者会見を通じて世論化を試みました。 この時、イ·ヨンウ弁護士が代理人団に合流しました。 千軍万馬を得たような気持ちでした。

[ひっくり返す]

実は検察抗告に大きな期待をしていませんでした。 ところが大邱高等検察庁担当検事が異例的に対質尋問(両者の意見が食い違う場合、両者をつき合わせて尋問する事)をすると言いました。 半信半疑しながらチャ·ホノ支会長と一緒に大邱に向かいました。 下請け代表、管理者と共に午前9時半に始めた調査が深夜12時を過ぎてようやく終わり、計60ページの調書が作られました。 調書の内容を検討し、支会長と目つきを交換しました。 「ひっくり返す!」 2018年5月に再起捜査命令が下され、金泉支庁で補完捜査を経て2019年2月事件は最高検察庁捜査審議委員会に移されました。 検事側、元下請け弁護人側、私とキム·ユジョン弁護士のPPT(パワーポイント)、事前提出意見書に対する質疑応答があり、当日の夜、委員会は起訴を勧告しました。 それから2日後、金泉支庁は元下請け会社と代表取締役を派遣法違反で起訴しました。

[勝訴]

1審では2回の現場検証と多くの元請け職員に対する証人尋問、PPT弁論などを含め計12回の弁論期日が進行されました。 会社側の代理人だったキム&チャンは無理だと思うほど知らんぷりで一貫しました。 文書提出命令を申請すれば、そのような文書を保管していないとか、企業秘密が含まれていて提出できないとほとんど全てを拒否し、裁判所はその主張を受け入れました。 証人たちの返事もだいたい知らないとか思い出せないと言いました。 証人として出てきた元請け職員と一緒に仕事をした原告が2年間一緒に仕事をしたのに、私を覚えてもいないのかと泣きながら質問すると、やむを得ず覚えていると言ったこともありました。 無線機を持ち歩きながら相互業務連絡をしたこともずっと覚えていないと言っていたが、裁判長が非難すると、ようやく返事をしたりもしました。 しかし、そのような会社側の弁論方向は効果的ではありませんでした。 1審の結果は原告らの完全勝訴でした。

[また勝訴]

2審では一度の現場検証と証人尋問、PPT弁論など計6回の弁論期日が行われました。 刑事結果を待つと長期間推定されていましたが、幸い元下請け会社と代表理事は2021年8月刑事1審で派遣法違反の有罪判決を受けました。 証拠はまたズンと入ってきました。 会社側代理人は太平洋に交替されましたが、これらの主な戦略は工程別の割り引きで、一部の工程のみ執拗に食い下がっています。 2審進行中に私は休職に入り先発投手の席から降りてきて、監督キム·ユジョン弁護士は法律院の不法派遣エース、タク·ソンホ弁護士を救援投手として召還、イ·ヨンウ弁護士とダブルストッパー体制を構築させました。 代理人団は相手フレームに巻き込まれず、新たに確保された証拠を検討し、精巧に既存の主張を補完し、結果は控訴棄却! ついに旭同志たちの復職の道が遠くありません。

[感想]

「天は自ら助くる者を助く。」

旭の同志たちを見ると、しばしばこの言葉が思い浮かびます。 会社側のあらゆる懐柔、圧迫、告訴告発、仮処分、損害賠償請求などに全く屈せず、7年以上耐えました。 そのように難しい戦いをする渦中にも全国を回りながら苦しい闘争現場に心強い連帯の力を加えました。 これは再び新しい連帯を生み出し、一般市民の関心と応援まで呼び起こしました。 まさにこれが旭同志たちが地域に孤立せず、疲れずに戦い続ける原動力だったのでしょう。

また、山場の度に良い人たちにたくさん会いました。 根気で数千ページの記録を確保し、金泉支庁に何度も起訴意見報告書を載せたパクOO、アンOO勤労監督官、その記録を頭の中に全て把握したまま下請け代表理事と担当者を追い詰めて覆す調書を作り出し、再起捜査命令を下したチャンOO検事、補完捜査を通じて核心証拠を補強し、最高検察庁捜査審議委員会と刑事1審公判まで直観(直接関与?)したパクOO検事 すべて同志たちの執拗さが作り出した縁です。

私たちの代理人団も呼吸がとてもよく合ったと自評します。 金属法律院長の金裕貞(キム·ユジョン)弁護士は弁論の大きな方向を設定し、残りは信じて任せて絶えず勇気を吹き込む(NoFear!)リーダーでした。 私とイ·ヨンウ、タク·ソンホ弁護士は各種書面作成と法廷弁論、現場検証参加、証人尋問、記者会見、言論寄稿、討論会参加など実務役割を分担して遂行しました。 代理人団は旭同志たちが現場に戻るその日まで最高のチームワークを維持し、後で、時にはそばで助力に最善を尽くします。

地位確認訴訟高裁勝利の宣伝戦

旭非正規職支会チャホノ支会長からシェア!闘争!

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久しぶりに宣伝物を配った。正規職労働者の雰囲気が変わった。 宣伝物をよくもらう。 新しく来た若い警備が宣伝物の配布を妨害して喧嘩をして謝罪される。 正当な労組活動という概念不足。 少しずつ変わると信じている。

<宣伝物>

裁判所の判決、履行せよ!

7月13日、大邱高裁は控訴審裁判で「旭グラスは解雇者を直接雇用せよ」という判決を下した。 民事2審を通じて旭硝子の不法行為が明白であることを再度確認した。 会社はひたすら時間ばかり稼いでいる。 結局、解決しなければならない問題が引き続き積もっていく。

8月19日は賃金損害賠償の宣告がある。 金泉裁判所でアサヒグラスが解雇者に支払わなければならない2020年までに賃金60億に対する損害賠償宣告がなされる。 今や会社は草刈りガマでも鋤でも止められない状況になった。

裁判所の判決は履行せずに持ちこたえたからといって問題は消えない。 労働組合を相手にするために使った費用と不法は隠すことができない。 裁判所の判決を無視して受ける社会的指弾はさらに大きくなる。 方法は労使が向かい合って円満に解決しなければならない。 労働組合はいつでも解決する準備ができた。 対話は開かれている。

旭硝子は裁判所の判決を履行し、円満に解決するための努力に最善を尽くせ!

賃金ピーク制で奪った賃金を直ちに返せ!

2015年から非正規職労組を相手にするために途方もない費用が使われた。 その費用を満たすために正規職労働者の賃金を数年間凍結した。 数百億のお金をとんでもないところに注ぎ込み、労働者の賃金は引き続き凍結した。 今年やっと物価上昇分にもならない2.75%を賃上げと引き上げた。

会社は賃金ピーク制が違法だという最高裁の判決が出ると、急いで55歳から適用していたものを58歳に変更した。 それさえも過ちを認めて変更したのは幸いだ。 しかし、不法ではないと主張している。 不法でなければ、あえて58歳に変えることがあるのか。

賃金ピーク制で奪った賃金を直ちに返せ。 訴訟する前に自ら返さなければならない。 企業が法を守らなければ数多くの労働者が被害を受ける。 旭硝子はより常識的な企業に、少なくとも法は守る企業に生まれ変わることを望む。

金属労組亀尾支部旭非正規職支会

解雇から7周年!勝利へ進撃!

2022年7月13日、韓国大邱(テグ)高裁勝利判決を喜ぶ組合員たち

 2022年7月13日、韓国大邱(テグ)高裁民事部は、旭非正規職支会組合員が提起した勤労者地位確認訴訟1審で、敗訴した会社側が提起した控訴審裁判の判決公判を開き、「控訴を棄却する」と判決した。亀尾(クミ)市にある旭硝子(AGCファインテクノ韓国株式会社)が非正規職解雇労働者たちを直接雇用しなければならないという判決である。2019年8月下した原審と同じ判決だ。昨年8月、会社側の派遣法違反刑事事件も有罪判決だったので、民事・刑事で旭硝子の不当解雇が認められた。

 裁判所は、「審理と現場検証も行った。被告(旭硝子)が1審判決に誤りがあり、誇張されたとした部分も、十分に審理した」とし、「最高裁が判断する派遣法勤労者に対する使用関係基準で見ると、原告たちに使用権を行使した」と説明した。

 この日判決直後、大邱高等裁判所前で開かれた記者会見で、解雇者側弁護士のイヨンウ弁護士は、「民事・刑事過程から裁判所と捜査機関がかなり徹底して内容を調べた。異例の現場検証も何回も行った。このように確認された内容が今日の勝訴に帰結した」とし、「会社が上告審に行っても、長い期間の注意深い判断があるので、予想するに、審理不続行で4か月以内に終わるだろう」と話した。

 続けて「製造業社内下請けで、請負として偽装した形態の雇用が認められないことを確認した。劣悪な地位の間接雇用労働者が容易に解雇される現実に裁判所が終止符を打ったもの」と付け加えた。

 チャホノ金属労組旭硝子非正規職支会支会長は、「解雇された労働者が長い時間苦痛を受け、闘った、今日の判決は、至極当然の判決」と言い、「旭硝子が裁判所の判決に従って直接雇用を履行すれば、すべての事は終わる。あらゆる特恵を受け、大韓民国の法を守らない日本企業旭硝子は今日の判決を必ず履行しなければならない」と話した。

 (以上、韓国『ニュース民』より https://www.newsmin.co.kr/news/75328/?ckattempt=1

 いよいよ解雇を撤回させて、全員が正規職として職場に戻る局面に突入した。韓国非正規職撤廃闘争の大きな勝利が勝ち取られようとしている。

 これに先立って、日本の旭非正規職支会支援共闘会議は6月30日、解雇7周年、解決から逃げ続けるAGC旭硝子本社に対する抗議行動とデモを闘った。目覚ましい日韓労働者連帯の力で勝利した韓国サンケン労組を支援する会の仲間も多数かけつけてともにデモに立った。

6・30AGC本社デモ
6・30AGC本社抗議行動
AGC本社前で連帯写真

 韓国では、巨済(コジェ)にある大宇(テウ)造船で下請け非正規労働者の決死のストライキとろう城闘争が闘いぬかれている。韓国の非正規労働者と労働者全体の未来をかけた命がけの闘争だ。これに民主労総も金属労組もすばらしい支援連帯闘争を組織している。その先頭に旭非正規職支会が立っている。この闘いの連帯のために旭非正規職支会は自分たちの7周年闘争を延期した。しかし、大宇造船闘争の画期的地平をわがものとして、7月10日、7周年闘争が感動的に勝ち取られている。

巨済・大宇造船工場前に集まった労働者(7/8)

狭い檻に自らを閉じ込めてストとろう城闘う大宇造船非正規労働者
AGC韓国工場前で解雇7周年集会。並んだ旭非正規職支会組合員たち
AGC韓国工場前のろう城場で解雇7周年集会。

 労働者はひとつだ。日本の労働者も韓国の労働者とつながり、さらに闘おう。7月21日、AGC旭硝子本社抗議行動への結集を呼びかけます。

6・30解雇7周年AGC本社抗議行動へのチャホノ支会長のアピール

山本議長はじめ旭闘争支援共闘会議の同志の皆さん、そして共に参加してくれた同志の皆さんありがとうございます。

今日は旭非正規職労働者が7年前、メール一つで解雇された日です。

旭闘争満7年になる日、日本で同志たちが忘れず、こうして闘争してくれてありがとうございます。旭闘争7年を耐え抜き闘うことができる力を今日同志たちが示してくれています。

7年前、旭資本がメールで178名もの労働者を解雇するとは思いませんでした。メールで解雇の通告を受け、びっくりしました。もっと驚いたのは、私たちが7年を闘うことができるとは思っていなかったことです。旭資本も驚いたことでしょう。また、旭資本は日本の同志たちがこうやって共に闘うとは考えもしなかったでしょう。

資本は私たちをたった1度驚かせましたが、私たちは今まで資本をたびたび驚かせて来ました。民主労組の力であり、労働者闘争の力です。

旭資本は1年前に21名を雇用するという立場を明らかにしました。旭資本は拒否されて以降、現在まで何の立場も明らかにしていません。どんな対話も行われていません。でも大丈夫です。時間が長くなったからといって、急いではならないと考えます。早く終わることより、正しく終わることが重要です。

旭闘争は韓国の非正規職闘争にとって意味ある闘争です。少数の組合員が闘っている闘争ですが、旭闘争は重要な道を作っています。日本の同志たちの献身的な連帯を学びながら、韓国で旭非正規職労働者は必ず必要な闘争に最優先で駆けつけ連帯の精神を示しています。

長期間闘っていても、資本に屈せず、22名の組合員が団結し、民主労組の精神を守り、闘っています。

旭資本が固辞している理由は、ひとつです。労働組合が恐ろしいからです。工場内で労組を絶対受け入れたくないからです。

グローバル企業、旭資本は反労働組合と労働組合に対する嫌悪を持っている企業です。グローバル企業らしくない非常に閉鎖的な企業です。労働に対する認識も浅薄です。

旭硝子は結局私たちの闘いを通して変わります。だから旭闘争は単に韓国で22名の解雇者の闘争ではありません。より大きな価値と意味がある闘争です。

旭闘争は必ず勝利します。旭闘争の勝利は私たちすべての勝利になるでしょう。その日まで同志の皆さん、健康に気をつけてください。ありがとうございました。

7/21(木)AGC本社抗議・申入れ行動

東京駅丸の内北口に15:30集合、その後新丸の内ビルに移動

労働者を路頭に放り出して7年!6・30AGC本社包囲デモへ!

 7年前の2015年6月30日、AGC韓国子会社は下請会社の178名全員を突然解雇しました。労働組合結成からたった一ヵ月、メール一本での全員解雇でした。組合つぶしの不当労働行為の判断を受け、当時の日本人社長は不法派遣で懲役6カ月の判決を受けています。しかしながらAGC本社は、組合つぶしの意思を継続し、解雇労働者を7年も路頭に放り出したままです。私たちは、直ちに組合員全員を正社員として職場に戻し、謝罪することをAGCに要求します。6月30日には不当解雇7周年AGC本社包囲デモを行います。ぜひ皆さんのご参加をお願いします。
 
 5/19、韓国検察庁は、旭非正規職支会チャホノ支会長に対して、集会・示威法違反·共同財物損壊容疑で懲役10カ月の求刑を行いました。他の5人にも罰金刑の不当求刑です。2019年6月の解雇4周年の抗議行動に対するものです。AGCに対して懲役6カ月の求刑だった検察が、不当解雇に抗議する労働者には懲役10カ月の求刑を行ったことに怒りが広がっています。
 ウクライナで戦争が始まり、東アジアでも中国・北朝鮮をめぐって、戦争準備が急ピッチで動き出しています。韓国では、米日韓の軍事同盟強化を主張し、新自由主義を賛美し、検察の権限強化を掲げるユン・ソンニョルが大統領になりました。労働者が、戦争に反対し、労働者の生活と命、権利のために、国境や民族を超えて闘わなければなりません。労働者の団結と連帯、闘う労働組合を作り出すことは、日本の労働者・市民の差し迫った課題です。

 AGCは、ご存じの通り、ガラス業界世界一のメーカーで、世界中に製造販売拠点を擁するグローバル企業です。この日本を代表するグローバル企業が韓国でやっていることは、社長が懲役判決を受ける違法派遣、そして労働組合つぶしの不当解雇です。ガバナンス刷新をうたって昨年就任した平井社長も何も変わりません。このような日本企業による組合つぶしは埼玉県のサンケン電気の偽装廃業とともに韓国の多くの人々の怒りの的になっています。このような日本企業の横暴を許しません。ご支援をお願いします。

2022年5月26日AGC本社抗議行動

「落書き」でチャホノ支会長に懲役10カ月求刑!

 5月19日開かれた集示法違反·共同財物損壊容疑裁判で検察はチャホノ支会長に対して懲役10カ月というとんでもない不当な求刑を行った。不法派遣罪でAGC韓国社長(当時)は懲役6カ月判決。それに抗議したチャホノ支会長が懲役10カ月とは!絶対に許せない。無罪しかない。AGC本社は即刻解雇撤回して、全員を正社員として戻せ!

 5・26AGC本社抗議行動から6・30AGC本社包囲デモへ!

▲2019年6月19日亀尾市山東面旭硝子工場前

https://www.newsmin.co.kr/news/72868/?fbclid=IwAR0M5Wd33LdeQ998qITHaau-dOY7Qm1yZIzGcdSDuFEqt3KAzAClbiUziW4&ckattempt=1

(ニュース民記事から転載)

検察、アサヒグラス不法派遣は懲役6カ月···解雇者は懲役10カ月?
チャホノ支会長、”悔しさに抗議してラッカーを塗ったのが不法派遣より大きな罪なのか。”



Byパク·ジュンヨプ-2022-05-1918:49

検察が亀尾旭硝子(AGCファインテクノ韓国株式会社)解雇者である金属労組のチャ·ホンホ旭非正規職支会長に集示法違反·共同財物損壊疑惑で懲役10ヶ月を求刑した。 検察は集会の原因と見られる旭硝子の派遣法違反に対しては、代表者に懲役6ヵ月を求刑している。

大邱地方裁判所の金泉支所(ソ·チョンウン裁判長)は19日、チャ·ホノ支会長など労組関係者5人の共同財物損壊などの容疑に対する結審公判を開いた。

この日検察はチャ支会長に集示法違反·共同財物損壊疑惑で懲役10ヶ月、残りの労組関係者には共同財物損壊疑惑で300~400万ウォンの罰金刑を求刑した。



検察はチャ支会長などが2019年6月、亀尾市山東面のアサヒグラス前で集会を開催した後、申告された位置を抜け出し会社正門前まで移動してスローガンを提唱した点、ラッカースプレーを利用して道路などに文字を刻んだ点などが集示法に違反する行為だとしチャ支会長を起訴した。 特にラカチルは共同財物損壊にも該当するとし、チャ支会長と共に他の労組関係者4人も起訴した。

検察の求刑に車支会長は虚しい心情を明らかにした。 集会の原因になったアサヒグラス不法派遣には検察が派遣法違反で懲役6ヶ月を求刑したためだ。

チャ支会長は「懲役10ヵ月というが、到底理解できない。 あきれる。 私たちが今まで戦う理由が労働組合を作ったと178人が携帯メール解雇されたため」とし、「検察はアサヒグラス不法派遣には懲役6ヶ月を求刑した。 無念にも8年間路上にいて、それに抗議しようとラッカーを塗ったのが不法派遣を犯して大きな利益を得た不法行為よりも大きな罪なのか。 してもひどすぎる」と話した。

続けて「不法派遣問題が続く理由がまさにこのためだ。 検察は不法派遣を正すよりは被害者が戦うことを処罰することに関心がある」と指摘した。

今回の事件の宣告は7月7日だ。

一方、最高裁は2020年ラッカースプレーで会社道路の床に文句を刻んだ類似事件で、ラッカー塗りが道路の効用を害する行為とは見難いとし、財物損壊罪が成立しないと判断した経緯がある。 最高裁は「道路の床に記載された文句に会社役員実名と侮辱的内容が含まれているが、道路利用者が本来の使用目的どおりに使用できないほどに達したと見るには足りない点、原状回復にそれほど多くの時間と費用がかからない点などを総合すれば、文句を書いておいた行為が道路の効用を害する程度に達したとは見難い」と判示した。

レイバートゥデイ記事

「不法派遣より集会の方が悪い?」 検察の「偏狭な物差し」
不法派遣代表は懲役6月求刑、抗議した解雇者は懲役10月求刑

▲資料写真、チョン·ギフン記者


検察が不法派遣疑惑が認められた元請け代表よりこれを糾弾した解雇労働者に高い刑量を求刑し批判が出ている。 労使の犯罪行為に対する検察の見解が公正性を失ったという指摘が出ている。 労働界は不法派遣犯罪処罰意志が弱いと批判した。
アサヒグラス非正規職集会·落書き
不法集会と財物損壊容疑の適用
22日法曹界によれば検察は19日大邱地方裁判所金泉支所刑事2単独(ソ·チョンウン判事)審理で開かれた結審公判で金属労組アサヒグラス非正規職支会長のチャ·ホンホに懲役10月を宣告してくれと裁判所に要請した。 一緒に裁判に付されたオ·スイル首席副会長を含む4人には罰金300万~400万ウォンを求刑した。
チャ支会長らは不法集会を開催し、会社所有の物を壊した疑いが持たれている。 彼らは2019年6月、慶尚北道亀尾のアサヒグラス本社前の車線で会社を糾弾する集会を開いた。 検察は支会が当初申告した場所を離れて会社正門前まで移動し約11~12分間スローガンを提唱し集会およびデモに関する法律(集示法)に違反したと見た。
また、ラッカースプレーで会社前の道路に文字を刻んだ疑い(暴力行為など処罰に関する法律上の共同財物損壊)も適用した。 検察は控訴状に「あらかじめ準備して配布した多様な色のラッカースプレーを利用して会社前の道路·歩道·正門の柱に『朝日は戦犯企業』などの文字を刻んだ」とし「修理費5千200万ウォン相当がかかるよう道路などの効用を害し損壊した」と指摘した。
検察は控訴状に組合員の犯罪履歴を詳細に記載した。 チャ支会長は03年と07年、集示法違反罪でそれぞれ懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡されたことがある。 すでに処罰内訳があるという点を強調したものと解釈される。
一方、車支会長側は無罪だという立場だ。 この日の裁判でチャ支会長らを弁護したタク·ソンホ弁護士(金属労組法律院)は「集会によって公共安全や秩序に脅威を与えたことはない」とし「集会申告書に記載された通り移動し集会を平和的に終えた」と主張した。 チャ支会長も最後の陳述で「毎年集会を進行し、警察も違法な行為だと言ったことが一度もない」と強調した。
特にスプレーで落書きしたことは犯罪行為に該当しないと抗弁した。 最高裁の判決を根拠に提示した。 最高裁は2017年と2020年共同財物損壊などの疑惑事件で落書き行為が道路の効用を害さず原状回復に大きな費用がかからないと判断した経緯がある。
「不法派遣」4年ぶりに元請け起訴され有罪
支会長「不法派遣厳罰の意志はない」
同日、検察の求刑は不法派遣の疑いで起訴されたアサヒグラス代表に下した求刑量と比較される。 検察は昨年5月、ハラノタケシ前アサヒグラス代表と下請け業者ジーティーエスのチョン·ジェユン前代表にそれぞれ懲役6月と懲役4月を求刑した経緯がある。 車支会長の求刑量より少ない。
検察の捜査も遅々として進まなかった。 支会組合員らは2015年5月、労組設立1ヶ月ぶりに解雇された。 アサヒグラス韓国子会社エイジシーファインテクノ韓国が下請けであるジーティーエスとの契約期間が6ヶ月残っているのに契約を解約して発生したことだ。
これに対し支会はその年の7月、元·下請けを告訴したが、検察は2年が過ぎて不起訴決定を下した。 支会の抗告で大邱高等検察庁が再起捜査命令をすると、最高検察庁検察捜査審議委員会の起訴意見の末、2019年2月になってアサヒグラスを起訴した。 告訴4年ぶりに裁判に付されたわけだ。
裁判所は元請けの不法派遣疑惑を認めた。 アサヒグラス代表は昨年8月、1審で懲役6月に執行猶予2年を、ジーティーエス代表は懲役4ヵ月に執行猶予2年を言い渡された。
労働界は検察の求刑が二重の物差しだと批判した。 チャ支会長は「不法派遣疑惑は懲役6ヶ月を求刑し、これにより被害を受けた労働者がデモしたという理由で懲役10ヶ月を求刑したことは公平性に合わない」とし、「不法派遣犯罪を厳罰しないので企業が継続して違法行為をするのではないか」と指摘した。 チャ支会長などに対する宣告公判は7月7日に開かれる。