[社説]非正規職の入場はもうやめて
<2月9日、非正規社員17人全員、実刑および有罪判決>
「財閥は釈放し、非正規職は実刑判決」正義は死んだ。
-非正規職のない世界への闘争を止めない。
◆今日、大韓民国の司法部は、すでに傾いた秤で、非正規労働者17人全員に実刑と有罪を言い渡した。 常識と正義は作動しなかった。 2月9日、ソウル中央地裁刑事合議27部(金鮮一部長判事)は、不法派遣犯罪者の処罰と「仕事中に死なないように」を叫んだ非正規職に対する判決で、金寿億に1年6月の実刑、5人に懲役1年6月または6月と執行猶予、11人に罰金200万ウォンを言い渡した。
金鮮一(キム·ソンイル)部長判事は「不法派遣や非正規職、必ず解決しなければならない問題が正しい。 誤った部分は正さなければならない。 被告人の主張そのものについては異議はない. 裁判所はその主張が不当だとは思わない」とし、非正規労働者の主張と要求は正当だと認めた。 しかし「その主張を提示する方法は法の枠から外れることはできない」とし、無罪判決の余地はないとして全員有罪判決を下した。 非正規職の要求と主張に対し、正当性を認めながらも矛盾したことに、皆に実刑と有罪を言い渡した今日、大韓民国の常識と正義は共に殺された。 キム·スオクに実刑を言い渡したが、法廷拘束はしなかったとして免罪符を受けることはできない。
5年前、文在寅、政府は労働尊重、非正規職のゼロ時代を約束した。 仕事をして死なないように重大災害企業処罰法の制定を約束した。 不法派遣犯罪者への処罰や正社員への転換を約束した。 しかし、どれ一つ守られなかった。 非正規職労働者らは、「法に則ってやれ」、「約束を守れ」と要求せざるを得なかった。
しかし、検察は非正規社員17人に22年6ヵ月を求刑したが、「ただ一つの無罪でも出るのではないか」と思って、公訴状まで変更して粘り強く21年2ヵ月を求刑した。 裁判所は、すでに傾いた秤で非正規職の正当性を認めながらも、実刑と有罪を言い渡す矛盾した判決を下した。 不法派遣犯罪者、財閥、大企業の誰一人が処罰されていないが、不法派遣被害者は犯罪者になった。
真実は隠すことができず、正義は閉じられない。 「仕事をして死なない世の中を諦められない」。 非正規職をなくさない限り、不平等を断ち切ることはできない。
2月19日(土)、私たちは故ペク·ギワン先生1周忌に際し、「一歩踏み出すために命をかけろ」という精神に基づき、<不平等を覆す非正規職大行進>闘争を展開する。 ろうそくと非正規職を裏切った文在寅民主党と保守野党候補の誰が大統領になっても、この現実を変えないことを知っているからこそ、我々は止めずに闘争する。
2022年2月9日
非正規労働者、「もうやめて」1100万人の非正規労働者の共同闘争
MBCニュース『「文字一つで解雇」旭非正規労働者らが7年間立っている会社前のテント』
「文字一つで解雇」旭非正規労働者らが7年間立っている会社前のテント
前社長に懲役刑が言い渡されたが、会社控訴により裁判は進行中
7年前、文字一つで解雇された欧米の旭硝子工場の労働者たち。
今は会社名がAGCファインテクノに変わりましたが、この工場の前には、7年間テントが張られています。
「7年前にここで解雇された非正規職労働者たちの座り込みろう城です。
これまで裁判所が、会社に彼らを直接雇用せよという判決を下し、不法派遣で前社長に懲役刑が言い渡されたが、会社が控訴し、裁判は依然として進行中です。
職場に戻る希望を抱いて長期闘争を続けている旭非正規職の労働者たちに、ド・コンヒョプ記者が会いました。
◀記者▶
テントでの座り込みを、アサヒ非正規職支会の組合員イ·ヨンミンさんとチャ·ホンホ支会長が守っています。
座り込みの壁には、全国各地から応援のキャッチコピーが貼ってあります。
2015年にメール一つで解雇されてから7年目、178人の社内下請労働者のうち22人は依然として会社を相手取って復職を要求し法廷闘争を繰り広げています。
財政事業と全国各地から集まった後援金を合わせて、1ヵ月百万ウォンの生計費として今まで耐えてきました。
◀イ·ヨンミン/朝日非正規雇用支会組合員▶
「僕たちより行ったらもっと大変なところも 見えたりするんですが、僕たちに またこういう力をくれるお話も」
その間、会社を相手取った2件の訴訟1審で裁判所は解雇者たちの手をあげてくれました。
労働者の地位確認訴訟では、「元請の旭硝子は、解雇者を直接雇用せよと言いました。
解雇者の告発で始まった派遣法違反の刑事訴訟では、6年後の2021年、前任の日本人社長と下請会社の社長に懲役刑が宣告されました。
しかし、会社側が判決を不服として抗訴したため、裁判は続いています。
未払い賃金54億ウォンを要求して起こした損害賠償訴訟は3年目の2月10日、1審の判決を控えています。
最高裁判所まで行けばどのくらいもっとかかるか分かりません。
会社側の法律代理人は、韓国最大法務法人キムアンドチャンです。
◀チャ·ホンホ/朝日非正規雇用支会長▶
「裁判を最大限迅速に進めるのが私は基本だと思います。 迅速かつ公正に。 これが司法府の基本的な役割でもあります。 長く引きずっていくことは結局は被害者たちだけをもっと苦しめることになると思います。”
ただ昔のように平凡な日常を取り戻してもらいたいというのが彼らの唯一の切実な望みです」
◀イ·ヨンミン/朝日非正規雇用支会組合員▶
「ずっと同じ考えだから、一度出勤してみよう。 まだ僕ら···。 メール解雇された日···。 まだ社員証を持っています。 社員証を持って見せながら入りたいです。”
MBCニュースもコンヒョプです。 (映像取材:イ·スンジュン)
AGCは全員を正社員として戻せ!
2022年1月19日、雪の降る韓国・亀尾(クミ)のAGC韓国工場前のろう城場で、旭水曜文化祭が開かれた。不屈の解雇撤回闘争は様々な苦難と困難を超えて、非正規職撤廃・全員の正社員としての職場復帰に向けて前進している。
日本では、1月13日にAGC旭硝子本社抗議行動が取り組まれた。コロナ・在宅勤務を理由に相変わらず申入れから逃げる本社。許せない。
この日は、毎週恒例の韓国サンケン労組を支援する木曜日行動があった。早朝から埼玉県新座市・志木駅に近いサンケン電気本社前に、旭非正規職支会支援共闘会議からも結集して、志木駅前行動、池袋の東京事務所行動もともに闘った。これを引き継いで韓国サンケン労組を支援する会の仲間3名がAGC旭硝子本社抗議行動にも参加してくれた。日韓連帯の旗のもとに連帯と共闘が広がっている。
東京駅丸の内は名だたるグローバル企業が集まっている。ここから日本の国際連帯をさらに広げたい。
1月13日サンケン電気に対する韓国サンケン労組を支援する会の行動
1月19日には神奈川の仲間たちが川崎のAGCテクニカルセンター(旧、AGC京浜工場)へビラまき行動を行った。地道な活動が継続されている。
1・13AGC旭硝子本社抗議行動へ!
明けましておめでとうございます。
2022年年初めのAGC旭硝子本社抗議申入れ行動を1月13日(木)に行います。
15:30東京駅丸の内北口集合、その後向かい側の新丸ビル・AGC旭硝子本社前に移動して、申入れと抗議行動を行います。
コロナをめぐる状況もありますが、結集をお願いします。
問い合わせ 090-9016-0272
非正規職労働者の正当な叫び、犯罪にするな
https://www.pressian.com/pages/articles/2021110315182207508#0DKU
(プレシアン 2021.11.3)
”不法派遣使用者処罰”を叫んだ非正規職労働者に懲役5年6か月を求刑した検察
〔寄稿〕非正規職労働者の正当な叫び、犯罪にするな
チャホノ金属労組旭正規職支会|2021.11.3
去る10月19日ソウル中央地方裁判所所管509号法廷で裁判があった。17名が法定に立った。現代起亜車、旭硝子、韓国GM、自動車販売代理店などで働いている非正規職労働者たちだ。
この日検事の求刑があった。検事は17名に総計’懲役22年6か月’を求刑した。起亜車華城(ファソン)工場非正規職キムスオクは’懲役5年6か月’を受けた。一体どんな重罪を犯して検事は’懲役22年6か月’もの求刑をしたのか。最初に求刑を聞いた時耳を疑った。あまりにも途方もない話で笑ってしまった。時間の経過に伴い大事だと思うようになった。
2018年7月現代起亜車非正規職11名はソウル地方雇用労働庁抗議籠城を行った。11名は雇用労働部に直接雇用是正命令を要求し労働庁の籠城に入った。この事件が共同住居侵入で、特殊建造物侵入未遂になった。その過程で抗議書簡の伝達を妨害する警察との言い合いになった。警察は4週間の治療を要する打撲を受けたと主張した。しかし負傷した警察官は次の日集会現場で無傷で勤務していた。病院には行かず、薬の服用もなかった。警察官は以後2か月間一日も休暇を取らなかった。この事件が特殊公務執行妨害致傷になった。
2018年10月現代起亜車、旭硝子、韓国GM非正規職6名は最高検察庁ロビーに入った。不法派遣犯罪者を処罰しろと要求した。検察から何の回答もなく、6名は全員引き上げた。この事件が共同住居侵入になった。2019年1月起亜車と旭硝子非正規職6名は、青瓦台100m以内で小さなプラカードを広げ「不法派遣使用者処罰」、「非正規職を止めよう」と叫んだ。この事件が集示法違反になった。
このような事件を集めて検察は懲役22年6か月を求刑した。検察はこの闘争を代表した人物としてキムスオクに目を付け標的にした。
2013年韓国GMリックライリー社長は不法派遣で罰金700万ウォンを受けた。旭硝子日本社長は不法派遣で検察の求刑懲役6か月を受けた。現代起亜車は不法派遣について10余年間起訴すらされなかった。検察は最近現代起亜車を起訴した。労働者の誰かが死に、数十名が拘束されてはじめて不法を思いのままにする使用者一人を拘束させるという話がまさにしっくりくる。
現代起亜車非正規職労働者たちはソウル雇用労働庁の籠城に入ったが、雇用労働部は最後まで是正命令を出さなかった。2019年8月キムスオクは再び47日間の断食籠城を行った。断食で体重が20キロ以上も落ち、呼吸困難で結局病院に運ばれた。雇用労働部と検察が不法派遣についてまともに処罰していたら労働庁の籠城や断食籠城はなかった。行政機関の故意の職権乱用を見て黙っていろというのか。
検察の物差しは公正でもなければ常識的でもない。やりきれない非正規職労働者たちの苦しみは解決してもらえず、むしろ叩くことに懸命になるのが検察なのか?公公然と不法を犯す大企業は処罰することができず、やりきれない非正規職労働者たちについては加重処罰する。検察が労働者を処罰するように全く同じ物差しで使用者を処罰したなら不法派遣はすでになくなっている。そうなっていれば非正規職がわざわざ集まり検察を相手に闘うか。
検察の求刑を見て恐ろしく思った。’懲役5年6か月’の検察求刑は労働者すべてを怯えさせ脅迫するものだ。検察の刃は非正規職ではなく数十回の不法派遣判決を受けても履行しない使用者たちに向けられなければならない。裁判所に望む。検察と同じように非正規職労働者たちの正当な叫びを犯罪として扱ってはならない。われわれは犯罪者ではない。
11・6国際連帯集会へのメッセージ
2021年11月6日、千葉市文化センターにて国際連帯集会が開催され、コロナ下にあっても、揺るがない国際連帯集会として勝ち取られました。
例年、11月全国労働者総決起集会の前段として開催されてきたのが国際連帯集会です。コロナパンデミックの前には、韓国民主労総ソウル本部からの数十人の派遣団を先頭に、アメリカ、台湾、ドイツなどからの訪日団を迎えて、貴重な国際連帯の場となってきました。コロナで海外からの派遣団を迎えることができない今年は、去年と同様に、海外からのビデオメッセージなどを中心にしながら、中止することなく国際連帯の前進のために集会を開催して成功することができました。
とりわけ在日ビルマ市民労働組合の仲間が集会に参加して、熱烈なアピールをしてくれました。翌日の全国労働者総決起集会でも数十名の在日ビルマ市民労働組合の仲間の怒りと決意にあふれたアピールとコールが労働者の国際連帯の意志を示してくれました。
韓国では、10月20日の民主労総のゼネストと全国での大集会がムンジェイン政権の弾圧を打ち破って闘われました。10月30日には「非正規職もうやめろ共同闘争」の第一次「ろうそくの火を再び」行動が取り組まれ、11月12日にはチョンテイル橋から光化門への行進が計画されています。
国際連帯集会には、その先頭に立っている旭非正規職支会から、熱い連帯ビデオメッセージが届きました。旭非正規職支会支援共闘会議を代表して清水彰二事務局長から、報告と提起が行われました。
以下、紹介・掲載します。
旭非正規職支会と共に解雇撤回をもぎ取ろう
旭非正規職支会支援共闘会議事務局長 清水彰二
旭非正規職支会支援共闘会議事務局長の清水です。群馬合同労働組合の委員長、合同一般労働組合全国協議会の幹事をしています。
旭非正規職支会と民主労総の闘いについては報告と紹介がありました。ビラも資料で用意していますのでご覧ください。私からは、日本で支援共闘会議を組織して連帯闘争を闘う意味について、話をさせていただきます。
支援共闘会議は2018年5月に結成しました。それに先立つ3年間の動労千葉を軸とした支援連帯の取組みがありました。民主労総ソウル本部を窓口として、旭支会の日本のAGC旭硝子本社に対する抗議行動の受入・サポートを打診されたところから始まりました。支援共闘会議を結成した意味は、新型コロナの状況の中であらためて明確にさせる必要があります。正規職として組合員全員の復職を勝ち取るために、日本で同じ立場と気持ちで、AGC旭硝子本社の責任を追及して闘うことが求められていると思います。
AGCが、業界世界1の立派な会社だなどと涼しい顔でいられない状況を作るということです。解決せざるをえない状況を作り出す。そのために彼らと同じ気持ちで、考え、行動する。大したことができるわけではありません。しかし、日々彼らの闘いに心を寄せ、日常的にSNSでつながりながら、ビラを作り、ブログを作り投稿し、本社への抗議申入れ行動を繰り返す。
そういう立場で闘いを継続することで、コロナの状況の中でもしっかりと連帯と団結を強めてきました。
一つは、株主総会や本社に対する抗議行動を続けてきました。
コロナで中止になってしまいましたが、前の島村社長が住む鎌倉の高級住宅街への抗議デモも計画しました。
今年の夏には、違法派遣でAGC韓国の原納猛社長に6カ月の懲役判決が出されました。私たちは本社に解決を迫る抗議デモを行いました。この時、警視庁が東京駅丸の内にある本社へのデモのコースを、認めませんでした。おそらく皇居があるからです。2回目のデモで、ならば皇居と天皇制もいっしょに弾劾して闘う、デモコース変更には応じないという決意を固め、その立場を表明しました。そうすると警視庁は、デモコースを認めざるをえなくなり、本社へのデモを実現しました。
コロナに乗じて、韓国で民主労組破壊を企てた日本企業が他にもあります。埼玉県新座市に本社を置くサンケン電気です。日本企業による組合つぶしを許さないと韓国で旭支会とサンケン労組が連帯を強化する闘いが始まりました。日本で全労協を中心として韓国サンケン労組を支援する会が結成され、また埼玉市民の会も結成され、毎週、本社や支店・営業所に対する抗議行動が闘われています。5月10日には本社に対して申入れを行おうとした株主でもある尾澤孝司事務局次長が不当逮捕され、起訴、いまだに勾留されています。韓国でも「食い逃げ企業」と大きな抗議がまきおこっています。旭支援共闘会議は、昨年末以来、日本でもお互いの連帯を強めなければならないと議論をして、門前行動や集会・デモへの参加を決めて取組みを開始しました。9月4日の旭支援共闘会議の結成3周年集会には韓国サンケン労組を支援する会から多数の参加と連帯の挨拶を受けることができました。
支援共闘会議は、毎月の本社抗議行動の後に、運営委員会をもって、旭支会と連帯するために、闘いの方針について議論をしながら団結を固め、重要な前進を切り開いてきたと思います。
なぜ私たちが、旭非正規職支会の闘いにこだわるのか。世界中の労働者を苦難に追いこんでいる新自由主義、この新自由主義攻撃の核心に非正規職化があります。これを打ち破る闘いとして旭非正規職支会の闘いが闘い抜かれているということです。
支会の組合員たちはAGC韓国工場の請負会社に雇用された労働者でした。最低賃金ギリギリで、仕事がなくなれば簡単に整理解雇される。解雇されないために競争する。休みも取れない。休憩時間20分で昼飯を食べ、トイレに行き、一服する。粗末な弁当、粗末な作業着。管理職が目を光らせ、ミスをすれば懲罰で赤いチョッキを着せられる。奴隷のような境遇を何とかしたい。そうして2015年5月にGTSという請負会社の178名中138名を結集して旭非正規職支会ができました。
しかしAGCは、この請負会社の労働者を、それからたった1ヶ月で、全員「整理解雇」しました。メール一本の通知でした。請負会社は解散してしまいます。
非正規職労働者は、常にギリギリの生活で、解雇の恐怖にさらされ、正規職と分断・差別されながら、競争を強いられています。労働組合に加入することも大きなリスクだし、解雇撤回闘争を7年も闘うなど、途方もないことです。
しかし、新自由主義のこの社会で、この壁を超えない限り、非正規職を撤廃して、労働者の階級的な団結を作り出すことはできないでしょう。これは世界中の労働者階級が直面する壁です。韓国の旭非正規職支会の闘いは、世界の労働者階級の最も先端に立って、非正規職撤廃を切り開く闘いです。
私たち日本の支援共闘会議は、そのような闘いとして支援連帯すると同時に、支援連帯の中から、日本の労働者の中に、同じような非正規職撤廃の闘いを作り出していかなければならないと思います。
少し群馬合同労組の話をさせていただきます。現在組合員80名ほどの個人加盟ユニオンです。コロナ禍で非正規労働者の相談は増えました。外国人の相談も多いです。
結成から16年。地域に労働運動の拠点になるような組織と運動を作りたいと奮闘してきました。しかしまだ実現できていません。個別の闘争や相談には勝利できても、未組織や非正規の労働運動の拠点を作るのは並大抵ではありません。
なぜかというと、国鉄の分割民営化から新自由主義が始まってもうすぐ35年です。労働者が労働組合の力を信じていません。やりがいも魅力も感じていません。そもそも労働組合に加入して職場をただす・闘うという選択肢を知りません。非正規職化も進んで、職場がひどければ転職するというのが普通の感覚になっています。
さらに相談に来る人の職場はろくでもない職場が多いです。多くの相談は、パワハラがらみで、メンタル疾患を抱えての相談です。ハンディキャップを抱え、病気の治療という観点からは退職が最大の治療ということが多いです。悔しいけど、闘って、他の職場で再スタートするのが本人にとっては最大の勝利だということになります。
個別の闘いが職場全体を変える、獲得するためには、ある意味、社会全体を巻き込まなければなりません。例えば群馬でも果敢に闘ったコンビニオーナーの闘いがそうでした。メディアも動かして、世論を味方にしました。しかしそれでも労働組合の拠点を作るにはいまだに力及びません。
闘いが職場全体を獲得する段階に前進すると、資本との関係が一変します。資本は命がけで組合をつぶしに来ます。中央タクシー分会という分会の闘いがそうでした。分会長が夜陰に紛れて出勤途上で襲撃されました。これに負けずに団結を守り抜いて群馬合同労組の現在があります。地域に労働組合の拠点を作るのにあと一歩だと思います。
そんな群馬合同労組には一つの確信があります。それは、旭非正規職支会との連帯・団結がユニオンの団結の深いところにすわっているということです。職場で闘う組合員は、孤立して苦しい思いをします。しかし、労働者・労働組合には力がある、国境や民族まで超えて団結できる、共感し励ましあうことができるのが労働者階級だということです。何よりも私自身がそのような思いで労働運動をやり、組合員がそれに共感して、いっしょに闘ってくれています。
私たち日本の労働者は、日本の労働運動がおかれた現状を変革しなければなりません。新自由主義と闘える労働組合・労働運動を強固に発展させていかなければならない。それを抜きにしては、連帯を語ることはできないと思います。
しかしその道は、旭非正規職支会との支援連帯闘争の中に、はっきりと示されています。
原則的に闘うこと。昨年暮れから今年初めにかけて、AGC旭硝子本社は違法派遣訴訟の解決のために、旭非正規職支会に和解の協議を申し入れました。そこでAGCが示した解決案は、チャホノ支会長だけを外して残りの組合員全員を正社員として雇用するというものでした。旭支会は、支会長一人を外すことは許せないと、和解を拒否して、この卑劣な和解案を公表して、何年かかろうとも全員が正社員として戻るまで堂々と闘い抜くと宣言しました。組合員の総意です。非正規職撤廃の原則を裏切るような解決はできないということです。最初から彼らが原則的で強かったわけではありません。闘争と団結が、労働者を変えるということです。
ご参加の皆さんに訴えたいと思います。ぜひとも、皆さんの地元で、旭非正規職支会支援共闘会議を組織してください。そして、日本において、新自由主義と対決できる労働運動の拠点にしていただきたいと思います。そして11月26日のAGC本社抗議行動に参加してください。最後までともに闘いましょう。
9・4旭非正規職支会支援共闘集会で連帯広がる
旭非正規職支会支援共闘会議は9月4日、文京区民センターにおいて、支援連帯集会を開催しました。日本本社から派遣されたAGC韓国社長(当時)・原納猛に対して、派遣法違反で懲役6カ月の有罪判決を勝ち取った旭非正規職支会の闘いは、解雇撤回・非正規職撤廃へ向け、大きな闘いの山場を迎えています。民主労総の10・20ゼネスト闘争の先頭で非正規職撤廃を掲げて闘っています。支援共闘会議は日本での連帯闘争を大きく作り出す決意を込めて集会を勝ち取りました。
韓国・ソソンリでのサード配備反対集会に参加している旭非正規職支会チャ・ホノ支会長とリモートで結び、挨拶と報告をもらいました。チャ・ホノ支会長は最初はAGCを不起訴にした検察に対して、テントを張り、ロビーを占拠して、拘束されてもあきらめずに闘い、ついに起訴させて、製造業で初めて懲役刑判決を出させた、少数でも民主労総は強い力をもっている、われわれがどんな精神と決意で闘うかによって変わる、韓国サンケン労組と連帯し最後まで力強く闘うと決意表明を受けました。
またサンケン労組を支援する会からも多数が参加、代表して大畑さんから、旭とサンケンは共通する闘い、韓国で連帯して闘っている、日本でもいっしょに闘わなければならない、と連帯の挨拶を頂きました。
基調報告を清水事務局長(群馬合同労組)が行い、日本での支援連帯は、同じような非正規職の闘いを作り出し、労働組合と団結を取り戻す闘いにしなければならないと訴えました。外注化と闘い外注職場で非正規職労働者の組織化を前進させる動労千葉から報告と決意、最後に元在日政治犯で、再審無罪を勝ち取った金元重顧問から、小さくても韓国のろうそく革命のような闘い方をしようとまとめの提起がありました。
さらに闘いを前進させるためにみなさんのご支援とご協力をお願いします。
9・4旭非正規職支会支援共闘集会が画期的な成功!
『22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援連帯集会』
韓国の旭非正規職支会は今日もソソンリのサードミサイル配備阻止闘争の現場にいた。少しの間抜け出してオンラインでつながってくれた。元気な姿、元気な声が聞けてうれしかった。
韓国サンケン労組を支援する会の仲間が多数参加して挨拶をしてくれた。本当に感動した。長い間崩落していた橋が復旧したかのようだ。とても重要な集会になった。
日本の私たちが労働者として旭支会と同じ方向を向いて、同じ闘いをやることが全てだ。これからだ。
チャホノ支会長の発言
同志の皆さん、お会いできてうれしく思います。旭非正規職支会支会長チャホノです。
今日も旭資本に立ち向かい国際連帯を全力で実践してくれている同志の皆さん有難うございます。
私は今日戦争武器サード配置に反対する集会に来ています。旭同志たちと共に参加しました。
旭闘争は6年4か月目です。22名の少数が長い時間闘っています。
先月裁判で「旭硝子ファインテクノコリア前社長に懲役6か月、下請け会社の社長に懲役4か月」の判決がありました。
例え執行猶予だが、製造業で最初の懲役刑判決としていろんな意味を含んでいます。
第一に、少数が闘っても資本を裁判にして処罰されるようにすることができるということです。
第二に、少数が今回の刑事裁判判決で旭資本は今の状況を絶対にひっくり返すことはできないということです。
第三に、不法派遣を犯した企業がものすごく多くあります。資本家たちに警鐘を鳴らすことです。
第四に、民主労総の力を示しました。
旭不法派遣裁判は、単にこのようになったわけではありません。
検察は2017年旭不法派遣事件を無嫌疑として処理しました。
私たちは検察の処分結果を認めませんでした。検察と闘いました。
労働者が労働部と闘うことはあっても、検察とたたかうことはありません。
はじめてのことです。
検察庁の前にテントを張りました。6か月間籠城しました。検察庁ロビー占拠もしました。
検察は強制連行しました。団体で警察署につかまり留置場に2日間入り出て来ました。
裁判も受けました。すべて罰金刑として処罰されました。われわれはそのように闘いました。
粘り強く闘った結果検察が旭を起訴することに変わりました。結局われわれが検察と闘って勝利しました。
旭不法派遣の懲役刑判決はこのように血と涙で成し遂げた成果です。
民主労総の力です。少数でも民主労総は強い力をもっています。
われわれがどんな精神と決意で闘うかによって変わってきます。
旭22名の同志たちの闘争の決意によって多くの同志たちが旭闘争を共にたたかっています。
特に遠く日本で旭本社を対象に継続して抗議行動をするのはとても意味あることです。
同志たちの連帯は旭同志たちに力を与え、旭闘争に連帯する同志たちに感動を与えています。
旭硝子労組の破壊と不法派遣の実質的な責任は日本の本社にあります。
今年初めに旭硝子で労組に会おうと提案した時も日本本社が許可したものだと言いました。
旭硝子を代表してその席に出た弁護士はすべての権限は旭硝子日本本社にあると言いました。
旭硝子本社の態度と弁明は卑怯です。
素直にならなければなりません。責任を取らなければなりません。罪を認めなければなりません。
旭資本は時間をこれ以上引き延ばしても変わりません。われわれは絶対あきらめません。
より大きな闘いで闘って行きます。
今日韓国サンケンに連帯する同志たちも共に参加していただきありがとうございます。
旭非正規職支会も韓国で韓国サンケンと共に連帯し、闘います。
われわれの勝利が近づいています。最後まで力強く闘います
共に勝利しましょう。トゥジェン!!
基調提起 事務局長・清水彰二(群馬合同労組委員長)
22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!
今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会 基調報告
2021年9月4日
旭非正規職支会支援共闘会議事務局長 清水彰二(群馬合同労働組合執行委員長)
今日はご参加ありがとうございます。
先にAGC韓国の不法派遣に関する、今年8月11日の有罪判決を報道する韓国のニュースビデオをご覧いただきました。
6年間、解雇撤回を求めて闘ってきた旭非正規職支会の姿が映し出されました。どのように闘ってきたのか、後で、オンラインで旭支会の同志たちから語って頂きたいと思います。
事務局長の私からは、日本の私たちにとって、旭非正規職支会との支援連帯闘争がどういう意味のある取組みなのか、私がこの間考えてきたことを提起させていただきたいと思います。
ニュースビデオの中で、旭支会のチャホノ支会長が、今回の懲役6カ月の有罪判決は、私たちが闘わなかったらなかったんだと語っていました。
ご覧になった通り、最初は「嫌疑不十分」だとして起訴をしなかった検察に対して、旭支会は検察庁へのろう城座り込みの闘いを展開しました。これも含めて旭支会は14件の刑事事件の被告になっています。今日の集会の表題にもなっている「22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決」。これはチャホノ支会長が、フェイスブックで有罪判決を報告した時の言葉ですが、まさに「血の涙」で勝ち取ったのです。
3年余り前に日本で支援共闘会議を結成した当時、この不法派遣という問題を私はよく理解することができませんでした。
韓国では、物の製造の労働分野ではいまだに派遣労働が禁止されています。AGC韓国は、これを請負という形を偽装して、実質的には派遣労働者として、非正規労働者を酷使してきました。合法的な「整理解雇」を繰り返すことによって、いつでもお前らクビにできるんだと実力行使しながら、「請負労働者」を奴隷に仕立て上げてきました。
旭非正規職支会の労働者たちは、このような奴隷のくびきから解放されるために、6年前の2015年5月29日に、旭非正規職支会を結成して立ち上がりました。当初の要求は、わずかばかりの時給の賃上げ、作業着と弁当の改善でした。しかし、本質的に、この違法派遣・偽装請負という非正規労働者のあり方に対する反乱、非正規職撤廃を要求する闘いだったと思います。
日本では、1999年に派遣法が「改正」されて、それまでは専門的な特定26業種に限定されていた派遣労働が、原則自由化されます。2004年には「物の製造の業務」にも拡大されます。派遣労働の原則自由化によって、日本では非正規労働者の割合が急増するとともに、正規職労働者の賃金・労働条件は悪化の曲線をたどります。労働組合はこれと闘うことができず弱体化が進みます。これはILOも含めた世界的な規制撤廃・民営化の中で起こります。
私たちは、ここで、チャホノ支会長の、有罪判決は闘って勝ち取ったという意味をかみしめなければなりません。執行猶予2年が付いているとはいえ、当時の原納猛社長に対して懲役6カ月の有罪判決。製造業派遣で初めての懲役判決は、資本家階級に大きな恐怖を与えています。韓国国内や世界の非正規職化・労働者の分断という現実に対して、決してあきらめない、労働者の団結した闘いで流れを押し返したのです。
現在、民主労総は、この秋のゼネストに向けて大きな闘いの渦中にあります。保険医療労組のゼネスト予定日の9月2日早朝にムン・ジェイン政権は、警察権力を使って民主労総本部を襲撃して、ヤン・ギョンス委員長を拘束しました。怒りが爆発しようとしています。その大きな柱に、旭非正規職支会が切り開いてきた非正規職撤廃の旗がひるがえっています。
私たち日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、2018年の5月に結成されました。国鉄分割民営化と闘い抜いてきた国鉄千葉動力車労働組合を中心として、民主労総との10年をこえる国際連帯の地平の上に、結成されました。その基本的な立場は、新自由主義と対決する労働運動の力を結集し、旭非正規職支会の闘いに支援・連帯するという立場です。
日本における労働運動をめぐる状況には非常に厳しいものがあります。終身雇用と年功序列、企業内組合が戦後的な日本の労使関係の「三種の神器」と言われました。日本の高度経済成長をこれが支えたのです。しかしこの中で育った主要な大労組は、国鉄分割民営化から始まる新自由主義と対決する何らの闘いもできませんでした。「階級的労働運動」を掲げたナショナルセンター・総評が解散して、資本との「パートナーシップ」を掲げた連合ができました。資本はそれをも利用して、非正規化を推し進めました。それが34年も続いたのです。そして今、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対する大弾圧が襲いかかってきています。まっとうな労働組合活動を犯罪として、闘う労働組合を根絶やしにしようとするものです。
しかし、この30年をこえる新自由主義は、再び労働者が労働組合と団結を復権せざるをえない現実を作り出しています。
昨日、菅首相が退陣を表明しました。安倍・菅と続いた自公政権は、新型コロナのパンデミックに対して失政を重ね、ついには感染者を入院させることもできず、次々と自宅療養者が自宅で亡くなるという医療崩壊を招いています。オリンピック・パラリンピックの強行が最後的な菅に対する怒りの爆発を引き起こしました。
すでにパンデミックが始まる前から、自公政権の新自由主義政策は、医療の崩壊を準備していました。そもそも新型感染症の危険性は世界的に予見されていました。にもかかわらず、儲けにならない医療・病院・施設はつぶしてしまうという政策の中で、病床はあっても働く人がいないという現実が広がっていました。
コロナ禍の渦中で、昨年夏、船橋二和病院の医師と看護師で作る船橋二和病院労働組合の仲間たちがストライキに立ちあがりました。とんでもない重圧、四面楚歌の中で、闘う以外に希望はないと決断したのです。コロナ感染者を受入れ極限的な労働強化を強いられながら、理事会は賞与を下げたのです。このままでは絶望して退職者が続出する。患者さんの命も、自分たちの命や生活も守ることはできない。ストライキで立ち上がるしかないという決断でした。
驚いたのは、圧倒的な支持と共感が広がり、全国にこの闘いが広まったことでした。
先日、群馬合同労組の組合員が働くある医療福祉法人の職場で労働組合が結成されました。やはり、賞与や昇給の規定が改悪されそうな状況で、これまで我慢してきた怒りが組合結成に結びついたそうです。みんな若くて、誰も労働組合なんて経験したこともない、真似をするお手本もない、不安だらけである…しかし、労働者が団結して、経営者に立ち向かう以外に希望はない。労働者はやはりここに行き着くしかないのだと思います。
労働組合に希望をもって闘う、そういう姿を私たちは示さなければなりません。
本日、韓国サンケン労組を支援する会の仲間が、連帯の挨拶をしてくださいました。今、旭非正規職支会とサンケン労組が日本の本社を相手に強力な解雇撤回の闘いを行っています。韓国サンケン労組は1996年に韓国労総から民主労総に移行して闘いを開始するや、会社の度重なる組合つぶしの攻撃を受けてきました。2016年にも生産部門廃止・全員解雇攻撃を受けますが、来日して日本本社に対する抗議行動を展開して、解雇を撤回させました。サンケン電気は、コロナでチャンス到来と、偽装廃業・全員解雇を強行しました。しかし、サンケンのこんな組合つぶしの解雇を絶対に許してはならないと、日本の全労協加盟の労働者、本社のある埼玉の地元市民を中心として大きな支援連帯行動が続けられてきました。毎週月曜日と木曜日の2回、毎回朝7時15分から何十人もの支援者が本社門前にかけつけて出勤時抗議行動を展開しています。そして志木駅前宣伝行動、池袋の東京事務所への抗議行動、全国の支店・営業所に対する抗議行動を展開しています。
そんな中、支援の中心にいた尾澤孝司さんが今年5月10日に門前行動の渦中で不当逮捕、暴行と威力業務妨害をでっち上げられて起訴され、現在も勾留されています。尾澤さんはサンケンの株主です。株主総会での追及を封じ込めるための逮捕でした。
旭非正規職支会と韓国サンケン労組。この二つの労働組合は、日本の本社の組合つぶし攻撃に対して、民主労組としての存在をかけて闘い抜いています。そこには、労働組合と団結なしには、労働者の未来はないのだという不屈の意志が貫かれています。
連帯して日本の労働組合が大挙して闘う。そのような状況を何としても作り出さなければなりません。分断と弾圧による労働組合の破壊に対して、連帯・支援・団結をもって、労働組合をよみがえらせていくことが、私たち支援共闘会議の任務でなければなりません。
その時に、本当に旭非正規職支会から学ばなければならないことがあります。それは、非正規職労働者が自らの解放をかけて立ち上げる中に、労働組合と団結を打ち鍛え、新しい世の中を建設する力があるということです。
非正規職が労働組合に結集して闘うことは、大変なことです。労働者が簡単に解雇されることを身近に見ている非正規労働者は、組合に入れば解雇されるかもしれないと不安に思います。
実際に今日司会をしている群馬合同労組の組合員ですが、新聞配達の非正規労働者でした。合理化と労働強化で利潤をあげようとする新しい経営者が、配達部数を増やして賃金は下げようとしました。彼女は群馬合同労組に加入して一人でストライキで闘いました。勝利的に闘いましたが去年、ミスが多い、能力不足だと、不当解雇されました。現在地方労働委員会で闘っています。組合つぶしの不当労働行為であることは明らかにしました。しかし非正規労働者なので、地位の確認ができるか、職場に戻ることができるか、わかりません。非正規労働者の闘いは、困難なうえに勝っても得るものは取るに足りない場合が多いのです。早く次の仕事にありつかないと生きていけません。闘うよりも辞めて次の仕事を探した方がずっと手っ取り早い。
世界中で同じ現実があり、労働組合と団結を取り戻す中心的な課題がこの非正規職労働者の団結と闘争にあります。だから旭非正規職支会をはじめ、韓国の非正規労働者の闘いは、世界の労働者階級の宝物なのです。
労働者は、とりわけ非正規労働者は、一度闘争に立ち上がれば、団結を固め、自らを強く打ち鍛えて、団結を拡大していく主体に成長します。決して仲間を裏切らない。次々と襲い来る苦難を乗り越えながら、そうした真実に目覚める。労働組合と団結の中に自分を変え、世界を変える力がある。組合結成の時に民主労総本部のペ・テソン同志は、集まった労働者を前に「あなたたちは運がいい。新しい世界を見ることができる」と話したそうです。それを聞いて組合に加入して、まさに新しい世界を作り出している労働者、それが旭非正規職支会なのだと思います。
私たち日本の労働者は、旭非正規職支会を支援しなければならないと言いながら、圧倒的に精神的な支援をされています。この闘争に、主体的に関わることで、日本の現状を変える力を得ることができます。闘いを拡大しましょう。
当面、支援共闘会議としては、AGC本社に対する闘争を圧倒的に強化したいと思います。世界一のガラスメーカー、世界30カ国に展開するグローバル企業、旧三菱財閥の戦犯企業、様々な角度からAGCの責任を暴き出していく。多くの人々に、AGCの犯罪性を知らしめ、怒りと闘いを組織していきたいと思います。
当初違法派遣の判決予定日は7/14でした。支援共闘会議は7/16に本社に対する初めてのデモを設定しました。デモの申請に行くと、警視庁の警備担当者が東京駅の丸の内はデモはできない、東京都公安委員会が認めないと言って、デモコースを変更させられました。デモをやることを優先してコース変更に応じました。デモはAGC本社の手前で曲がって、本社にたどり着けないコースでした。
2回目のデモは8/20に行いました。私たちは今度はコース変更には応じないと決めました。丸の内は、皇居があるからデモはさせないというのならば、戦犯企業AGC・三菱財閥は今もって天皇と一体なんだ、今もって植民地然として韓国を蹂躙しているんだと世論に大きく訴えるしかないということです。私たちは、そのように妨害や反動をものともせず、逆に力に変えてしまうような闘い、大きく世論を獲得するような闘い方をしなければならないと思います。
そう私たちが決意をして腹を固めると、面白いことがおこりました。何と8/20のデモはAGC本社まで、警視庁も東京都公安委員会もデモを認めたのです。次はグルグルと本社を回るデモを実現したいと思います。
そして、8/20のAGC本社抗議行動をやる中で、AGC内部から、AGC本社のグローバル展開のあり方に対する問題を指摘する声まで届けられるようになりました。
8月11日の判決で懲役6カ月の有罪判決を受けた当時の原納猛AGC韓国社長。実はAGC経営陣は、2004年に、「経営人財育成プログラム」を創設して、グローバル展開に対応した「ハイポテンシャル人財」の育成に組織的に乗り出していたのだと情報を教えてくれたのです。島村琢哉前社長は「人財で勝つ」をスローガンに 社長自ら人材育成に注力したというのです。原納猛が懲役6カ月の有罪になったことについて、島村前社長や平井現社長の責任はないとでもいうのでしょうか?有罪判決が出た今も、支援共闘会議の申入れに対して、AGC本社は「AGC韓国が適切に対応している」「コメントする立場にはない」という回答で申入れにも応じようとしません。絶対に許すことはできません。
私自身のことを言えば、旭支会支援共闘会議に事務局長として関わることで、私自身が大きく変わってきたと思っています。日本と朝鮮・韓国の歴史は、日本による植民地化、支配と虐殺、差別と圧政の歴史、戦後も38度線による分断を強制し、在日朝鮮人・韓国人を差別し、抑圧し続けてきた歴史でした。支援共闘会議の顧問を担っていただいている金元重さんは、韓国軍事政権によって「スパイ団事件」をでっち上げられ、投獄と拷問で辛酸をなめてこられました。私たちはこうした負の歴史を乗り越えるチャンスを与えられました。そして、それは民族をこえて、労働者階級として同じ方向で、同じ闘いをやろうということに尽きます。責任をもってやると思うようになりました。仲間を増やして、旭支会の同志たちといっしょに新しい世界を見たいと思っています。
今日ご参加のみなさんには、ぜひとも、東京本社に対する毎月の抗議行動に結集をしていただきたいと思います。何よりも職場で、地域で、闘う労働組合、非正規労働者・未組織労働者を組織するために奮闘していただきたい。そして11月7日に開催される全国労働者総決起集会に結集してください。ともにがんばりましょう!
今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会へ!ビラ
旭非正規職支会支援共闘会議は2018年5月に結成をしました。それから3年3カ月あまり。この間の旭非正規職支会の闘いは驚きと感動の連続でした。そしてついに2021年8月11日、韓国大邱地方法院は、AGC韓国の当時の社長・原納猛に対して、懲役6カ月の有罪判決を下しました。(法人に対しても1500万ウォンの罰金刑の有罪。)
先行する地位確認訴訟での勝利を含め、組合員全員の正規職としての職場復帰に大きな山場を迎えています。
しかしながら、AGC旭硝子は、控訴をしました。8/20の支援共闘会議の申入れに対して「AGC韓国が適切に対応している、本社がコメントする立場にはない」と対応拒否を続けています。
私たち日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、新型コロナウイルスのパンデミックという事態の中で、今一度多くの力を結集して、勝利への道をともにこじあけていきたいと思います。9・4集会を成功させたいと思います。みなさんの結集を心からお願いいたします。
22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会へ!
旭非正規職支会支援共闘会議は2018年5月に結成をしました。それから3年3カ月あまり。この間の旭非正規職支会の闘いは驚きと感動の連続でした。
そしてついに2021年8月11日、韓国大邱地方法院は、AGC韓国の当時の社長・原納猛に対して、懲役6カ月の有罪判決を下しました。(法人に対しても1500万ウォンの罰金刑の有罪。)
先行する地位確認訴訟での勝利を含め、組合員全員の正規職としての職場復帰に大きな山場を迎えています。
しかしながら、AGC旭硝子は、控訴をして、支援共闘会議の申入れに対して「AGC韓国が適切に対応している、本社がコメントする立場にはない」と対応拒否を続けています。
私たち日本の旭非正規職支会支援共闘会議は、新型コロナウイルスのパンデミックという事態の中で、今一度多くの力を結集して、勝利への道をともにこじあけていきたいと思います。下記の、集会を成功させたいと思います。みなさんの結集を心からお願いいたします。
記
集会名称
22人の組合員の血の涙で勝ち取った有罪判決!今こそ、解決を!9・4旭非正規職支会支援共闘集会
日時 2021年9月4日(土) 午後2時開始(午後1時30分開場)
場所 文京区民センター2階 2-A
※オンラインで韓国の旭非正規職支会とつなぎ、発言をお願いしています。